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Dynamics 365 でレポート(SSRS)開発 – その1 環境構築編

2023/02追記 最新のレポート(SSRS)開発については、下記の記事をご確認ください。

Dynamics 365 でレポート(SSRS)開発 – その2 2023年版 | アーカス・ジャパン株式会社(Arcuss Japan Inc.) - CRM リーディングカンパニー (arcuss-japan.com)

 

みなさんこんにちは。
今回から数回分けて、 Dynamics 365 でのレポート(帳票)開発について、書かせていただきます。 Dynamics の開発では、ウィザードから簡易に作成できるレポートだけではなく、見積書や申請書といった、複雑なフォーマットの帳票の作成が必要になる事があります。
ところが、筆者が最初にレポート開発に取組んだ時には、カスタマイズについての情報が少なく非常に苦労した記憶があります。
第1回は、 Dynamics 365 で帳票を開発する環境を構築していきます。

必要なもの

帳票の開発には、以下の3つの準備が必要になります。(リンクは、記事作成時のものです)
・Visual Studio 2015

・SQL Server Data Tools in Visual Studio 2015
https://msdn.microsoft.com/en-us/mt186501.aspx

・Microsoft Dynamics 365 Report Authoring 拡張
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=50375

インストール手順

記載の順番にインストールをしていきます。

Visual Studio

開発環境として、Visual Studio を用意するのですが、 2017 ではない点にご注意ください。
これは、Report Authoring 拡張のシステム要件でサポート要件で推奨されている最新バージョンが2015だからです。
マイクロソフトの Dynamics 開発アドオンは最新版の Visual Studio に対応していない事が多く、今回は要件に添ったバージョンを使用します。

SQL Server Data Tools in Visual Studio 2015

タイトルにもあるSSRS(SQL Server Reporting Services)とは、SQL Serverの拡張機能の1つで、CRMのレポート作成はこの機能を使用します。Visual Studio のインストール時に、Data Tools を 入れた場合でも、こちらをインストールしてください(後の手順でエラーが出ます)。インストール画面で選択肢が出ますが、今回は、SSRSだけ選択すればOKです。

Microsoft Dynamics 365 Report Authoring 拡張

最後にインストールするのが、Authoring 拡張です。インストーラーを起動し、展開先を選択するとファイルが展開されます。
展開されたインストールファイルを起動すると、環境チェックの後にインストールが実行されます。

インストール後の確認

すべてのインストールが終わったら、 Visual Studio を起動し、プロジェクトを新規作成してみましょう。「テンプレート」→「ビジネスインインテリジェンス」→ 「Reporting Services」 が表示されていれば、環境構築は成功です。
SSRS_新規作成画面

次は編集編

次は、実際に 作成したレポートを Visual Studio で編集する手順をご紹介する予定です。

この記事を書いた人
沼上 歩

「つくる事で世の中を変えてみたい」との思いで、IT業界に飛び込む。
Web系・金融系ITを経て、2015年に入社しDynamics CRM 案件を担当。
現在は、Dynamics 365やPower Appsを始めとするPower Platform全般のアドバイザリー・運用保守/定着化支援・トレーニングサポートの講師などを担当しております。
CRMの「人と人と、人と企業と、人と〇〇と」をつなげご縁を生み出す可能性にワクワクしながら、日々の業務に取り組んでいます。
Microsoft 認定資格
Power Platform Solution Architect Expert
Power Platform App Maker Associate
Power BI Data Analyst Associate
など

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