- #セキュリティ対策
- #セキュリティガバナンス
- #情報セキュリティ
- #DX
- #EMOROCO CRM Lite
- #Creative CRM
- #アーカス・ジャパン
- #CRM4.0
- #法人心理学
- #企業心理学
- #CRMドクター
- #CRM・xRM
- #EMOROCO
- #人工知能・機械学習(AI・ML)
- #顧客・販売戦略(SFA)
- #カスタマーサービス・コールセンター(CS)
- #マーケティング・オートメーション(MA)
- #カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)
- #AI
- #フィールドサービス(FS)
- #CRM
官公需を活用してEMOROCO CRM Liteを届ける【連載⑤】官公需適格組合との連携という選択肢
こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。
この連載では、官公需という仕組みを切り口にEMOROCO CRM Liteをより多くの企業・団体に届けるための戦略をお伝えしてきました。
最終回となる今回は、中小企業が単独ではなく「組合」として連携することで官公需の受注機会を広げる仕組み
——官公需適格組合とEMOROCO CRM Liteがどう関わり得るかを解説します。
目次
1.官公需適格組合とは何か
2.官公需適格組合であることのメリット
3.単独受注と組合受注、それぞれの限界
4.組合の共有CRMとしてのEMOROCO CRM Lite
5.データ分離という技術的な要件
6.アーカス・ジャパン自身が組合と関わる可能性
7.よくある質問(FAQ)
8.まとめ:連載を振り返って
1. 官公需適格組合とは何か
官公需適格組合とは、官公需の受注に対して特に意欲的であり、かつ受注した契約を十分に責任を持って履行できる経営基盤が整備されている協同組合に対して与えられる証明制度です。
組合員である中小企業者が一体となって、受注契約を確実に履行するための技術力や生産・役務提供能力の向上に取り組んでいることが認定の前提になります。
2009年3月末時点の調査では、全国に827の官公需適格組合が存在し、物品・役務・工事といった分野ごとに活動しています。
それぞれの都道府県の中小企業団体中央会が、この制度の運用や組合の支援に関わっています。
出典:全国中小企業団体中央会「中小企業のための官公需施策と官公需適格組合の活用」
2. 官公需適格組合であることのメリット
官公需適格組合として認定されることには、次のようなメリットがあるとされています。
・官公庁発注案件における受注機会の優先・拡大
・組合として発注機関から相談窓口として認識されやすくなる
・組合員各社の信用力の向上
・単独では対応しきれない規模の案件にも組合として共同で対応できる
特に「発注機関からの相談窓口になりやすい」という点は重要です。
個々の中小企業が単独で発注機関との関係を築くよりも組合という信頼された窓口を通じることで、継続的な関係構築がしやすくなります。
3. 単独受注と組合受注、それぞれの限界
単独での官公需受注には、これまでの連載でお伝えしてきた通り、発注担当者の異動によって関係性がリセットされるリスクや実績が個社の記憶に依存してしまうリスクがあります。
組合として受注する場合、これらのリスクは一定程度緩和されますが、新たな課題も生まれます。
・組合として蓄積した発注機関との関係性を、組合員各社がどう共有するか
・ある組合員が担当していた案件を、別の組合員が引き継ぐ際の情報連携
・組合全体としての実績と、個社としての実績を、どう整理して管理するか
つまり、組合という形態を取っても、「関係性を組織の記憶として残す」という課題そのものは解消されないのです。
4. 組合の共有CRMとしてのEMOROCO CRM Lite
ここでEMOROCO CRM Liteが果たせる役割が見えてきます。
官公需適格組合が、組合として発注機関との関係を一元管理するための共有CRMとしてEMOROCO CRM Liteを導入するという活用法です。
・発注機関エンティティを組合全体で共有し、どの組合員がどの発注機関とどんな関係を築いてきたかを可視化する
・案件エンティティを通じて、組合として応札した案件の進捗を、組合員間で共有する
・実績エンティティに、組合としての履行実績を蓄積し、次の案件の信用材料として活用する
最低3ユーザーからという契約単位も組合の事務局と複数の組合員担当者が共同で利用する形にちょうど合っています。
5. データ分離という技術的な要件
組合という形態で共有CRMを運用する場合、避けて通れないのが「どこまでを共有し、どこからを各組合員の非公開情報とするか」という設計です。
セキュリティロールとフォームごとの権限管理を使えば、次のような使い分けが可能です。
・組合事務局用フォーム:すべての発注機関・案件・実績を閲覧できる
・組合員企業用フォーム:自社が関わっている案件・発注機関の情報のみを閲覧できる
・共有情報の設計:発注機関の基本情報(連絡先、過去の発注傾向など)は組合全体で共有し、個社の見積金額や社内検討事項は非公開にする
このように、「組合として蓄積すべき情報」と「各組合員が守るべき情報」を権限設計によって明確に線引きできることが、組合という多者間の共同利用にCRMを安心して導入できる理由になります。
6. アーカス・ジャパン自身が組合と関わる可能性
第2回でご紹介した通り、アーカス・ジャパン自身が官公需の担い手を目指す道もあります。
この文脈で言えば、IT・ソフトウェア分野の官公需適格組合に参画するあるいは連携するという選択肢も考えられます。
組合を通じた提案であれば、単独での競争参加資格の取得や実績の蓄積を待たずとも組合としての信用や実績を活用した提案の機会が広がる可能性があります。
もちろん、組合ごとに参加条件や運営方針は異なるため、具体的な検討は個別の組合への相談が前提になりますが、選択肢の一つとして視野に入れておく価値はあります。
7. よくある質問(FAQ)
Q. 官公需適格組合になるには、どうすればよいですか?
組合としての証明を受けるには、各都道府県の中小企業団体中央会に相談し、組合の経営基盤や履行能力についての審査を受ける必要があります。
詳細は所在地の中小企業団体中央会にお問い合わせください。
Q. 組合に加入していない中小企業でもEMOROCO CRM Liteで官公需管理はできますか?
はい。
第4回で紹介したエンティティ設計は、組合に加入していない単独の中小企業でもそのまま活用できます。
組合という形態は、あくまで受注機会を広げる選択肢の一つです。
Q. 組合で共有CRMを導入する場合、費用はどう分担すればよいですか?
契約自体は組合または事務局が主体となって行い、組合員企業からの負担金として按分するなど運用方法は組合の実情に応じて検討する必要があります。
Q. データ分離の設計は複雑ですか?
セキュリティロールとフォームごとの権限管理はノーコードで設定できるため、専門的な開発は不要です。
ただし、「何を共有し、何を非公開にするか」という運用ルールの合意形成には組合内での事前の話し合いが必要です。
8. まとめ:連載を振り返って
この連載では、官公需という年間6兆円を超える市場を切り口に、5回にわたってEMOROCO CRM Liteの可能性を探ってきました。
- 第1回:官公需とは何か、EMOROCO CRM Liteにとっての2つのチャンス
- 第2回:アーカス・ジャパン自身が官公需の担い手になる具体的な戦略
- 第3回:官公需を狙う中小企業への提案法
- 第4回:入札案件・発注担当者との関係管理の具体的な設計
- 第5回:官公需適格組合など、組織的な連携という選択肢
官公需という領域は、担当者の異動が定期的に起こり、実績の蓄積が次の受注に直結するという特性上、まさにCRM4.0が掲げる「関係性資産化」という考え方が力を発揮する舞台です。
単独であれ組合であれ、属人的な記憶に頼らず、組織の記録として関係性を積み上げていくという発想をぜひ実践に役立てていただければと思います。
EMOROCO CRM Liteは月額1,500円/ユーザー(最低3ユーザーから)・初期費用0円で、30日間の無料トライアル(https://www.emoroco.com/)から始められます。
IT導入補助金対象ツール番号:DL07-0022934。
EMOROCO CRM Liteのアップデート情報や、CRM運用に役立つ情報を毎月お届けするニュースレター「アーカスNEWS」もございます。
よろしければこちらからご登録ください。
また、note(https://note.com/arcuss_crm)でもCRM4.0に関する有益な記事を発信していますので、あわせてご覧ください。



