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知識創造研究室 by CRM(xRM)

診療所・クリニック向けにEMOROCO CRM Liteで患者の長期健康管理と紹介ネットワークを強化する方法

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

「かかりつけ医として長年お付き合いのある患者さんが、気づいたら別のクリニックに変わっていた」「紹介状を書いても、専門病院からその後の経過を教えてもらえないことが多い」——開業医が日常的に感じるこれらの悩みは、CRMで解決できます。

診療所・クリニックのCRMは「患者の医療記録を管理する電子カルテ」とは別の役割を持ちます。「この患者との長期的な健康の旅を、担当医だけでなく診療所全体で記憶し続ける」という仕組みです。


診療所CRMの二つの核心価値

核心①「患者との継続的な関係の記録」: 患者が「症状がないときにも来たくなる診療所」になるには、診察のたびに「前回何を話したか・どんな生活の変化があったか・次に何をフォローするか」という文脈が継続していることが必要です。これは電子カルテでなく、ナラティブ的な関係情報の記録です。

核心②「紹介ネットワークの維持・強化」: 専門病院への紹介後に「その後どうなったか」の情報が返ってくる体制を作ることと、専門病院から逆紹介を受け続けるための関係管理が、地域での患者獲得の根幹になります。


フィールド設計

【患者レコード(関係情報の文脈管理)】
※診療情報は電子カルテで管理。本CRMは関係情報の管理に特化。

・来院スタイル(選択式):
  定期的に通院/症状があるときのみ/予防接種・健診中心/
  最近来院が減っている
・ライフステージ(選択式):
  子育て世代/働き盛り(30〜50代)/定年前後/シニア
・患者の主な健康上の関心(テキスト):
  例「最近血圧が気になっている」
  例「ダイエットしたいが続かない」
  例「来年の健康診断が気になっている」
・生活習慣の変化メモ(テキスト):
  例「先月から仕事が忙しくなって睡眠が減っている」
・紹介歴(紹介先病院・専門科・時期)
・紹介後の経過確認状況(選択式):
  経過報告済み/経過未確認(要フォロー)/紹介不要
・来院サイクル(通常の受診間隔)
・最終来院日
・次回受診推奨日と内容(テキスト):
  例「3ヶ月後の血圧チェック」
  例「年次健康診断の前月に来院を勧める」
・患者への感情温度(関係の状態):
  信頼関係が深い/良好/普通/来院が減っている/要注意

【紹介先・連携医療機関レコード】
・医療機関名・診療科・担当医
・紹介の頻度と直近の紹介日
・返戻(経過報告)の迅速さ(選択式):
  速い・丁寧/普通/遅い・少ない
・関係温度(感情温度)
・逆紹介の実績(あり/なし)
・最終接触日(研究会・学会での挨拶含む)

ワークフロー設計

【患者フォローワークフロー】

「次回受診推奨日を過ぎた患者」:
  → タスク:「○○様 受診勧奨の案内」
  内容:「症状がなくても定期的な管理が必要な理由を
       温かく伝える。押しつけにならないよう、
       『お体の具合はいかがですか』から始める」

「来院が3ヶ月以上途絶えている患者×感情温度:良好以前は」:
  → タスク:「○○様 受診途絶えアラート——状況確認を検討」

「患者の生年月(誕生月の前月)」:
  → タスク:「○○様 誕生月のご健康確認メッセージ」
  内容:「誕生日を覚えていることを伝えつつ、
       健康管理の節目として定期受診を促す
       自然なきっかけにする」

【紹介ネットワークワークフロー】

「紹介後30日以上経過×経過確認:未確認」:
  → タスク:「紹介先への経過確認の問い合わせ」
  内容:「患者さんの経過はいかがでしょうか。
       当方でフォローすべきことがあれば
       ご連絡ください、と伝える」

「学会・研究会の前月」:
  → タスク:「○○先生 学会での挨拶の準備」
  内容:「普段連絡しにくい連携先の先生と
       学会・研究会で自然に挨拶できる機会を
       意識的に作る」

ダッシュボード設計

【院長・看護師長の毎朝5分確認ビュー】

「今週受診勧奨すべき患者リスト」:
  次回受診推奨日が今週以内または超過

「来院途絶えアラート」:
  最終来院から3ヶ月以上経過

【月次確認ビュー】
・紹介後経過未確認のリスト(患者ケアの品質指標)
・連携医療機関別の紹介件数と関係温度の分布

「かかりつけ医」という言葉の本質をCRMで実現する

「かかりつけ医」とは「症状があるときだけ来る先生」ではなく「自分の健康の歴史を知っていてくれる医師」です。

患者が「先生は私のことをよく知っていてくれる」と感じるとき、それは医師が「患者の生活世界(フッサールの意味での)」に入っているということです。前回の受診で「最近仕事が忙しい」と言っていたことを、今回の受診で「その後お仕事の状況はいかがですか?」と聞ける——この継続性こそが、かかりつけ医の最大の価値であり、EMOROCO CRM Liteが支える「関係情報の記録と継承」の核心です。
EMOROCO CRM Lite 製品ページ


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この記事を書いた人
松原 晋啓

詳細プロフィールはこちら
アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォームドCRM)を世界的に提唱したCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、国内外で多くの賞を受賞している。
インタビュー記事
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