トピックス

EMOROCO CRM Lite

薬局・調剤薬局向けにEMOROCO CRM Liteでかかりつけ薬局としての患者関係管理を設計する方法

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

「かかりつけ薬局になりたいが、来るたびに患者さんの情報を一から確認している」

「薬剤師が変わると患者さんとの会話がリセットされてしまう」

「定期的に来てくれていた患者さんが、いつの間にか来なくなっていた」

調剤薬局・ドラッグストアの薬剤師・管理者から聞く言葉です。

2024年4月の改正薬機法施行以降、「かかりつけ薬剤師・薬局」の役割がより重要になっています。
患者さんの薬の一元管理・継続的な服薬フォロー・生活習慣のアドバイス——これらは記録と関係の継続なしには実現できません。


薬局でCRM4.0が必要な理由

【薬局の患者との関係構造】

初回来局(処方箋持参)
 ↓
服薬指導・お薬手帳の確認
 ↓
継続処方(毎月・定期的な来局)
 ↓ ← ここで他の薬局に流れるリスク
かかりつけ薬局として長期的な関係
 ↓
副作用・相互作用の早期発見
家族へのかかりつけ薬局としての展開
紹介・口コミへの発展

かかりつけ薬局になるために必要なのは「患者さんの状況を継続的に記録し、次の来局時に活かす設計」です。


フィールド設計——薬局特化の11フィールド

フィールド名 種類 内容
感情温度 選択式 赤=ホット / オレンジ=ウォーム / 青=クール / 水色=コールド
最終来局日 日付 全ワークフローの起点
来局サイクル 選択式 2週間 / 1ヶ月 / 2ヶ月 / 3ヶ月 / 不定期
主な疾患・処方科 テキスト 高血圧・糖尿病・精神科等(メモレベル)
服薬アドヒアランス 選択式 良好 / 時々飲み忘れ / 自己判断で中断あり / 要注意
担当薬剤師 テキスト 主担当の薬剤師名
コミュニケーションの好み 選択式 詳しく説明してほしい / 要点だけでよい / 書面を好む / 質問が多い
家族の来局状況 テキスト 「ご家族も来局されている」等
生活習慣メモ テキスト 「仕事が忙しく食事が不規則」「最近運動を始めた」等の情報
次回来局予定 日付 次の処方箋の予定日
ナラティブ テキスト 「副作用の相談をしやすい雰囲気を好む」「薬の説明をメモに書いて渡すと喜ぶ」等

ワークフロー設計——かかりつけ薬局のための5本

ワークフロー①:来局サイクル超過アラート

トリガー:最終来局日 + 来局サイクル日数 + 7日 経過

アクション:担当薬剤師へタスク生成
「{患者名}様の来局サイクルを1週間超過しています。
 
 来局サイクル:{来局サイクル}
 服薬アドヒアランス:{服薬アドヒアランス}
 
 服薬アドヒアランスが「自己判断で中断あり」の場合:
 早急に状況確認の連絡を(服薬中断の可能性)
 
 通常の場合:
 次回来局の際に自然な形で来局が遅れた理由を確認」

ワークフロー②:服薬指導フォロー(新薬・変更時)

トリガー:ナラティブに「新規処方」「薬変更」が記録された
     来局から7日後

アクション:担当薬剤師へタスク生成
「{患者名}様の新規処方・薬変更から1週間です。
 副作用・効果の確認フォローを。
 
 次回来局時または電話で:
 ・体調の変化はないか
 ・副作用の有無
 ・飲みにくさや不安はないか
 
 この1週間フォローが服薬アドヒアランス向上に直結します」

ワークフロー③:担当薬剤師変更時の引き継ぎ

トリガー:担当薬剤師フィールドが変更

アクション:新担当薬剤師へタスク生成
「{患者名}様の担当が変わりました。
 次回来局前に必ず確認してください。
 
 コミュニケーションの好み:{コミュニケーションの好み}
 服薬アドヒアランス:{服薬アドヒアランス}
 生活習慣メモ:{生活習慣メモ}
 ナラティブ:{ナラティブ}
 
 初回の一言:前担当者から引き継いでいることを
       自然に伝えてください」

ワークフロー④:季節の健康相談促進(インフルエンザ・花粉症シーズン前)

トリガー:毎年9月第1週・1月第1週(設定時期)

アクション:担当薬剤師へタスク生成
「インフルエンザ・花粉症シーズン前です。
 今月来局された患者さんへの
 予防・対策の案内を検討してください。
 
 かかりつけ薬局として先回りした情報提供が
 信頼関係を深めます」

ワークフロー⑤:長期未来局患者のフォロー

トリガー:最終来局日から来局サイクルの2倍以上経過
     × 感情温度がクール以下

アクション:担当薬剤師へタスク生成
「{患者名}様の来局が大幅に遅れています。
 服薬状況の確認が必要な可能性があります。
 
 感情温度:{感情温度}
 服薬アドヒアランス:{服薬アドヒアランス}
 
 他の薬局への移行・服薬中断の可能性を
 念頭に置いて対応を検討してください」

「薬剤師が変わっても続く関係」を設計する

調剤薬局で最も多い失客理由の一つが「担当薬剤師の変更」です。
「あの薬剤師さんが好きだったのに」という体験は、患者さんが他の薬局に移る大きな動機になります。

ナラティブに「薬の説明をメモに書いて渡すと喜ぶ」「仕事帰りに来るので夕方が多い」「専門用語を避けてほしい」という情報が記録されていれば、新しい薬剤師が初回でも「前の薬剤師さんと同じ対応ができる」体験を患者さんに提供できます。


まとめ

かかりつけ薬局になるために必要なのは「薬の知識」だけでなく「患者さんとの継続的な関係の記録」です。
来局サイクルの管理・服薬アドヒアランスのフォロー・担当者変更時の引き継ぎ——この3つを仕組み化することで、患者さんが「この薬局に来て良かった」と感じ続ける体験が生まれます。

EMOROCO CRM Liteの30日間無料トライアルはこちら
デジタル化・AI導入補助金2026 対応ツール番号:DL07-0022934
製品情報:https://www.emoroco.com/


関連記事

この記事を書いた人
松原 晋啓

アーカス・ジャパン代表取締役/CRMコンサルタント
詳細プロフィールはこちら
アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォーム型CRM)を提唱して世界的に広めてWWで表彰を受けたCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、The Wall Street Journal、Newsweek、TIME、WORLDCOM、毎日新聞(週刊エコノミスト)、文化放送等、国内外で多くの賞を受賞し、「経済界」にて4年連続で関西財界を代表する企業として選出されている。
著書:バーサタイリスト - 35歳までに「1万人に1人」の実力者になる方法

インタビュー記事
取材や講演等の依頼は下記問合せよりご連絡ください。
TEL 06-6195-7501
フォームでのお問い合わせ

同じカテゴリの記事