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知識創造研究室 by CRM(xRM)

大学向けにEMOROCO CRM Liteで在学生・卒業生・受験生・寄付者との関係を同時管理する方法

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

「入試広報・在学生支援・卒業生ネットワーク・外部資金獲得——それぞれ別のシステムで管理していて、一人の人物の全体像が見えない」

多くの大学の事務局が抱える共通の悩みです。受験生だった人が入学し、在学生になり、卒業後は同窓生・寄付者・産学連携のパートナーになる——この「人生の全軌跡」が一つのプラットフォームで管理されていることで、大学の経営力は根本から変わります。


大学特有の「五層の関係者管理」

大学が関係を管理すべき相手は5つの層に分かれます。

受験生(潜在的な入学者): オープンキャンパス参加から出願・合格・入学までの導線管理。「何回接触したか・どの学部に関心があるか・競合校との比較状況」の追跡が必要。

在学生: GPA・出席状況ではなく「今この学生が大学生活にどれだけ充実感を持っているか」という感情温度的な管理。就職支援・留学相談・課外活動との接点管理。

卒業生(同窓生): 現職・業界・居住地の更新と、ホームカミングデー・同窓会行事への参加履歴。「この卒業生が後輩に伝えたいことは何か」というナラティブ記録。

寄付者・支援者: 個人寄付・企業寄付・遺贈寄付など形態が多様。「なぜこの大学を支援したいと思っているのか」の共感ストーリーが継続寄付を決める。

産学連携パートナー(企業・研究機関): 共同研究・インターンシップ・寄付講座などの法人関係管理。担当者変更リスクへの対応が特に重要。


フィールド設計

【受験生レコード(入試広報専用)】
・志望学部・学科(第一志望・第二志望)
・オープンキャンパス参加歴(日付・プログラム名)
・感情温度:熱望/検討中/他校を優先/迷っている
・競合校との比較状況(テキスト)
・次のアクション(個別面談・学科紹介資料送付など)
・保護者の関与度(高/中/低)

【在学生レコード(学生支援)】
・入学年度・学部・学科・指導教員
・充実度感情温度:充実/普通/やや孤立/支援が必要
・主な悩み・相談内容(テキスト)
・キャリア希望分野・就職活動開始時期
・留学意向(あり/検討中/なし)

【卒業生レコード(同窓会事務局)】
・卒業年度・卒業学部
・現職(会社名・職種・業界)
・同窓会への参加意向(積極的/声をかければ/消極的)
・後輩への講演・メンタリング意向(あり/なし)
・寄付実績・寄付意向

【産学連携パートナーレコード】
・連携内容(共同研究/インターン/寄付講座/その他)
・担当窓口(企業側)・担当教員(大学側)
・担当者変更リスク(高/中/低)
・次回更新予定日
・関係温度(深いパートナーシップ/良好/要強化)

ワークフロー設計

【受験生向け】
「オープンキャンパス参加後3日以内」:
  → タスク:個別フォローメールの送付
  内容:「参加した学科の先生・学生との
       個別面談の案内を届ける。
       『来てよかった』という体験を強化する」

「出願期限1ヶ月前×感情温度:迷っている」:
  → タスク:「迷っている受験生への個別相談案内」
  内容:「背中を押す情報ではなく、
       不安を解消する情報を届ける。
       受験生の懸念を直接聞く機会を作る」

【在学生向け】
「感情温度:やや孤立/支援が必要に更新時」:
  → タスク:「学生支援スタッフによる個別面談の設定」
  内容:「修学上の困難・生活上の不安・人間関係の悩み
       など、学業以外の問題を含めて傾聴する機会を作る」

【卒業生向け】
「卒業○周年(5・10・20・30年)の前月」:
  → タスク:「○○期生の同窓会案内の準備」

「産学連携担当者変更リスク:高×最終接触90日以上」:
  → タスク:「担当者変更前の関係強化接触」

ダッシュボード設計

【入試広報ダッシュボード(毎週確認)】
・感情温度「熱望×オープンキャンパス参加済み」受験生リスト
  → 今週個別フォローすべき最優先候補

・感情温度「迷っている」×出願期限まで1ヶ月以内
  → 今週背中を押すべき受験生リスト

【学長室・経営企画ダッシュボード(月次確認)】
・受験生の感情温度分布(熱望/検討中/離脱傾向)
・産学連携パートナーの関係温度分布
・寄付者の共感度スコアと継続寄付率

大学CRMにおけるCRM4.0的な視点

大学が学生・卒業生・支援者と「管理」ではなく「共創」する関係を目指すとき、CRM4.0の思想が最も活きます。

在学生が「この大学で学んでよかった」と感じる体験は、卒業後の同窓会への参加・寄付・後輩へのメンタリングという「持続的な関係」に変わります。その体験の種を、在学中の感情温度の変化を感知し先手でフォローすることで意図的に育てること——これが大学CRM4.0の実践です。

EMOROCO CRM Liteは、受験生から在学生・卒業生・寄付者・産学連携パートナーまでの「大学との人生の全軌跡」を、ノーコードで一元管理できます。
EMOROCO CRM Lite 製品ページ


関連記事:[NPO・非営利団体向けにEMOROCO CRM Liteで支援者・寄付者との長期関係を設計する方法]

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この記事を書いた人
松原 晋啓

詳細プロフィールはこちら
アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォームドCRM)を世界的に提唱したCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、国内外で多くの賞を受賞している。
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