Arcury通信番外編:ドローンの「今」が見える。作戦を支えるロケーションシステム「ドロロケ」ってなに?
みなさん、こんにちは!
前回のブログでは、海上保安庁の救助訓練に参加させていただいた様子を写真付きでご紹介しましたが、ご覧いただけましたでしょうか?
今回は、実際にその訓練で使われた「ドロロケ」というシステムについて、少し詳しくご紹介したいと思います!
ドロロケってなに?
早速ですが「ドロロケ(ドローンロケーションシステム)」とは、弊社開発のArcuryというサービスを活用した位置情報がリアルタイムでわかる作戦支援システムです。
対象はドローンだけでなく、ヒトやモノの現在地も地図上で確認できるため、チームで行うさまざまな活動を支えるツールとしてご利用いただけます。
スマートフォンやタブレット、パソコンなどから簡単に利用できるので、特別な機材や難しい設定は不要。アプリでもブラウザでも使えるのが魅力のサービスです!
作戦中の「いま」をみんなで共有
救助活動や狩猟、建物の点検や見回りなど、チームで動く現場では「誰がどこにいて、どう動くのか」を把握することがとても大切ですよね。
今回行われた海上保安庁の訓練では、
- ・要救助者を探すドローン
- ・実際に救助するために動くドローン
この2つの動きを地図上でリアルタイムに確認することができました。
関係者全員がスマホやタブレットの画面でそれを見ながら、「次にどう動くべきか」を考えることができる。まさに作戦をチームで進めることをサポートするシステムなんです!
実際に使われた画面をご紹介
ここで、今回の訓練で実際に使われたドロロケの画面をご紹介します。
この画面では、地図の上に「現在地のアイコン」が表示されていて、誰がどこにいるかが一目でわかります。今回はドローンが対象だったので、地図上にはドローンのアイコンが表示されていますが、人を対象にする場合は人型のアイコン、基地局には基地をイメージしたアイコンなど、目的に合わせた設定が可能です。
画面右側には、追跡対象の一覧が表示されています。(※画像では名前を黒塗りにしています)
たとえば今回のように複数台のドローンが稼働している場合、それぞれに名前をつけておくことで、どのドローンがどこにいるかがすぐに把握できます。
また、ピンク色の四角で囲まれている部分にもご注目ください。
一覧の中から名前をタップすると、対象の現在地が緯度・経度で表示されるようになっているのです!
位置を正確に把握する必要がある場面や、チームでの共有にも、すばやく対応できるのが大きな特長のひとつです。
さらに画面左上には「SOS」ボタンがあり、タップすることで自分のいる地点からSOS信号を発信できます。
チーム全体にリアルタイムで伝わるため、迅速な対応が求められる現場でも安心です。
山間部や海上など、電波が弱い場所でもStarlinkなどの通信手段を併用することで通信の確保が可能です。
こうした仕組みにより、チームメンバーの安全性向上にも大きく貢献することが期待されます!
作戦が終わったあとも役に立つ
さらに、ドロロケは「記録が残る」のも特長です。
どこをどう探したのか、ドローンやチームメンバーはどう動き、どのような成果があったのか。
作戦の流れやその結果をあとから振り返ることができるので、
- ・うまくいった点
- ・改善すべき点
これらを整理しながら、次の活動に活かすことができます。
これはまさに「作戦のPDCA(計画→実行→確認→改善)」を支える存在だと思っています!
いろんな現場で活躍しています!
ドロロケは、救助活動だけでなく、たとえばこんな現場でも活用されています。
- ・山の中での狩猟支援(安全に動けるよう位置を共有)
- ・ビルの外壁点検(ドローンの動きを記録して次回の作業に活かす)
- ・工事現場やイベント会場の安全確認など
今、どこに何がいるかがわかることの価値は、意外と多くの場面で活きてきます!
最後に
私たちは、現場のリアルな声をヒントに、もっと使いやすく、もっと役立つ存在になれるよう、ドロロケを磨き続けていきます。
「うちの現場でも使えるかな?」という声があれば、ぜひお気軽にご相談ください。実際の利用例やデモのご案内も可能です!