来年はプラットフォーム型CRM(xRM 戦略)の10周年!
皆さん、こんにちは!
ここ最近のイベントラッシュで昔から一緒にやってた方とも話をしたりしている内に気付いたのですが、2018年1月は2008年早々に私が xRM を提唱してからちょうど10年になります!(もうそんなになるんですね 笑)
気になって Dynamics CRM 3.0 時代から本格的に xRM を提唱し始めた Dynamics CRM 4.0 への転換期の資料を引っ張り出して懐かしく眺めてました(笑)
改めて当時の xRM 構想の計画資料を見てると、主戦場としていた市場をいくつか定義して、当時のパートナー達と戦略と戦術を共有して動いてもらってたわけですが、改めてどういう市場をターゲットにして作られたかを見ていきましょう。
当時Dynamics ファミリーとして再編成された Dynamics CRM 3.0 は2006年リリースで最後発の統合型 CRM 製品ということで競合製品からはだいぶ劣る製品(実際 3.0 は制限が多過ぎて使うのに相当なテクニックが必要でした。。。)として苦境にありました。
私は以前は日本で一番最初の導入事例(インフラジスティックス・ジャパン株式会社在籍時に導入し、Microsoft MVP for Dynamics CRM を日本人で初めて受賞)としてまだ日本に来る前から関わって来ましたが、良い製品なのに何か戦略の方向性が間違っている気がずっとしていました。
その後、縁があって2007年の12月にマイクロソフトで Dynamics CRM 部隊の立上げメンバーとしてエンタープライズ企業向けの製品担当をすることになったので周りの反対や冷たい目を振り切って プラットフォーム型 CRM (xRM 戦略)を勝手に提唱して推し進めたわけです。
その際にターゲット市場として定義したのが当時 CRM が市場的に存在しなかった下記の産業エリアです。
- パブリックサービス改革
- エデュケーション(文教)
- ヘルスケア(医療・介護)
- 自治体
- バリューチェーン改革
- 自動車産業(ディーラーマネジメントシステムおよびテレマティクスサービス)
- 第六次産業(トレーサビリティシステムおよび店舗 IT 改革)
- 農業(アグリ)
- 中食産業
パブリックサービスはマイクロソフト在籍時にパブリックセクターと共に推進していたことは広く知られていることですし、バリューチェーン改革に関しても同時並行で進めていたのですが、途中から取られてしまって独自の道を進んでしまっていることもまたよく知られていることだと思います。
結局のところ、パブリックサービス系の xRM は今も弊社でも続けてますし、DMS も違う方向に進んでしまったので本来私が考えていた姿の DMS である VRM ソリューションは今なお整備して現存させてますし、農業(アグリ)はマイクロソフトを離れてアーンストアンドヤング(EY)アドバイザリーで新規事業コンサルタントをやっていた際にアグリコンサルタントとしてやることになり(今も取り組みは続いています)、中食産業を含む第六次産業については元々は私の地元愛から故郷である大分の名物をターゲットに戦略を作っていたのですが、諸事情により今は VRM と同じく大きく方針転換および進化させて取り組んでいます。
# バリューチェーン改革型の xRM ソリューションは現在進化させて上で「EMOROCO」の中に組み込まれています。
ちなみに、余談ですが私はたまに TechEd 09 が初披露と言ってることがあったのですが、正確には xRM の第一弾ソリューション「ERM」を発表したのは 2008年8月に開催された TechEd 08 Yokohama でした。
https://www.arcuss-japan.com/products/base-ai
そうやって始まったプラットフォーム型 CRM の取り組みですが、改めて過去の資料を見ながら振り返ってみると、全ては私のわがままから始まり、それを会社がグローバルで受け入れてくれて市場の概念そのものが変わるというとんでもないことをやってしまったんだなぁと我が事ながら驚愕してしまいました(笑) まあ、それでもちゃんと2009年には会社から貢献として表彰されたので良しとしよう!(本当に良い会社です!)
2015年からこのプラットフォーム型 CRM の最終進化形となる「パーソナライズドCRM」が誕生しました。
アーカス・ジャパンでは、この「パーソナライズドCRM」に積極的に取り組んで、「主客一体の精神で究極の顧客サービスを実現する」という理念を体現することを目標に一丸となっています!
https://www.arcuss-japan.com/first