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EMOROCO CRM Lite

CRMの歴史と定義 — CRM1.0からCRM4.0まで、そしてCRM4.0とは何か

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

CRMという言葉は広く使われていますが、その歴史や定義を体系立てて説明できる人は、意外と多くありません。
この記事は、CRMという概念がどのように生まれ、どう発展し、CRM4.0という考え方にたどり着いたのかを、一次情報としてまとめたものです。

CRMには、2つの別々の系譜がある

まず押さえておきたいのは、CRMという言葉が指すものには、実は2つの異なる系譜があるということです。

一つは、リレーションシップマーケティング(RM)に端を発する経営戦略としてのCRMです。
大量生産・大量販売を前提とした工業化社会の「マスマーケティング」から消費経済の成熟による消費者ニーズの多様化に対応するため、情報化社会において顧客一人ひとりとの関係を重視する考え方が生まれました。
これが、組織の全体最適化を目指す経営戦略としてのCRMの起点です。

もう一つは、ソフトウェアとしてのCRMです。
インターネットの普及とともにCRMの一部がシステム化され、CRM1.0からCRM4.0へと段階的に発展してきました。

この2つの系譜は、長らく別々に語られてきました。
しかし、後述するようにCRM4.0の段階でこの2つの流れが本来あるべき形で合流します。

CRM1.0(ベストプラクティス型CRM)— 90年代後半

CRMソフトウェアの第一世代です。
データベースやSFA(営業支援システム)、マルチチャネル対応を技術的な背景として、顧客情報の管理(データベース管理/DWH)を中心概念としていました。

この世代で重要になったのが、「1顧客=1IDの原則」です。同じ顧客の情報が社内のどこを見ても同一のIDで紐づいている状態を作ることが、CRMの出発点として位置づけられました。

CRM2.0(プラットフォーム型CRM/xRM)— 2006年

ITテクノロジーの進化により、ビッグデータやミッションクリティカルな領域での活用が可能になったことで、CRMのサブシステムを統合化できるようになった世代です。
クラウドやSNS連携、オムニチャネル対応、MA(マーケティングオートメーション)が技術的な背景となり、双方向チャネル(Web 2.0)でのコミュニケーションが中心概念になりました。

CRMを顧客管理という枠に留めず、様々な業務に応用するプラットフォームとして活用する「xRM」という考え方も、この世代の延長線上にあります。

CRM3.0(パーソナライズドCRM)— 2016年

ビジネスインテリジェンス(BI)やAI(人工知能)が発展したことで、それまで「形式知:カスタマーエクスペリエンス(CX)」しか取り込めなかったCRMシステムが、コミュニケーションの大部分を占める「暗黙知:インプリシットカスタマーエクスペリエンス(ICX)」までを取り込めるようになった世代です。
AI・パーソナライズを技術的な背景に、顧客体験(CX)が中心概念となり、顧客へのアプローチも「顧客感情・行動予測」へと踏み込むようになりました。

CRM4.0(クリエイティブCRM)— 2025年末に構想、2026年公開

CRM3.0で形成された顧客の意識・感情・価値観という深層レベル(ICX)に働きかけ、顧客の感情・行動・予測を超えて、存在意義や共感、持続的関係性を基軸に構築する世代です。
中心概念は「共感・共鳴・共創」、技術背景はAI・共感知性・Web 3.0(メタバース)、顧客へのアプローチは「感情×意義・自己実現への対応」に至ります。

4世代の比較

世代

名称 中心概念 技術背景 顧客へのアプローチ

CRM1.0

ベストプラクティス型CRM 顧客情報の管理
(1顧客=1IDの原則)
DB/SFA、マルチチャネル データベース管理(DWH)

CRM2.0 

プラットフォーム型CRM(xRM) コミュニケーション クラウド/SNS連携、
オムニチャネル、MA
双方向チャネル
(Web 2.0)

CRM3.0

パーソナライズドCRM 顧客体験(CX) AI(人工知能)、
パーソナライズ
顧客感情・行動予測

CRM4.0

クリエイティブCRM 共感・共鳴・共創、
持続的関係性
AI、共感知性、
Web 3.0(メタバース)
感情×意義、
自己実現への対応

「One to One」から「One with One」へ

CRM2.0/RM起源の考え方では、顧客一人ひとりに向けた「One to Oneマーケティング」が目指されてきました。
しかしOne to Oneはあくまで企業から顧客への一方向的なパーソナライズです。

CRM4.0が目指すのは、この先にある「One with Oneマーケティング」です。
企業が顧客に何かを届けるのではなく、顧客と共感し、共鳴し、共に創り上げていく
——一方向のパーソナライズから、双方向の共創的な関係性への転換です。

CRM4.0は「原点回帰」であり「最終形」

CRM4.0のもう一つの重要な意味は、経営戦略としてのCRM(RM起源)とソフトウェアとしてのCRM(1.0〜4.0)という、別々に進化してきた2つの系譜がここで合流するということです。

CRMの本来の姿は、「1顧客=1IDの原則」のもとに、定型データ(顧客情報)と非定型データ(活動データ)を、それぞれ主観(人の感覚)と客観(数値・記録)の両面から評価することにありました。
SFA・CTI・MAといったサブシステムは、この定型・非定型データを各顧客接点(チャネル)ごとに集めるための道具に過ぎず、CRMという土台があってこそ機能します。
CRM4.0は、この本来の姿への原点回帰であり、同時にAIという技術が揃った今だからこそ実現できる最終形でもあります。

CRM4.0を実装した製品:EMOROCO CRM Lite

この理論を、実際に使えるソフトウェアとして実装したのがEMOROCO CRM Liteです。
ナーチャリングスコア(客観)と感情温度(主観)による2軸評価、NPSを組み合わせた3つの軸での関係性把握、そして関係性資産(RA)という考え方は、いずれもここまで説明してきたCRM4.0の理論を、現場で使える機能に落とし込んだものです。
この関係性資産化の仕組みは、2026年6月に特許出願も行っています(特許出願中:特願2026-122904、ビジネスモデル特許)。

EMOROCO CRM Liteは月額1,500円/ユーザー(最低3ユーザーから)・初期費用0円で、30日間の無料トライアル(https://www.emoroco.com/)から始められます。
IT導入補助金対象ツール番号:DL07-0022934。

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この記事を書いた人
松原 晋啓

アーカス・ジャパン代表取締役/CRMコンサルタント
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アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォーム型CRM)を提唱して世界的に広めてWWで表彰を受けたCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、The Wall Street Journal、Newsweek、TIME、WORLDCOM、毎日新聞(週刊エコノミスト)、文化放送等、国内外で多くの賞を受賞し、「経済界」にて4年連続で関西財界を代表する企業として選出されている。
著書:バーサタイリスト - 35歳までに「1万人に1人」の実力者になる方法

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