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EMOROCO CRM Lite

EMOROCO CRM LiteのセルフホストとAzure構成ガイド — 「データを社外に出したくない」企業のためのオンプレミス設計

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

「顧客データをクラウドに置くのがコンプライアンス上難しい」

「金融機関との取引があるため、データの保管場所を明確にする必要がある」

「欧州の顧客を持つためGDPR対応が必要で、EUドメイン内にデータを置きたい」

金融・医療・士業・自治体・グローバル展開企業から繰り返し聞く声です。

EMOROCO CRM LiteはSaaS(クラウド)とセルフホスト(オンプレミス)の両方に対応しています。
「クラウドが使えないからCRMを導入できない」という障壁を取り除く設計です。


SaaSとセルフホストの違い

【SaaS版(標準)】
インフラ:アーカス・ジャパンが管理するMicrosoft Azure
データの場所:Azure上(日本リージョン、海外リージョンへの設置も可)
管理負担:なし(アップデート・バックアップはアーカスが対応)
向いている組織:クラウド利用に制約がない中小企業全般
料金:月額1,500円/ユーザー(初期費用0円)

【セルフホスト版(オンプレミス)】
インフラ:お客様が用意するサーバーまたはAzure環境
データの場所:お客様が指定するサーバー
管理負担:サーバー管理はお客様側(または委託先)
向いている組織:データ保管場所に要件がある組織
料金:別途お問い合わせ

セルフホストが必要な5つのケース

ケース①:金融機関・保険会社

金融庁のガイドラインや社内セキュリティポリシーで「顧客情報を社外クラウドに置けない」という要件がある場合、セルフホストで自社サーバーまたは自社管理のAzure環境にEMOROCO CRM Liteを設置できます。

ケース②:医療機関・クリニック

患者情報(個人情報・診療情報)の取り扱いに厳しい要件がある医療機関では、院内ネットワーク内または医療機関専用のデータセンターへのセルフホストが適しています。

ケース③:士業・法律事務所(守秘義務のある業種)

弁護士・司法書士・税理士などは職業上の守秘義務があります。
依頼者情報を厳格に管理するため、完全に自社管理下のサーバーへのセルフホストを選択できます。

ケース④:GDPR対応が必要な欧州ビジネス

EU市民の個人データをEU域外に移転するには、GDPR(一般データ保護規則)上の条件を満たす必要があります。
EU域内のAzureデータセンターへのセルフホストで、この要件に対応できます。

ケース⑤:中国・アジア各国のデータローカライゼーション要件

中国のデータセキュリティ法・個人情報保護法など、データを国内サーバーに保管することを義務づける法律を持つ国への展開時に、現地サーバーへのセルフホストで対応できます。


Azure構成の基本設計

セルフホスト版のEMOROCO CRM Liteは、Microsoft Azureの各種サービスを活用して構成されます。

【推奨Azure構成(中規模:50ユーザー以下)】

Azure App Service(アプリケーション実行環境)
 └── EMOROCO CRM Liteアプリケーション

Azure SQL Database(データベース)
 └── 顧客データ・案件データ・活動記録等

Azure Blob Storage(ファイルストレージ)
 └── 添付ファイル・ドキュメント

Azure Active Directory(認証)
 └── ユーザー管理・シングルサインオン(SSO)

Azure Key Vault(セキュリティ)
 └── 接続文字列・APIキーの安全な管理

お客様が既にMicrosoft 365(Azureサブスクリプション)をご利用の場合、既存のAzure環境への追加構成として設置できるため、追加のインフラコストを最小化できます。


セキュリティロールによるデータアクセス管理

セルフホスト版でもSaaS版でも共通して、セキュリティロール機能でデータへのアクセス権限を細かく制御できます。

【セキュリティロールの設定例】

一般営業担当者:
 ・自分の担当顧客のみ閲覧・編集可
 ・他の担当者の顧客データは非表示

マネージャー:
 ・チーム全員の顧客データを閲覧可
 ・削除は不可

管理者:
 ・全データの閲覧・編集・削除が可能
 ・システム設定の変更が可能

代理店(マルチテナント利用時):
 ・自社テナントのデータのみ閲覧可
 ・他の代理店のデータは完全に分離

このセキュリティロール設計により、グループ会社・代理店・個人事業主の共同利用時でも、データを完全に分離しながら同一システムを共有できます。


自社サーバーへの設置(オンプレミス)

Azureを使わず、自社のオンプレミスサーバーへの設置も対応しています。

【オンプレミス設置の要件(目安)】

OS:Windows Server 2019以上 または Linux
Webサーバー:IIS または Nginx
データベース:SQL Server または PostgreSQL
メモリ:最低8GB(推奨16GB以上)
ストレージ:SSD推奨・データ量に応じて
ネットワーク:社内LAN(外部アクセスが必要な場合はVPN)

「インターネットに繋がっていないクローズドな環境でCRMを使いたい」という要件にも対応できます。


まとめ——「クラウドが使えない」はもう理由にならない

EMOROCO CRM Liteのセルフホスト対応により、データ保管場所に厳しい要件がある組織でも、CRM4.0の思想に基づく顧客関係管理を実現できます。

「クラウドが使えないからCRMを導入できない」という組織こそ、顧客データが担当者の頭の中に散在しているリスクを抱えています。
セルフホストで安全な環境を確保しながら、感情温度・GISマップ・ワークフロー自動化を活用してください。

セルフホスト・Azure構成のご相談はお問い合わせください。

EMOROCO CRM Liteへのお問い合わせはこちら https://www.arcuss-japan.com/
デジタル化・AI導入補助金2026 対応ツール番号:DL07-0022934
製品情報:https://www.emoroco.com/


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この記事を書いた人
松原 晋啓

アーカス・ジャパン代表取締役/CRMコンサルタント
詳細プロフィールはこちら
アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォーム型CRM)を提唱して世界的に広めてWWで表彰を受けたCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、The Wall Street Journal、Newsweek、TIME、WORLDCOM、毎日新聞(週刊エコノミスト)、文化放送等、国内外で多くの賞を受賞し、「経済界」にて4年連続で関西財界を代表する企業として選出されている。
著書:バーサタイリスト - 35歳までに「1万人に1人」の実力者になる方法

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