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EMOROCO CRM Lite

営業の属人化を解消する方法

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

「あの人がいないと、この顧客のことが分からない」
——多くの会社がこうした状況に心当たりがあるはずです。
営業の属人化は、一見すると「頼れるベテランがいる」という強みのように見えますが、実際には会社にとって静かなリスクを積み上げている状態です。

今回は、この属人化がなぜ起きるのか、そしてどう解消していけばいいのかを具体的なステップとともに解説します。

目次

1.属人化とは何か、なぜ起きるのか
2.属人化のサイン・チェックリスト
3.属人化がもたらす具体的なリスク
4.なぜ「頑張れば直る」問題ではないのか
5.属人化を解消する5つのステップ
6.EMOROCO CRM Liteでの実現方法
7.属人化解消の効果を測る指標
8.よくある質問(FAQ)
9.まとめ

1. 属人化とは何か、なぜ起きるのか

営業の属人化とは、顧客との関係性や商談の経緯、対応のノウハウが、特定の個人にしか分からない状態を指します。
属人化は、悪意や怠慢から生まれるものではありません。
むしろ、次のようなごく自然な経緯から生まれます。

・顧客との関係を深く築こうとするほど、その担当者ならではの「肌感覚」が蓄積される
・記録を残す手間よりも、目の前の商談を進めることが優先される
・「自分が担当している間は問題ないから」という短期的には合理的な判断が積み重なる

つまり、属人化は「頑張っている営業ほど陥りやすい」という皮肉な構造を持っています。

2. 属人化のサイン・チェックリスト

自社に属人化の兆候があるかどうか、次の項目でチェックしてみてください。

・特定の顧客について、「詳しいのはAさんだけ」と言われることがある
・担当者が休むと、その顧客からの問い合わせに他の人が答えられない
・過去の商談の経緯を確認するのに担当者本人に聞くしかない
・引き継ぎの際、口頭での説明だけで完了している
・「なんとなくこの顧客は大丈夫」という感覚的な判断に頼っている場面が多い

3つ以上当てはまる場合、属人化がすでにかなり進んでいる可能性があります。

3. 属人化がもたらす具体的なリスク

属人化が引き起こすリスクは、次のように具体的に現れます。

担当者の退職・異動によるリスク
以前自社スクラッチシステムが抱える将来のリスクでも触れた通り、属人化した情報は、担当者と一緒に会社を去っていきます。
後任者は、ゼロからの関係構築を迫られ、既存顧客からの追加受注機会を逃しやすくなります。

引き継ぎの質のばらつき
引き継ぎの丁寧さは、担当者個人の意識に依存します。
丁寧な人もいれば、簡単なメモだけで終わらせる人もいます。
この結果、顧客ごとに引き継ぎの質が大きくばらつきます。

評価・査定の不透明さ
属人化した情報の中には、「この担当者が実際にどれだけ頑張っているか」を判断する材料も含まれています。
記録が残っていなければ、評価者は担当者の自己申告に頼るしかなくなります。

事業承継・M&Aへの影響
属人化した顧客関係は、事業を譲渡する際にも買い手側から見て評価しづらい要素になります。

4. なぜ「頑張れば直る」問題ではないのか

「もっと記録を残すように」「引き継ぎをしっかりするように」と、精神論や個人の努力に訴えるだけでは、属人化は解消されません。
理由は、次の通りです。

・記録を残す手間は、目の前の商談を進めることに比べて、常に優先順位が低くなりがちである
・「どこに、どう記録すればいいか」という仕組みがなければ、担当者は結局バラバラな方法で記録してしまう
・一部の担当者だけが記録を頑張っても、組織全体の文化にはならない

属人化の解消は、個人の意識改革ではなく、記録を残すことが自然に組み込まれる「仕組み」を作ることで実現します。

5. 属人化を解消する5つのステップ

ステップ①:1顧客=1IDの原則を徹底する
同じ顧客の情報が、部署や担当者ごとにバラバラに存在している状態では、属人化の解消は始まりません。
まずは、顧客ごとに一つのIDで情報を統合する土台を作ります。

ステップ②:活動履歴を記録する文化を作る
商談の内容、顧客の反応、次のアクションを簡単でも記録として残す習慣を作ります。
完璧な記録を目指すのではなく、「最低限これだけは書く」というルールを決めることが第一歩です。

ステップ③:権限設計で情報を共有可能にする
記録された情報を、必要な人が見られる状態にします。
ただし、すべてを全員に公開する必要はなく、役割に応じた権限設計を行うことで、安心して情報を共有できる環境を作ります。

ステップ④:評価制度に「情報共有」の視点を加える
売上数字だけでなく、「顧客情報を組織で共有できているか」という観点も評価の一部に組み込むことで記録を残す行動そのものにインセンティブを与えられます。

ステップ⑤:ツールとしてCRMを導入する
これらのステップを支える基盤として、CRMを導入します。
ツールがなければ、どれだけ意識改革を促しても記録の方法や場所がバラバラなままになってしまいます。

6. EMOROCO CRM Liteでの実現方法

EMOROCO CRM Liteは、上記の5つのステップを具体的な機能として支えます。

・1顧客=1IDの実現リレーションシップ管理機能により、顧客・案件・活動履歴を紐づけて一元管理できます
・記録の定着フィールドメモ機能により、入力時の迷いをその場で解消し、記録の質を保てます
・権限設計セキュリティロール・フォーム権限管理により、役割に応じた情報共有が可能です
・関係性の可視化:ナーチャリングスコアと感情温度による2軸評価で、担当者の「肌感覚」を、組織で共有できる記録に変換できます
・引き継ぎの標準化:ワークフローを使い、担当変更時の引き継ぎタスクを自動的に発生させられます

7. 属人化解消の効果を測る指標

属人化解消の取り組みが実際に効果を上げているかどうかは、次のような指標で確認できます。

・顧客ごとの活動履歴の記録件数(記録する文化が根づいているか)
・担当者交代時の、顧客対応の継続率(引き継ぎがスムーズにいっているか)
・特定の顧客について、複数の担当者が対応できる割合
・感情温度の入力率(現場が主観情報を共有する習慣を持てているか)

これらを定期的にダッシュボードで確認し、属人化の解消が実際に進んでいるかを感覚ではなくデータで判断することが重要です。

8. よくある質問(FAQ)

Q. ベテラン社員のノウハウを、無理に全部記録させる必要がありますか?
すべてを完璧に記録する必要はありません。
まずは「次に誰が担当しても困らない最低限の情報」から記録を始めることをおすすめします。

Q. 記録を残す文化は、どれくらいの期間で根づきますか?
組織の規模や現在の状況によりますが、一つのチームから始めて、半年程度かけて浸透させていくのが現実的です。

Q. 属人化の解消とベテラン社員の評価は矛盾しませんか?
矛盾しません。
属人化を解消するということは、ベテラン社員の知見を「個人の資産」から「組織の資産」に変えることであり、その貢献はむしろ正しく評価されやすくなります。

Q. 小規模な会社でも、属人化解消の取り組みは必要ですか?
むしろ小規模な会社ほど一人の担当者への依存度が高くなりやすいため、早い段階での取り組みが重要です。

9. まとめ

営業の属人化は、頑張っている担当者ほど陥りやすい構造的な問題です。
精神論での解決を目指すのではなく、1顧客=1IDの原則、記録の文化、権限設計、評価制度、そしてCRMという仕組みを組み合わせることで、属人的な知見を組織の資産に変えていけます。
EMOROCO CRM Liteは、この一連の取り組みをノーコードで柔軟に実装できる基盤として設計されています。

EMOROCO CRM Liteは月額1,500円/ユーザー(最低3ユーザーから)・初期費用0円で、30日間の無料トライアル(https://www.emoroco.com/)から始められます。
IT導入補助金対象ツール番号:DL07-0022934。

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この記事を書いた人
松原 晋啓

アーカス・ジャパン代表取締役/CRMコンサルタント
詳細プロフィールはこちら
アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォーム型CRM)を提唱して世界的に広めてWWで表彰を受けたCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、The Wall Street Journal、Newsweek、TIME、WORLDCOM、毎日新聞(週刊エコノミスト)、文化放送等、国内外で多くの賞を受賞し、「経済界」にて4年連続で関西財界を代表する企業として選出されている。
著書:バーサタイリスト - 35歳までに「1万人に1人」の実力者になる方法

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