第6回 Dynamics 365 Salesとは – Sales ProfessionalとSales Enterpriseの違い –
みなさん、こんにちは!
Dynamics 365 Salesの連載記事、第6回目です!
今回は、前回に引き続き、ライセンスについてご説明していきます。
Sales ProfessionalとSales Enterpriseで使える機能の違い
前回の記事では、Dynamics 365 Salesを使用するための4種類のライセンスについて、
簡単に概要をご説明しました。
その中の以下の2つのライセンスについて、具体的に使用できる機能の違いをご説明します。
①Sales Professional
②Sales Enterprise
前回もご説明した通り、①Sales Professionalよりも②Sales Enterpriseの方が
価格が高くなる分、使える機能も多くなっています。
そのため、どちらを使うかの判断は、
②Sales Enterpriseのみで使用できる機能を、コストをかけてでも使いたいか?
というところがポイントになります。
共通の機能
①Sales Professionalと②Sales Enterpriseのどちらでも使える機能は以下の通りです。
・リードと営業案件の管理
・マーケティングリストと簡易キャンペーンの機能
・製品と価格の管理
・見積、受注、請求書の管理
・モバイル アプリ、タブレットアプリの使用
・Office連携(Outlook, Exchange, Excel, Teams, OneDrive, SharePoint, OneNote)
・カスタムのレポート/グラフ/ダッシュボードの作成と更新
・アプリケーションのカスタマイズ
Sales Enterpriseのみで使用できる機能
次に、②Sales Enterpriseのみで使用できる機能は、以下です。
・埋め込みインテリジェンス(データベース上の顧客との対話のデータを分析する)
・予測(営業チームの売上の予測を行う)
・製品をグループ化、分類、階層化する機能
・競合企業、目標、担当地域の情報を管理する機能
・名刺スキャン機能(※ AI Builder ライセンスを購入すれば、Professionalでも利用可能)
・標準のレポート/グラフ/ダッシュボードのカスタマイズと拡張
・営業アクセラレータ(顧客リストに優先度をつけるなどして、販売者に、顧客への最適なアプローチ方法を提供する)
・リード/営業案件スコアリング(リード、営業案件の優先順位付けのためのスコアを付ける)
・Dynamics 365 Customer Voice
・Dynamics 365 モバイル オフライン機能
どちらを選ぶか?
②Sales Enterpriseのみで使用できる機能を見ると、
主に、データの分析や、インテリジェンスの機能を使いたいかどうか、というところが大きなポイントになります。
インテリジェンスの機能を活用して、営業活動の効率化を図ること、
データの分析によって潜在的な業務の問題点を洗い出したい、ということを最優先としている場合には、
②Sales Enterpriseのライセンスを使用するのが良いと考えます。
これからDynamicsを使い始める場合や、システムの利用自体が社内で浸透していない場合は、
まずは①Sales Professionalで使い始め、
データが蓄積されて充分に分析できる状態になった、かつ、Dynamics の基本的な使用方法も理解されてきたときに、
②Sales Enterpriseのライセンスに切り替える、というのも良いのではないかと思います。
次回の予告
次回は、残りの以下のライセンスについてご説明する予定です。
③Sales Premium
④Microsoft Relationship Sales
次回の記事もぜひご覧ください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!