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フィットネス・スポーツジム向けにEMOROCO CRM Liteで会員継続率とパーソナル提案を仕組み化する方法
こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。
国内のフィットネスジムの月間退会率は約4〜5%。年間を通じると、ほぼ半数の会員が入れ替わります。
「会員が辞めるのは仕方ない」と思っていないでしょうか。
たしかに、転居・妊娠・経済的な理由など、ジム側がコントロールできない退会はあります。
しかし退会理由を詳しく分析すると、「来なくなる前に適切なフォローがあれば防げた可能性がある」ケースが半数以上を占めることがわかっています。
問題は「フォローできていなかった」のではなく、「誰がフォローを必要としているかを把握できていなかった」ことです。
この記事では、EMOROCO CRM Liteを使ってフィットネス・スポーツジムの「会員継続率の向上」と「パーソナル提案の仕組み化」を設計する方法を解説します。
フィットネス・スポーツジムの2つの経営課題
課題①:「退会の予兆」が見えない
退会を申し出る会員は、申し出る日より前から「来なくなる」という変化を示しています。
週3回来ていた会員が週1回になり、月2回になり……という変化がありながら、申し出があるまで誰も気づかない。
これは「気づく仕組み」がないからです。
スタッフが毎日すべての会員の来館状況を確認することは現実的ではありません。
「来館頻度の低下」という変化を自動で検知して通知する仕組みが必要です。
課題②:「パーソナル提案」ができていない
同じジムに通う会員でも、目的は全員異なります。
「ダイエット目的」「筋力アップ」「ストレス発散」「体力維持」「スポーツのパフォーマンス向上」——目的が違えば、最適なプログラム・指導・提案は変わります。
しかし多くのジムでは、すべての会員に同じ案内(キャンペーン・新スタジオプログラムのお知らせ)を送っています。
「ダイエット目的の会員に筋肉増量プログラムの案内を送る」というミスマッチが、会員の関心を下げる一因になっています。
「退会に向かう感情の4フェーズ」——フォローすべきタイミング
退会を決意する会員の感情変化は、一般的に4段階で進みます。
フェーズ1:熱量低下(来館頻度が下がり始める) 入会当初の熱量が落ち、来館頻度が目標より低くなる。「忙しいから仕方ない」という言い訳が始まる段階。
フェーズ2:習慣消失(来館が月2回以下になる) 来館が日常の習慣から外れ始める。ジムのことを考えなくなる。月会費に対して「もったいないかも」という感覚が生まれ始める。
フェーズ3:コスト意識の高まり(来館が月1回以下になる) 「月額を払っているのに行けていない」という罪悪感から、「いっそやめようか」という思考に変わる段階。他のサービスへの乗り換えを検討し始める。
フェーズ4:退会決意(退会申請) この段階でのフォローは手遅れに近い。重要なのはフェーズ1〜2でフォローを入れること。
EMOROCO CRM Liteは来館頻度のデータと感情温度を組み合わせ、フェーズ1〜2の段階で自動的にフォロータスクを生成します。
フィールド設計——フィットネスジムに特化した10のフィールド
| フィールド名 | 種類 | 内容 |
|---|---|---|
| 感情温度 | 選択式 | 赤=ホット / オレンジ=ウォーム / 青=クール / 水色=コールド |
| 入会日 | 日付 | 会員登録日(継続年数の計算起点) |
| 目標・目的 | 選択式(複数可) | ダイエット / 筋力アップ / 体力維持 / ストレス発散 / スポーツ向上 / その他 |
| 利用プログラム | 選択式(複数可) | マシンジム / スタジオレッスン / プール / パーソナル / その他 |
| 来館頻度目標 | 選択式 | 週5以上 / 週3〜4 / 週1〜2 / 月2〜3 |
| 直近1ヶ月の来館回数 | 数値 | 当月実績(会員管理システムから連携) |
| 関心カテゴリ | 選択式(複数可) | ヨガ / HIIT / ピラティス / 水泳 / 格闘技 / ウェイト / 有酸素 |
| 会員種別 | 選択式 | 一般 / 家族(代表者) / 学生 / シニア / 法人契約 |
| 目標達成状況 | 選択式 | 達成・次の目標検討中 / 順調 / 停滞気味 / 達成困難 / 未確認 |
| ナラティブ | テキスト | 「この会員が本当に求めていること」「スタッフとの印象的なやりとり」「次回のおすすめプログラム」 |
ワークフロー設計——継続率向上の6本と提案自動化の2本
【継続率向上】ワークフロー①:入会1ヶ月後のオンボーディングフォロー
トリガー:入会日から30日後
アクション:担当スタッフへタスク生成
「{会員名}様の入会から1ヶ月です。
確認事項:
① 目標に向けた進捗を一緒に確認する
② 利用していないプログラムがあれば紹介する
③ 来館ペースを称える(週に来られた回数を具体的に伝える)
④ 次の1ヶ月の目標を一緒に設定する
目標:{目標・目的}
現在の来館ペース:{直近1ヶ月の来館回数}回」
入会1ヶ月後は「習慣になるかどうかの分岐点」です。ここで一度スタッフと話すことが、3ヶ月・6ヶ月の継続率を大きく左右します。
【継続率向上】ワークフロー②:来館頻度低下の早期検知(最重要)
トリガー:直近2週間の来館回数が「目標頻度の50%以下」に低下
アクション①:感情温度をクール(青)に自動更新
アクション②:担当スタッフへタスク生成
「{会員名}様の来館ペースが落ちています。
今週中に声かけまたは連絡を。
来館頻度目標:{来館頻度目標}
直近実績:{直近1ヶ月の来館回数}回
トークのポイント:
『最近お忙しいですか?』から入り、
来られない理由をさりげなく聞くこと。
プレッシャーをかけず、来やすい環境を提案する」
【継続率向上】ワークフロー③:2週間以上来館なしの緊急フォロー
トリガー:最終来館日から14日以上経過
アクション:担当スタッフへLINE通知+タスク生成
「【要注意】{会員名}様が2週間来館していません。
今日中に連絡を。
連絡の目的は『退会防止』ではなく
『この方の状況を知ること』です。
体調不良・多忙・モチベーション低下のどれかを
自然な会話で確認し、再来館のきっかけを作ること」
【継続率向上】ワークフロー④:入会3ヶ月・6ヶ月・1年の節目フォロー
トリガー:入会日から90日 / 180日 / 365日
アクション:担当スタッフへタスク生成
「{会員名}様の入会{N}ヶ月記念です。
90日:『3ヶ月続けられましたね』の称える連絡を
180日:中間目標の振り返りと、次の半年の目標設定
365日:1周年お礼メッセージ+次の目標を一緒に設定
目標達成状況:{目標達成状況}を確認して内容を変えること」
節目のフォローが「誰かが見ていてくれる」という感覚を作り、継続のモチベーションになります。
【継続率向上】ワークフロー⑤:目標達成後の「次の目標」設定
トリガー:目標達成状況が「達成・次の目標検討中」に変化
アクション:担当スタッフへタスク生成
「{会員名}様が目標を達成しました。
今週中に次の目標設定の面談を提案してください。
重要:目標を達成した直後が最もモチベーションが高い。
このタイミングを逃すと退会リスクが急上昇します。
達成の称賛と、新しい目標のワクワク感を同時に提供すること」
「目標を達成したから退会する」という離脱を防ぐ最重要ワークフローです。
【継続率向上】ワークフロー⑥:家族会員の一体的フォロー
トリガー:会員種別=「家族(代表者)」×
家族メンバーのいずれかの来館頻度低下
アクション:担当スタッフへタスク生成
「{代表会員名}様のご家族の来館ペースに変化があります。
次回ご来館時に家族全体の状況を確認してください。
家族の一員が退会する場合、家族全員退会につながりやすい
業界データがあります。早めのフォローを」
【パーソナル提案】ワークフロー⑦:目標×来館ペースに合わせた新プログラム提案
トリガー:新スタジオプログラム・新サービス登録時
アクション:「目標と関心カテゴリが一致する会員」を自動抽出
「新プログラム提案対象リストです。
【ヨガ新クラス追加の場合】
→ 目標=ストレス発散/体力維持 × 関心=ヨガ/ピラティス の会員リスト
【HIIT新クラスの場合】
→ 目標=ダイエット/筋力アップ × 来館ペース週3以上 の会員リスト
全員に一律案内ではなく、合う会員に個別案内すること」
【パーソナル提案】ワークフロー⑧:パーソナルトレーニングへのアップセル提案
トリガー:利用プログラム=「マシンジムのみ」×
入会から3ヶ月経過 × 目標達成状況=「停滞気味」
アクション:担当スタッフへタスク生成
「{会員名}様の目標達成が停滞しています。
パーソナルトレーニングの体験提案の適切なタイミングです。
提案トーク:
『少し目標に向けて行き詰まっている感じはありますか?
プロのトレーナーに一度見てもらうと
突破口が見つかることが多いですよ』
ゴリ押しではなく、課題共感から提案に入ること」
ダッシュボード設計——ジムマネージャーが毎朝確認する画面
① 感情温度分布と前月比較 全会員の感情温度内訳(ホット/ウォーム/クール/コールド)の割合と前月比。クール以下が増えているトレンドは退会増加の先行指標です。
② 来館頻度低下の要注意会員リスト 直近2週間の来館が目標の50%以下の会員一覧。今日フォローすべき優先順位付きリスト。
③ 入会3・6・12ヶ月の節目会員リスト 今月節目を迎える会員の一覧。先手の称えメッセージ対象者です。
④ 目標達成「後」の会員リスト 目標を達成して次の目標を設定していない会員。退会リスクが最も高い層です。
⑤ 法人契約の利用状況サマリー 契約企業ごとの平均来館回数・アクティブ率。更新交渉の前に把握が必要な数字。
法人契約・福利厚生プランの管理
フィットネスジムの法人契約(福利厚生プランとして企業が契約するケース)は、個人会員とは異なる管理が必要です。
| 管理項目 | 内容 |
|---|---|
| 契約企業レコード | 契約内容・利用人数上限・契約更新日 |
| 利用率モニタリング | 月次の実際の利用率(低い場合は企業担当者への報告が必要) |
| 更新2ヶ月前アラート | 「利用率・満足度を確認して更新提案準備」タスクの自動生成 |
| 感情温度(法人担当者) | 企業の担当者との関係温度を管理 |
法人契約は1件の退会が複数名分の売上喪失につながります。個人会員以上に「早期の関係フォロー」が重要です。
「パーソナル提案」が継続率を上げる理由——CRM4.0の視点から
「全員に同じ案内を送る」一律コミュニケーションと、「この人の目標・関心・進捗に合わせた提案」のパーソナルコミュニケーションでは、会員の継続率に大きな差が生まれます。
「あのジムは私のことを知っている」という体験が、継続の動機を作ります。これはCRM4.0の「顧客の感情に共鳴する」という思想のフィットネス版です。
EMOROCO CRM Liteの目標・関心カテゴリ・来館ペースの組み合わせが、「この人に今最も合うプログラムは何か」を自動で絞り込みます。
スタッフが手動で全会員の情報を把握していなくても、「今日誰に何を提案すべきか」がダッシュボードから見えます。
まとめ——フィットネスジムの「退会防止」から「継続体験の設計」へ
退会防止という言葉は、会員を「失わないようにする」という受動的な発想です。EMOROCO CRM Liteで実現するのは、もう一歩先の「継続することが自然になる体験の設計」です。
- 感情温度と来館頻度で退会の予兆を早期に発見する
- 入会1ヶ月・3ヶ月・1年の節目に先手のフォローを入れる
- 目標達成直後に次の目標を設定する(最重要の継続設計)
- 目標と関心に合ったプログラムをパーソナルに提案する
これらを「スタッフの記憶と感覚」ではなく「ワークフローとデータ」で実現することが、スタッフが増えても・担当者が変わっても機能する「組織としての継続設計」です。
【今日からできる最初の1ステップ】 まず全会員の「目標・目的」と「来館頻度目標」フィールドを設定し、感情温度を入力してください。「来館頻度低下の早期検知ワークフロー」1本を設定するだけで、今月から退会の予兆を見逃さない仕組みが動き始めます。
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製品情報:https://www.emoroco.com/
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