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知識創造研究室 by CRM(xRM)

[PowerApps]モデル駆動型アプリとは

みなさん、こんにちは。

前回の記事では、PowerAppsの概要についてご説明しました。
おそらく、キャンバスアプリについては、みなさん何となく理解いただけたのではないかと思います。
ですが、モデル駆動型アプリって結局何なの?どんな時に使うの?というのがイマイチわからないままではないでしょうか?

そこで、今回は、モデル駆動型アプリについて、もう少し説明していきたいと思います。

モデル駆動型アプリとは

Dynamics 365をベースとしたアプリケーションで、Dynamics 365のダッシュボードやグラフ、ワークフローなどの各種機能を使用することができます。
画面の左上にDynamics 365と表示されている通り、見た目もURLもDynamics 365となっています。

モデル駆動型アプリのメリット

モデル駆動型アプリを使用するメリットは、以下の通りです。

  • リッチコンポーネントに焦点を当てたコードのない環境
  • デスクトップからモバイルまで様々なデバイスを介して、類似するUIを使用し、複雑で応答性の高いアプリを作成可能
  • Dynamics 365 Customer Engagementで使用可能なものに似た設計が可能
  • アプリは、ソリューションとして配布可能

また、ライセンス面では、Dynamics 365 Customer Engagement Planが12,510円/人月に対し、PowerApps プラン2は、4,350円/人月となっております。
(ブログ投稿時点)

モデル駆動型アプリの注意点

これまでの内容で、Dynamics 365を導入するより、PowerAppsのモデル駆動型アプリを利用する方がお得ではないかと思われた方も多くいると思います。
ですが、モデル駆動型アプリには、大きく2点注意事項があります。

  • Dynamics 365の標準で用意されている業務シナリオ(営業支援、顧客サービスなど)が利用できない
  • セキュリティロールのコントロール(主にデータセキュリティの機能)が落ちており、複雑な画面表示、項目制御、ロール単位でのフォームの制御がほぼできない

モデル駆動型アプリは、Dynamics 365標準の業務シナリオや高度なセキュリティコントロールを必要としない場合においては、お得に活用できます。

アーカス・ジャパンでは、Microsoft Power Platformを導入・検討する顧客向けにモデル駆動型アプリ・Dynamics 365の技術支援に特化した技術サービス「Power Platformプレミアサービス」を提供しております。
どのようなソリューションが適切か分からない、興味があり試してみたいが使用方法等が分からない、どういう導入方法が最もお得なのか、などなど各種お困りごとに対するご支援をさせていただいておりますので、ぜひお困り・ご検討の際にはお問合せいただければと思います。

この記事を書いた人
河内 祐樹

国内大手SIerにて、Microsoft製品を中心としたシステムエンジニア/システムアーキテクトとしてキャリアをスタート。Dynamics CRM 4.0時代から一貫してCRM領域に携わり、営業・サポート・マーケティングなど多様な業務領域におけるCRM導入や立ち上げ、製品開発を手動。特にSFAやコールセンター領域での業務設計・導入支援を得意とする。 その後、CRM事業未経験のSIerに転職し、ゼロからCRM事業立ち上げにも携わる。 エンジニアのみでなく、プリセールスなども担当。複数の企業のCRM案件ではパフォーマンスチューニングやトラブルプロジェクトの再生も多数経験し、実装・運用双方に精通している。 近年は、Dynamics 365やPower Platformを活用し、ノンコーディングによる業務要件実現やASTERIA Warp等による他システム連携・BI統合など、CRMを中心としたデータ活用基盤の全体設計・構築を数多く手がける。導入後のBI支援や運用定着化まで一貫して支援することでクライアントのDX推進を伴走。 現在は、弊社で提唱しているCRM1.0~4.0による企業変革のステージモデルの普及活動を行い、"顧客との信頼を超えた共創関係"を実現するCRM4.0の普及をリードしている。コンサルティング、システム導入、運用支援、教育まで包括的に展開し、企業CRM成熟度向上を支援している。

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