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医療・クリニック向けEMOROCO CRM Lite活用ガイド — 患者対応と予約管理を一元化する
こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。
クリニックの運営には、診療そのものに加えて、予約管理、リコール案内、多職種スタッフ間の情報共有、患者満足度の把握といった多岐にわたる業務が伴います。
今回は、こうした診療周辺の業務にEMOROCO CRM Liteをどう活用できるかを解説します。
なお、最初にお伝えしておきたい重要な前提があります。
EMOROCO CRM Liteは、診断内容やカルテ情報を扱う「電子カルテシステム」ではありません。
あくまで、予約管理・患者とのコミュニケーション・満足度把握といった診療周辺の関係管理を支援するための基盤です。
この違いを踏まえた上で、活用方法をご覧ください。
目次
1. クリニック運営が抱える特有の課題
2. なぜExcelや紙の台帳では限界があるのか
3. 電子カルテとの違いをはじめに明確にしておく
4. エンティティ設計の具体例
5. 予約・リコール管理のワークフロー自動化
6. 多職種連携のための権限設計
7. 患者満足度の把握と扱い方の注意点
8. 顧客ポータルでの予約確認・お知らせ配信
9. 個人情報の取り扱いにおける注意事項
10. ある小規模クリニックのよくある課題シナリオ
11. 患者離れを防ぐという視点
12. 診療科別に見る活用イメージ
13. 導入の進め方
14. よくある質問(FAQ)
15. まとめ
1. クリニック運営が抱える特有の課題
クリニックの運営には、次のような特有の課題があります。
・定期健診や治療の継続が必要な患者へのリコール案内のタイミング管理
・複数の医師・看護師・受付スタッフの間での患者対応の情報共有
・予約の変更・キャンセルへの対応と空き枠の管理
・患者からの問い合わせやクレームへの対応履歴の管理
・患者満足度を把握し、サービス向上につなげる仕組みの構築
これらは、診療という専門業務とは別にクリニックの「経営」を支える重要な業務です。
2. なぜExcelや紙の台帳では限界があるのか
多くのクリニックでは、予約管理や患者対応の記録をExcelや紙の台帳で行っています。
この状態では、次のような問題が発生します。
・リコール対象の患者を台帳を見返さないと把握できない
・受付スタッフが変わると患者ごとの対応の経緯が引き継がれない
・予約の変更が複数の場所(電話メモ、紙の予約表など)に分散して記録される
・患者からの問い合わせ内容が対応したスタッフの記憶に依存してしまう
3. 電子カルテとの違いをはじめに明確にしておく
ここで改めて、重要な区別を明確にしておきます。
EMOROCO CRM Liteは、診断内容、処方内容、検査結果といった医療行為そのものに関する記録(カルテ情報)を扱うシステムではありません。
こうした情報は、専門の電子カルテシステムで管理する必要があります。
EMOROCO CRM Liteが扱うのは、次のような診療周辺の関係管理に関する情報です。
・予約日時、来院の有無
・リコール・定期健診の案内スケジュール
・患者からの問い合わせ・要望への対応履歴
・患者満足度に関するアンケート結果
この区別を明確にした上で、電子カルテとは別の目的でEMOROCO CRM Liteを活用することをおすすめします。
4. エンティティ設計の具体例
EMOROCO CRM Liteのノーコード機能を使い、クリニック向けに次のようなエンティティ設計が可能です。
・患者エンティティ:氏名、連絡先、初診日、次回リコール予定日を管理(診断・治療内容は含めない)
・予約エンティティ:予約日時、診療科、担当医、来院状況を管理
・お問い合わせエンティティ:患者からの問い合わせ内容と対応状況を管理
・満足度アンケートエンティティ:NPSなどのアンケート結果を管理
リレーションシップ管理機能を使い、「患者(親)→ 予約(子)」「患者(親)→ お問い合わせ(子)」という構造を組み立てることで、患者ごとの予約状況や問い合わせ履歴を一つの画面で確認できるようになります。
5. 予約・リコール管理のワークフロー自動化
定期健診や治療の継続が必要な患者への案内は、クリニック経営における重要な業務です。
ワークフロー機能を使い、次のような自動化を組み込めます。
・前回来院日から一定期間が経過した患者に、リコール案内のタイミングを受付スタッフへ通知する
・予約日の前日に患者へのリマインド通知を自動送信する
・キャンセルが発生した際、空き枠情報を関係スタッフに共有する
これらの自動化により、「リコール案内を出し忘れていた」という対応漏れを防げます。
6. 多職種連携のための権限設計
クリニックには、医師、看護師、受付スタッフ、事務スタッフなど異なる役割を持つスタッフが関わります。
セキュリティロールとフォームごとの権限管理を使えば、次のような使い分けができます。
・受付スタッフ用フォーム:予約状況、連絡先情報の閲覧・編集ができる
・看護師用フォーム:予約状況に加え、問い合わせ対応の履歴を閲覧できる
・事務スタッフ用フォーム:満足度アンケートの集計結果を閲覧できる
診断・治療内容に関する情報は、EMOROCO CRM Liteの管理対象外とし、電子カルテシステム側で厳格に管理することを前提とした上で、周辺業務における役割分担をこの権限設計で実現します。
7. 患者満足度の把握と扱い方の注意点
患者満足度を把握するための取り組みとして、NPSのようなアンケートを活用できます。
ただし、医療機関における満足度調査は、次の点に注意して設計する必要があります。
・アンケートの内容は、診療の質そのものへの評価ではなく、待ち時間や案内の分かりやすさといった運営面の満足度に焦点を当てる
・患者が特定されない形での集計・分析を基本とし、個別の評価が特定の医療従事者への評価として扱われないよう配慮する
・アンケートへの回答は任意であることを明確に伝える
満足度の把握は、あくまでクリニック運営の改善のための取り組みであり、患者の権利や医療行為そのものの評価とは切り離して設計することが重要です。
8. 顧客ポータルでの予約確認・お知らせ配信
顧客ポータル機能を使えば、患者が自身の予約状況を確認できる窓口を用意できます。
・患者自身が次回の予約日を確認できる
・休診日や診療時間の変更といったお知らせをポータル経由で確認できる
・LINE通知と組み合わせ、予約前日のリマインドを届けられる
これらは、電話での問い合わせ対応の負担を減らし、受付スタッフの業務効率化にもつながります。
9. 個人情報の取り扱いにおける注意事項
医療機関が扱う患者情報は、個人情報保護法において「要配慮個人情報」に該当する場合があり、一般の個人情報よりも厳格な取り扱いが求められます。
EMOROCO CRM Liteを活用する際は、次の点に留意してください。
・診断・治療内容といった医療情報そのものは、EMOROCO CRM Liteでは扱わず、専用の電子カルテシステムで管理する
・EMOROCO CRM Liteで管理する情報(予約状況、問い合わせ履歴など)についても、アクセス権限を適切に設計し、必要な範囲のスタッフのみが閲覧できるようにする
・自院の個人情報保護方針に照らして、どの情報をどのシステムで管理するかを、事前に整理しておく
具体的な法令遵守の要件については、必要に応じて専門家にご相談ください。
10. ある小規模クリニックのよくある課題シナリオ
具体的なイメージを持っていただくために、あるクリニックでのシナリオを紹介します。
このクリニックでは、定期健診が必要な患者のリコール案内を、受付スタッフが紙の台帳を見返しながら、電話で個別に連絡していました。
スタッフの入れ替わりがあった際、新しいスタッフは、どの患者が、いつ頃、どんな理由でリコールの対象になっているのかを、前任者から口頭で聞くしかありませんでした。
結果として、案内漏れが発生し、患者から「もっと早く教えてほしかった」という声が寄せられることがありました。
EMOROCO CRM Liteを導入し、患者ごとのリコール予定日を記録した上で、ワークフロー機能によるリマインド通知を設定したことで、この案内漏れは大幅に減りました。
受付スタッフが変わっても、システム上に記録された情報をもとに一貫した案内ができるようになったことが大きな変化でした。
11. 患者離れを防ぐという視点
クリニックにとって、患者との関係が途切れてしまうことは、経営面でも大きな影響があります。
以前顧客が離れていくのに気づけない理由で解説した通り、離反は多くの場合、静かに少しずつ進行します。
クリニックにおいても、次のようなサインに注意することが有効です。
・以前は定期的に来院していた患者が来院間隔が徐々に開いてきている
・リコール案内への反応が以前より薄くなっている
・問い合わせの内容が以前よりも待ち時間や案内方法への不満に偏っている
これらのサインを、感覚だけでなく、来院履歴という記録として蓄積し、定期的に確認する体制を作ることで、患者との関係が途切れる前に対応の機会を持てるようになります。
12. 診療科別に見る、活用イメージ
・内科・小児科:定期的な予防接種案内や季節性の受診勧奨(インフルエンザ予防接種の案内など)のタイミング管理
・歯科:定期健診のリコール管理(詳しくは歯科医院向け活用ガイドで解説しています)
・皮膚科・美容皮膚科:継続的な通院が必要な患者への来院サイクルに応じた案内
・整形外科・リハビリ科:リハビリの通院スケジュール管理と予約変更への対応
13. 導入の進め方
クリニックでの導入は、次のような段階的な進め方をおすすめします。
・まずは予約管理・リコール案内という影響範囲の分かりやすい業務から導入する
・受付スタッフを中心に、運用に慣れてもらう期間を設ける
・満足度アンケートや顧客ポータルといった患者との接点を広げる機能は運用が安定してから追加する
14. よくある質問(FAQ)
Q. 診断内容や処方内容も、EMOROCO CRM Liteで管理できますか?
いいえ。
これらの医療情報は、専用の電子カルテシステムで管理することを前提としており、EMOROCO CRM Liteでは扱いません。
Q. 電子カルテシステムとの連携はできますか?
外部コネクタ機能を使い、API・Webhookを介した連携を検討できます。
連携する際は、扱う情報の範囲について、事前に十分な検討が必要です。
Q. 患者からのクレーム対応も記録できますか?
はい。
お問い合わせエンティティを使い、クレームの内容と対応状況を記録できます。
ただし、機微な内容を含む場合は、権限設計で閲覧範囲を限定することをおすすめします。
Q. 複数の医師が在籍するクリニックでも管理できますか?
はい。
予約エンティティに担当医のフィールドを設け、医師ごとの予約状況を管理できます。
Q. 満足度アンケートは、どのくらいの頻度で実施すればいいですか?
定期的な実施が理想ですが、患者への負担も考慮し、節目のタイミング(初診後、一定回数の通院後など)での実施から始めることをおすすめします。
15. まとめ
クリニックの運営には、予約管理、リコール案内、多職種連携、患者満足度の把握といった診療周辺の業務が数多く存在します。
EMOROCO CRM Liteは、これらの業務を一元管理する基盤として活用できますが、診断・治療内容といった医療情報そのものは、専用の電子カルテシステムで管理するという役割分担を明確にしておくことが重要です。
この区別を守りながら活用することで、患者対応の質を高め、スタッフの業務負担を軽減できます。
EMOROCO CRM Liteは月額1,500円/ユーザー(最低3ユーザーから)・初期費用0円で、30日間の無料トライアル(https://www.emoroco.com/)から始められます。
IT導入補助金対象ツール番号:DL07-0022934。
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