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知識創造研究室 by CRM(xRM)

MR(医薬情報担当者)向けにEMOROCO CRM Liteで医師・薬剤師との関係を科学的に管理する方法

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

「担当エリアの先生が300人いる。誰が今自社製品に好意的で、誰がまだ処方していないか、誰の心が離れかかっているか——それを正確に把握できているMRはほとんどいない」

MRの顧客管理の難しさは「相手(医師・薬剤師)の多様性」と「接触機会の制限」にあります。面会規制・コンプライアンス強化が進む中で、限られた接触機会を最大限に活かすには、「前回何を話したか・何が响いたか・次に何を伝えるべきか」という文脈の管理が決定的に重要です。


MR向けCRMの三つの核心機能

①感情温度管理: 医師が自社製品にどれだけ好意的かを「処方実績だけ」ではなく「感情温度(好意的/中立/懐疑的/他社優先)」で把握することで、次のアプローチが変わります。

②文脈の継承: 担当変更が頻繁なMR業界では「前任者が3年かけて築いた関係を後任が引き継げるか」が生産性を左右します。ナラティブメモによる関係文脈の継承が、属人化を防ぎます。

③マルチステークホルダー管理: 医師だけでなく、薬剤師・MSW(医療ソーシャルワーカー)・病院の医薬品採用委員会・看護師長など、処方に影響を与える複数のステークホルダーを同時管理します。


フィールド設計

【医師レコード(メインレコード)】
・氏名・診療科・所属医療機関・役職
・担当MR(現在・前任者)
・専門領域・主な学術興味(テキスト)
・自社製品への態度(感情温度):
  熱心な処方医/好意的/中立/懐疑的/競合優先/面会困難
・処方状況の認識(選択式):
  メイン処方/サブ処方/試験的/未処方/処方中止
・面会頻度の好み(選択式):
  月複数回/月1回/隔月/要予約のみ/面会困難
・最も効果的な情報提供の形式(選択式):
  データ・エビデンス重視/症例重視/学術討議好き/
  簡潔な情報のみ/学会・研究会で
・関心が高い適応症・患者層(テキスト)
・次のアクション内容と期日
・「刺さった言語フレーム」(テキスト):
  例「副作用プロファイルの比較に強く反応した」
  例「患者QOLへの言及で態度が軟化した」
・ICX変化サイン(チェックボックス):
  □ 先月より反応が薄くなった
  □ 競合製品の話題を自分から出してきた
  □ 急に積極的になった
  □ 学術的な議論を求めてきた

【薬剤師レコード】
・氏名・所属薬局/病院・役職
・自社製品への態度(感情温度)
・患者への服薬指導での影響力(高/中/低)
・医師への影響力(高/中/低)
・共同薬物治療管理(CDTM)への関心度
・次のアクション内容と期日

【医療機関レコード(施設単位)】
・医療機関名・種別(大学病院/一般病院/クリニック)
・自社採用製品リスト
・医薬品採用委員会の次回開催予定
・キーオピニオンリーダー(KOL)の在籍
・施設全体の関係温度(感情温度)

ワークフロー設計

【MR活動ワークフロー】

「感情温度が『懐疑的』または『競合優先』に更新」:
  → タスク:「○○先生 関係立て直しアプローチの設計」
  内容:「売り込みは逆効果。
       先生が研究・診療で困っていることを
       純粋に聞く場を作ることを優先する。
       エビデンスの押しつけではなく、
       先生の臨床課題を起点にした対話から」

「ICX変化サイン:『先月より反応が薄い』にチェック」:
  → タスク:「○○先生 変化の原因確認——今月中に接触を」

「面会から30日以上経過×態度:好意的以上」:
  → タスク:「○○先生 定期接触——関係温度の維持」

「担当変更が発生したとき」:
  → タスク①:「前任者との30分引き継ぎセッション」
  内容:「各医師の『刺さった言語フレーム・禁忌トピック・
       関係のキーとなった体験』を
       ナラティブメモに全件追記してから離任」
  → タスク②(新担当者):
    「担当先生50名のCRMを読んでから初回訪問を設計」

【エリア・製品軸ワークフロー】

「採用委員会開催1ヶ月前の医療機関」:
  → タスク:「○○病院 採用委員会に向けた事前活動計画」
  内容:「委員会メンバーとの事前の個別接触、
       データパッケージの準備、
       社内医師・MSLとの連携を開始する」

ダッシュボード設計

【MR個人ダッシュボード(毎朝確認)】

「今週訪問推奨リスト」:
  次のアクション期日が今週以内または超過

「感情温度アラート」:
  懐疑的・競合優先に変化した先生

「ICX変化サインあり×最終面会14日以上」:
  早急に状況確認すべき先生

【営業所長ダッシュボード(週次確認)】
・担当MR別の感情温度分布(好意的/中立/懐疑的)
・担当変更から1ヶ月以内の先生の感情温度変化
・採用委員会前1ヶ月以内の医療機関リスト

MRにとってのCRM4.0——「情報提供者」から「医師の臨床パートナー」へ

面会規制が厳しくなる中で、MRが医師との関係において「必要な存在」であり続けるためには、「製品情報を届けること」を超えた価値が必要です。

「この先生の臨床上の困りごとを誰より深く理解しているMR」——これがCRM4.0時代のMRの理想形です。医師の「患者への深いコミットメント(ICX的な情熱)」を感知し共鳴するMRは、面会制限の時代でも医師に「会いたい」と思われる存在になります。

EMOROCO CRM Liteのナラティブメモ・感情温度・ICX変化サインフィールドは、この「共感型MR」を組織として育てる設計を実現します。
EMOROCO CRM Lite 製品ページ


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この記事を書いた人
松原 晋啓

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アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォームドCRM)を世界的に提唱したCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、国内外で多くの賞を受賞している。
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