第7回 Dynamics 365 Salesとは – Sales PremiumとMicrosoft Relationship Sales –
みなさん、こんにちは!
Dynamics 365 Salesの連載記事、第7回目です!
今回も前回に引き続き、ライセンスについてのご説明です。
Sales Premiumについて
Sales Premiumは、Sales Enterpriseに、AI主導の機能を組み合わせたものです。
この機能を使ってデータベース上の顧客との対話データを分析することにより、
今後の営業活動の効率化に役立てることができます。
具体的には、以下の機能について、Sales Enterpriseよりも多くの容量・回数での使用が可能になります。
・名刺スキャン(名刺をスキャンして取引先企業や取引先担当者のデータを自動で設定する)
Enterprise:1ユーザーあたり月10回
⇒ Premium:1ユーザーあたり月200回
・営業アクセラレータ(顧客リストに優先度をつけるなどして、販売者に、顧客への最適なアプローチ方法を提供する)
Enterprise:1環境当たり月1,500件までのレコードをシーケンスに関連付けできる
⇒ Premium:制限なし
・会話インテリジェンス(営業の通話記録と、Dynamics 365 Sales上のデータを分析し、チームのパフォーマンス向上を図る)
Enterprise:1ユーザーあたり月3時間利用できる
⇒ Premium:1ユーザーあたり月10時間利用できる
・予測スコアリング(リード、営業案件に優先順位をつける)
Enterprise:リード・営業案件レコードを1環境あたり月1,500件まで評価できる
⇒ Premium:制限なし
Microsoft Relationship Salesについて
Microsoft Relationship Salesでは、Dynamics 365 SalesとLinkedIn Sales Navigatorを連携させることができます。
LinkedIn Sales Navigatorとは、LinkedInのツールの一つであり、
営業担当者が見込客を見つけるために活用できる販売ツールです。
Dynamics 365 SalesとLinkedIn Sales Navigatorを連携させることにより、以下を実現できます。
・既存のリードと取引先企業に関するLinkedInの情報をDynamics 365に埋め込む形で表示する
・Sales Navigatorからの情報をDynamics 365に同期させる
・Dynamics 365のリード、取引先担当者、取引先企業をLinkedIn Sales Navigatorに保存する
ライセンスの選び方まとめ
ここまでの内容を基に、
ライセンスの選び方をまとめてみました。
①Dynamicsでデータ分析、インテリジェンスの機能を使いたいか?
はい → ②へ
いいえ → Sales Professional
②以下の機能を積極的に使用したいか?
名刺スキャン、営業アクセラレータ、会話インテリジェンス、予測スコアリング
はい → Sales Premium
いいえ → ③へ
③LinkedIn Sales Navigatorと連携させたいか?
はい → Microsoft Relationship Sales
いいえ → Sales Enterprise
実際には上記のように単純には決められないかもしれませんが、
参考にしていただければと思います。
最後に
Dynamics 365 Salesについての連載は、本記事で終了となります。
過去の記事も関連記事にリンクがありますので、
まだ読んでない方はぜひ目を通していただければ幸いです。
本記事で、Dynamics 365 Salesについての理解が少しでも深まり、
使ってみたいという人が増えれば嬉しい限りです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!