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EMOROCO CRM Lite

動物病院・ペットサロン向けにEMOROC CRM Liteでカルテ管理と飼い主との関係を設計する方法

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

.「去年ワクチンを打ったワンちゃんが、今年も来てくれたかどうか確認できていない」

「トリミングをお願いしていた担当スタッフが変わったら、いきなり『初めて来ました』扱いで違和感があった」

「ペットが亡くなった後、飼い主様と全く連絡が取れなくなってしまった」

動物病院・ペットサロンの院長・オーナーから聞く言葉です。

動物病院・ペットサロンの顧客管理には、他の業種にはない特有の構造があります。
顧客は「ペット」と「飼い主」の二層になっており、両方との関係を同時に管理する必要があります。
ペットの健康状態・治療歴・ワクチン接種歴を記録しながら、飼い主との感情的な信頼関係を育てる——この二重の設計が、長期的なかかりつけ関係を生み出します。


動物病院・ペットサロンの顧客管理の特徴

【他業種と異なる3つの特徴】

① 顧客が「ペット(患者)」と「飼い主」の二層構造
→ ペットのカルテ情報と
飼い主との関係を同時に管理する必要がある

② 来院サイクルが「健康状態」と「予防スケジュール」で決まる
→ 狂犬病ワクチン(年1回)・混合ワクチン(年1回)・
フィラリア予防(春)・フロントライン(通年)等
→ サイクルが読めるため、先手のリマインドが効く

③ ペットとの別れが顧客との関係の転換点になる
→ ペットが亡くなった後の飼い主との関係設計が重要
→ 適切なフォローが「次のペットもここに」につながる

フィールド設計——動物病院・ペットサロン特化の設計

EMOROCO CRM Liteでは「飼い主レコード」を親、「ペットレコード」を子として紐づける設計が最も実用的です。

飼い主レコード

フィールド名 種類 内容
感情温度 選択式 赤=ホット/オレンジ=ウォーム/青=クール/水色=コールド
最終来院日 日付 全ワークフローの起点
担当スタッフ テキスト 主担当の獣医師・トリマー・スタッフ名
来院経緯 選択式 紹介/ネット検索/看板/近所/その他
紹介元 テキスト 誰からの紹介か
連絡手段の好み 選択式 電話/LINE/メール/はがき
ナラティブ テキスト 「ペットへの愛着が非常に強い」「多頭飼育」「遠方から来てくれる」等

ペットレコード(飼い主に紐づく)

フィールド名 種類 内容
ペット名 テキスト  
種類・品種 選択式 犬・猫・うさぎ・鳥・その他 / 品種
生年月日 日付 誕生日フォロー・年齢計算に活用
性別・去勢避妊 選択式  
狂犬病ワクチン接種日 日付 次回リマインドのトリガー
混合ワクチン接種日 日付 次回リマインドのトリガー
フィラリア予防開始日 日付  
持病・アレルギー テキスト  
在籍状況 選択式 在籍中/虹の橋(永眠)/転居
カルテメモ テキスト 性格・注意事項・「採血が苦手」等

ワークフロー設計——予防医療×関係育成の7本

ワークフロー①:狂犬病ワクチンの年次リマインド

トリガー:狂犬病ワクチン接種日から
350日後(接種期限15日前)

アクション:担当スタッフへタスク生成
「{飼い主名}様の{ペット名}ちゃんの
狂犬病ワクチン接種時期が近づいています。

前回接種日:{狂犬病ワクチン接種日}
連絡手段:{連絡手段の好み}

案内をお送りしてください。
4月の集合注射の案内も忘れずに」

狂犬病ワクチンは法律で年1回の接種が義務づけられています。
リマインドを「仕組み」にすることで、接種漏れを防ぎ、飼い主から「気にかけてくれている」という信頼が生まれます。


ワークフロー②:混合ワクチンの年次リマインド

トリガー:混合ワクチン接種日から350日後

アクション:担当スタッフへタスク生成
「{飼い主名}様の{ペット名}ちゃんの
混合ワクチン接種時期が近づいています。

前回接種日:{混合ワクチン接種日}
持病・アレルギー:{持病・アレルギー}

ご連絡の際はカルテメモを確認してから。
『{ペット名}ちゃんのワクチンの時期が
近づいてまいりました』の一言から始めること」

ワークフロー③:フィラリア予防シーズンの案内(春)

トリガー:毎年3月第1週(定期実行)

アクション:担当スタッフへタスク生成
「フィラリア予防シーズンです。
対象ペット(犬)の飼い主様への
フィラリア予防薬のご案内を送ってください。

感情温度クール以下の飼い主様には
特に丁寧なご連絡を」

ワークフロー④:ペットの誕生日フォロー

トリガー:ペットの生年月日の1週間前(毎年)

アクション:担当スタッフへタスク生成
「{ペット名}ちゃんのお誕生日まで1週間です。
飼い主の{飼い主名}様にメッセージを。

『{ペット名}ちゃんのお誕生日ですね。
元気に過ごされていますか?』
の一言だけで十分です。
診察・サービスの話は一切しないこと。
感情温度がクール以下の飼い主様への
関係再構築の機会として活用する」

ペットの誕生日に連絡が来る動物病院・サロンは非常に稀です。
この体験が「ここは本当にうちの子のことを気にかけてくれている」という深い信頼につながります。


ワークフロー⑤:来院サイクル超過アラート(失客防止)

トリガー:最終来院日から6ヶ月経過
×在籍状況=「在籍中」

アクション:担当スタッフへタスク生成
「{飼い主名}様の最終来院から6ヶ月が経ちました。

最終来院日:{最終来院日}
感情温度:{感情温度}
ペット:{ペット名}({種類・品種})

ワクチン・健康診断等の案内を起点に
連絡を入れてください。
感情温度をクールに更新すること」

ワークフロー⑥:ペット永眠後の飼い主フォロー(最も重要)

トリガー:在籍状況が「虹の橋(永眠)」に変更

アクション①:担当スタッフへタスク生成(即時)
「{飼い主名}様の{ペット名}ちゃんが
永眠されました。

まずはお悔やみのご連絡を。
診察やサービスの話は一切しないこと。

できれば手書きのお手紙かメッセージで。
『{ペット名}ちゃんとの時間を
ありがとうございました』の言葉を」

アクション②:1ヶ月後にフォロータスク生成
「{飼い主名}様の{ペット名}ちゃんが
旅立たれて1ヶ月です。
近況確認の連絡を。
グリーフ(悲嘆)の状態に寄り添うことを
最優先に。次のペットの話は飼い主様から
切り出されるまでしないこと」

ペットロス(グリーフ)は深刻な精神的ダメージを伴います。
この時期に適切に寄り添った動物病院・サロンへの信頼は生涯続き、次のペットを迎えたときに「また同じところに」という選択につながります。


ワークフロー⑦:担当スタッフ変更時の引き継ぎ

トリガー:担当スタッフフィールドが変更

アクション:新担当スタッフへタスク生成
「{飼い主名}様の担当が変わりました。
初回対応前に必ず確認してください。

ペット:{ペット名}({種類・品種})
持病・アレルギー:{持病・アレルギー}
カルテメモ:{カルテメモ}
ナラティブ:{ナラティブ}
連絡手段の好み:{連絡手段の好み}

初回の一言:
『{ペット名}ちゃんのことは
前担当から引き継いでいます』
と自然に伝えてください」

多頭飼育家族の設計

複数のペットを飼っている飼い主は、ペットレコードを複数、飼い主レコードに紐づけます。

【多頭飼育の管理設計例】

飼い主:田中様
├── ポチ(柴犬・オス・10歳)
│ 狂犬病:2026/03/01
│ 混合ワクチン:2026/04/15
│ 持病:関節炎・療法食対応

└── ミル(猫・メス・3歳)
混合ワクチン:2026/06/10
在籍状況:在籍中

ナラティブ(飼い主レコード):
「ポチは高齢で関節炎があり、
移動が大変な様子。往診の相談も検討。
ミルはまだ若く元気だが
なかなか病院に慣れない。
田中様はペットへの愛情が非常に深く、
費用より治療の質を重視する傾向がある」

まとめ——「カルテの記録」から「関係の継承」へ

動物病院・ペットサロンの顧客管理は、ペットの健康記録(カルテ)と飼い主との信頼関係という2つの柱で成り立ちます。

ワクチンのリマインド・誕生日メッセージ・ペット永眠後のグリーフフォロー——これらを「担当者の記憶と気遣い」から「仕組み」に変えることで、どのスタッフが担当しても「ここは私たちのことをわかってくれている」という体験が生まれます。

まず全飼い主レコードの感情温度設定と、狂犬病ワクチンリマインドのワークフロー設定から始めてください。

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デジタル化・AI導入補助金2026 対応ツール番号:DL07-0022934
製品情報:https://www.emoroco.com/


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この記事を書いた人
松原 晋啓

アーカス・ジャパン代表取締役/CRMコンサルタント
詳細プロフィールはこちら
アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォーム型CRM)を提唱して世界的に広めてWWで表彰を受けたCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、The Wall Street Journal、Newsweek、TIME、WORLDCOM、毎日新聞(週刊エコノミスト)、文化放送等、国内外で多くの賞を受賞し、「経済界」にて4年連続で関西財界を代表する企業として選出されている。
著書:バーサタイリスト - 35歳までに「1万人に1人」の実力者になる方法

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