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食品・飲料のルート営業がEMOROCO CRM LiteのGISマップで「感覚の訪問」を「戦略の訪問」に変える設計

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

「今日はA店から始めてB店、C店の順で……」

毎朝この判断を、ベテランの田中さんは「経験と勘」でやっています。どの得意先が今週在庫が薄いか、どの店長が今季の新商品に関心があるか、どのスーパーが来月のチラシで自社商品を使いたがっているか——これらの情報は、田中さんの頭の中にしかありません。

田中さんが異動した翌月、担当を引き継いだ新人の山田さんは「どこから回ればいいのかわからない」という状態になります。

食品・飲料のルート営業の問題は「個人の経験値」に頼りすぎていることです。

EMOROCO CRM Lite ver2.0のGISマップ機能は、この「経験と勘」を「データと設計」に変えます。どの得意先を・どの順番で・どんな目的で訪問するかが、地図の上に色として見える。

この記事では、食品・飲料ルート営業に特化したGISマップ×感情温度設計の完全実装を解説します。


食品・飲料ルート営業の「4つの固有課題」

食品・飲料のルート営業には、他業種のルート営業にはない業界固有の課題があります。

【食品・飲料ルート営業の4つの固有課題】

課題①「在庫状況と訪問タイミングが連動していない」:
  得意先の在庫が薄くなったタイミングで訪問できれば、
  追加発注を自然に取れる。
  しかし多くの担当者は「今週のルートだから寄る」という
  時間ベースの訪問をしており、
  「在庫が薄いタイミング」に合わせた訪問設計ができていない。

課題②「棚割り・フェイス数の変化に気づくのが遅い」:
  競合に棚を取られた・フェイス数が減らされた——
  これは担当者が実際に店頭を確認しなければわからない。
  「前回訪問時の棚の状態」が記録されていなければ、
  「先月より減っている」という変化に気づけない。

課題③「店長・バイヤー・本部の三層が見えていない」:
  食品・飲料の得意先には「現場の店長」「バイヤー」
  「本部の商品部(バイイング)」という三層の意思決定者がいる。
  店長を攻略しても本部がNOを出す。
  本部を通しても現場の店長が動かない。
  この三層の関係と感情温度を管理できていない。

課題④「季節・天候・イベントと連動した先手の提案ができていない」:
  夏前・お盆・年末年始・地域のお祭り——
  これらのイベントに合わせた提案を「2ヶ月前から設計する」
  ベテランの勝ちパターンが、組織の仕組みになっていない。
  新人は毎年「そういえば夏のキャンペーンを提案すれば良かった」
  と後から気づく。

EMOROCOの設計思想——食品・飲料に合わせた「二層の管理」

食品・飲料のEMOROCO設計の核心は、「得意先(スーパー・コンビニ・ドラッグストア)の法人管理」と「店舗ごとの現場管理」を分けた「二層設計」です。

【食品・飲料ルート営業の二層設計】

第一層:チェーン本部・バイヤー管理(法人レコード):
  A社(スーパーチェーン)本部のバイヤー田中さんとの
  商談・棚割り交渉・年間フェア計画の管理。
  本部の意思決定が全店舗の棚割りを左右するため、
  本部との関係管理が最上位の優先事項。

第二層:個店・店長管理(取引先レコード):
  A社○○店の店長・副店長との現場レベルの関係管理。
  「この店舗の在庫状況・棚の状態・店長の反応」を
  個店ごとに記録する。
  GISマップのピンは「個店レコード」の住所から生成される。

→ チェーン本部(第一層)× 個店(第二層)の二層が
  EMOROCOで紐付けられることで、
  「本部で決まった棚割りが各店舗でどう実行されているか」を
  個店ごとに追跡できる

フィールド設計——食品・飲料に特化した「棚の温度計」

【食品・飲料向けEMOROCOフィールド設計】

■ 個店レコード(GISマップのピン情報)

基本情報:
  ・店舗名(例:A社○○店)
  ・住所(GISマップ表示の基盤)
  ・店舗規模(選択式):
    小型(〜300坪)/ 中型(300〜800坪)/ 大型(800坪〜)/ SM / CVS / DGS
  ・チェーン本部(第一層レコードへの紐付け)
  ・担当者(自社営業)
  ・店長名・副店長名
  ・発注担当者名・連絡先

棚・在庫管理フィールド(食品・飲料特有):
  ・感情温度(選択式):
    ホット(関係良好・追加提案が通りやすい)/
    ウォーム(定期発注が安定している)/
    クール(発注量が減っている・競合に押されている)/
    コールド(棚落ち・取引縮小のリスクがある)

  ・現在のフェイス数(数値):
    自社商品が棚に何フェイス確保されているか
  ・前回訪問時のフェイス数(数値):
    変化の確認用(増減を把握する)
  ・棚の状態(選択式):
    良好(計画通り)/ 要確認(変化あり)/ 要対応(競合に押されている)/ 棚落ちリスク

  ・在庫感(選択式):
    過剰(在庫が積み上がっている)/
    適正 /
    薄い(次回発注前に切れる可能性)/
    欠品リスク(今日中に対応が必要)
  ・在庫感の根拠(テキスト):
    例「バックヤードに残り3ケース。
       次の発注日は来週火曜。週の販売量から見て在庫が足りない」

  ・最終訪問日(日付)
  ・訪問頻度(選択式):週2 / 週1 / 隔週 / 月1

提案・営業管理フィールド:
  ・今季の提案状況(選択式):
    未提案 / 提案済み(反応待ち)/ 採用決定 / 見送り / 継続検討
  ・今季の提案内容(テキスト):
    例「夏季キャンペーン:Aシリーズの4本パックを
       エンド展開で提案中。店長反応はウォーム。
       本部バイヤーの承認待ち」
  ・次回訪問の目的(選択式):
    在庫補充提案 / 棚割り交渉 / 新商品提案 /
    フェア打診 / 関係維持 / クレーム対応
  ・次回訪問の推奨時期(テキスト):
    例「在庫が薄くなる3〜4日後(今週木曜頃)が最適」

季節・イベント管理(食品・飲料特有):
  ・今季の注力イベント(テキスト):
    例「お盆(8月)の帰省需要・地元祭り(9月第2週)」
  ・過去のフェア実績(テキスト):
    例「昨年夏:Aシリーズのエンド展開で売上前年比132%達成。
       店長が積極的に動いてくれた」

ナラティブメモ(関係の文脈):
  ・今日の一言メモ(テキスト):
    例「今日の訪問で店長の鈴木さんが
       『秋の新商品、うちで展開したいね』と言ってくれた。
       本部バイヤーへのプッシュをお願いできそう。
       来週本部商談の前にもう一度電話を入れる」
  ・店長の性格・好み(テキスト):
    例「数字と実績重視。前年比や回転率を見せると動く。
       新商品の話より『この商品を置くと売れる理由』を
       具体的に説明することが有効」

GISマップの設計——「棚の温度計×在庫感」でピン色を設計する

食品・飲料ルート営業のGISマップ設計の核心は「感情温度(棚の温度計)と在庫感を組み合わせたピン色設計」です。

【食品・飲料向けGISマップのピン色設計】

■ 最優先(今日必ず寄る):赤ピン 🔴
  条件:在庫感「欠品リスク」または「薄い×最終訪問3日以上」
      または 棚の状態「棚落ちリスク」
      または 感情温度「コールド」
  意味:今日行かなければ欠品・棚落ちが起きる可能性がある。
       最優先で訪問ルートに組み込む。

■ 今週中に訪問したい:黄ピン 🟡
  条件:感情温度「クール」
      または 在庫感「薄い×最終訪問7日以内」
      または 提案状況「反応待ち×1週間以上経過」
  意味:関係が冷えている・在庫が減ってきている・
       提案の返事を待っている状態。
       今週中に接触することで状況を改善できる。

■ アップセル・新商品提案チャンス:緑ピン★ 🟢★
  条件:感情温度「ホット」
      または 過去のフェア実績あり×今季フェア打診未実施
      または 店長の反応がポジティブな記録あり
  意味:攻めに動くべきタイミング。
       新商品提案・フェア打診・フェイス拡大交渉を仕掛ける。

■ 定期訪問・現状維持:緑ピン 🟢
  条件:感情温度「ウォーム」×在庫感「適正」
  意味:安定している。定期的な在庫確認と関係維持が目的。

■ 本日訪問完了:灰色ピン ⚫
  条件:今日の訪問記録のステータスが「完了」
  意味:今日すでに対応済み。次の未訪問店舗に集中する。

→ 地図を開いた瞬間に「今日赤ピンは何店あるか」が見える。
  赤ピンを優先しながら・黄ピンを効率的に経由して・
  緑ピン★でアップセルを仕掛けるルートを設計する。

「朝5分の訪問設計」——GISマップを使った1日のルート設計フロー

【食品・飲料ルート営業の「朝5分の訪問設計」】

STEP 1(1分):今日の担当エリアをGISマップで表示する
  担当エリア(例:○○市内)でフィルタリングして
  今日の得意先を地図上に表示する。

STEP 2(1分):赤ピン・黄ピン・緑ピン★を確認する
  赤ピン:在庫欠品リスク・棚落ちリスク → 今日絶対に寄る
  黄ピン:クール化・提案返事待ち → できれば今日寄る
  緑ピン★:ホット・フェア打診未実施 → 時間があれば攻める

STEP 3(2分):ルートを最適化する
  赤ピン間の移動が最短になる訪問順を地図上で設計する。
  赤ピン → 途中の黄ピン → 余裕があれば緑ピン★
  という優先順で回るルートをEMOROCOに記録する。

STEP 4(1分):今日の各店舗の「訪問目的」を確認する
  各店舗の「次回訪問の目的」フィールドを確認する。
  「在庫補充提案」の店:「在庫薄いですよね、今週の発注に
   追加で○ケース入れませんか」という一言を準備する。
  「新商品提案」の店:サンプルと実績資料を持っていく。
  「フェア打診」の店:昨年の実績データを確認してから寄る。

STEP 5(訪問後・各店舗・3分以内):記録を更新する
  ①感情温度を更新(関係の変化を記録)
  ②フェイス数を更新(棚の変化を記録)
  ③在庫感を更新(欠品リスクの変化を記録)
  ④今日の一言メモ(気づきを一行書く)
  ⑤次回訪問の目的を更新(次の担当者・自分への申し送り)

→ この5ステップが1日の訪問設計と記録の全体像。
  GISマップ確認(朝5分)+ 各店舗3分入力 = 1日合計20〜30分
  これで「経験と勘の訪問」から「データと設計の訪問」に変わる。

ワークフロー設計——「在庫欠品・棚落ちの前に動く」仕組み

【食品・飲料ルート営業向けワークフロー設計】

ワークフロー①「在庫欠品リスク→今日中にフォロータスク」(最重要):
  トリガー:「在庫感フィールドが『欠品リスク』に更新されたとき」
  → タスク:「○○店 欠品リスク——今日中に追加発注の提案を」
  通知:担当者LINEに即時通知
  
  内容:
  「在庫が危険水域です。
   今日中に発注担当者に電話して
   週間発注への追加を提案する。
   欠品が起きると棚のフェイス縮小リスクがある」

ワークフロー②「棚落ちリスク→マネージャーへエスカレーション」:
  トリガー:「棚の状態が『棚落ちリスク』に更新されたとき」
  → タスク:担当者 + マネージャー両方に通知
  
  内容:
  「○○店で棚落ちリスクが発生しています。
   今週中に店長・本部バイヤーへの対応を検討してください。
   競合に入れ替えられる前にアクションが必要です」

ワークフロー③「最終訪問から○日以上経過×在庫感:薄い」:
  訪問頻度が「週1」の店 → 最終訪問から10日以上経過
  訪問頻度が「隔週」の店 → 最終訪問から18日以上経過
  
  トリガー:各店舗の訪問頻度に応じた日数経過×在庫感「薄い」
  → タスク:「○○店 訪問期限超過×在庫薄い——今週中に訪問を」

ワークフロー④「感情温度クール×最終訪問14日以上」:
  トリガー:「感情温度クール×最終訪問14日以上」
  → タスク:「○○店 関係が冷えています——
            今週中に関係維持の訪問を」
  内容:
  「売り込みより先に近況確認から入る。
   フェイス数・在庫状況を確認して、
   困っていることがないかを聞く姿勢で訪問する」

ワークフロー⑤「季節イベント2ヶ月前→フェア提案タスク」:
  トリガー:「今季の注力イベントフィールドに記録された
            イベント日の2ヶ月前」
  → タスク:「○○店 ○○フェアの提案を今月中に」
  内容:
  「イベント2ヶ月前の提案が最も採用されやすい。
   昨年の実績(『過去のフェア実績』フィールド)を
   確認して、具体的な数字を持参して提案する」

ワークフロー⑥「新商品提案→2週間後のフォロータスク」:
  トリガー:「提案状況が『提案済み(反応待ち)』に更新されたとき」
  14日後:
  → タスク:「○○店 新商品提案後2週間——返事の確認を」
  内容:
  「提案から2週間は検討中の可能性が高い。
   本部バイヤーへの上申状況を確認して、
   追加資料が必要なら今週中に届ける」

ダッシュボード設計——「今日の担当エリアの状態」が毎朝見える

【食品・飲料ルート営業マネージャー向けダッシュボード設計】

■ 担当者の毎朝確認ビュー(5分)

「今日のエリアのGISマップ」:
  担当エリアのピンを色別に表示。
  赤ピン(欠品リスク・コールド)の数が一目でわかる。

「今日の優先リスト」:
  ①赤ピン:○店(欠品・棚落ちリスク)
  ②黄ピン(提案返事待ち14日以上):○店
  ③緑ピン★(ホット・フェア打診未実施):○店

「今季の提案パイプライン」:
  「提案済み(反応待ち)」の店舗数・合計金額
  「採用決定」の店舗数・確定金額

■ マネージャーの週次確認ビュー

「エリア別の感情温度分布」:
  担当者ごとの「ホット・ウォーム・クール・コールド」の分布
  → クールが増えている担当者のエリアに注意を払う

「フェイス数の変化トレンド(全店舗)」:
  先月比でフェイス数が減少している店舗のリスト
  → 「棚が侵食されている」店舗を組織レベルで把握

「在庫欠品アラートの発生頻度」:
  各担当者の担当エリアで欠品リスクが何件発生したか
  → 欠品リスクが多い担当は「訪問頻度の見直し」を検討

■ 月次の確認ビュー(営業会議用)

「季節イベント対応状況」:
  来月・再来月のイベントに向けた提案状況を確認
  「フェア提案済み」「未提案」の店舗数と金額

「棚割り・フェイス数の前月比推移」:
  エリア全体・チェーン全体でのフェイス数の変化
  → 自社の棚が拡大しているか・侵食されているかを把握

「チェーン本部・バイヤーとの商談進捗」:
  本部の年間フェア計画・棚割り交渉の進捗状況
  → 個店の状況と本部の方針のギャップを確認

「ベテランの勘」を「チームの設計」に変える——チェーン本部管理との連動

食品・飲料のルート営業で最も重要な「チェーン本部バイヤー管理」との連動設計を示します。

【チェーン本部(第一層)×個店(第二層)の連動設計】

チェーン本部レコードで管理するもの:
  ・本部バイヤー名・商品部の担当者名
  ・感情温度(本部との関係の温度感)
  ・年間フェア計画の状況
  ・棚割り交渉の進捗(BPFで管理)
  ・本部ナラティブ:
    例「田中バイヤーは数字に厳しい。
       回転率と利益率のデータを必ず持参する。
       来年度の棚割りは12月の商談で決まる。
       今年は競合B社が積極的に提案してきている——
       10月中に先手で提案を入れることが重要」

個店レコードとの連動:
  チェーン本部で「○月のフェアが決定」→
  そのチェーンの全店舗の「今季の提案状況」が
  一括で「採用決定」に更新されるワークフローを設定。
  
  個店での「棚落ちリスク」が複数店舗で発生→
  チェーン本部レコードにタスクが自動生成:
  「○○チェーンで複数店舗の棚落ちリスク——
   本部バイヤーに今週中に状況報告と対策提案を」

→ 「本部で決まったことが個店に影響する」という
  食品・飲料特有の意思決定構造を
  EMOROCOの二層設計で管理する

「新人が初日からベテランと同じ訪問ができる」設計

食品・飲料のルート営業で最も重要なナレッジ継承の問題——「ベテランの引き継ぎが終わっても、新人は勝手がわからない」——をEMOROCOで解決する設計を示します。

【引き継ぎ設計——新人が最初から動ける状態を作る】

EMOROCOに引き継がれるべき情報(店舗ごと):

①店長・バイヤーの性格・好み:
  「鈴木店長は数字重視。回転率データを見せると動く」
  「本部の田中バイヤーは10月以降に新規提案を聞いてくれる」
  
②過去の成功・失敗の記録:
  「昨年夏のフェアでAシリーズが売上前年比132%。
   店長が積極的に動いてくれた成功事例。
   今年も同じアプローチで提案する」
  「昨年秋に新商品Bを押しすぎて店長が嫌がった。
   新商品の押しつけは注意」

③発注のタイミングと習慣:
  「この店の発注は毎週火曜の朝。
   月曜の訪問が最も発注に影響しやすい」
  「バックヤードに3ケース以下になると
   追加発注の提案が通りやすい」

④競合の状況:
  「C社が今季積極的に棚を取りに来ている。
   価格で勝負してくる。うちは回転率と実績で対抗する」

→ これらの情報がEMOROCOのナラティブメモ・
  ICXキャプチャー・フィールドに記録されていれば、
  新人の山田さんは「引き継ぎの日から」
  各店舗の情報を把握した状態で訪問できる。

GISマップとの連動:
  新人が初日にGISマップを開くと、
  「赤ピンの○○店は在庫欠品リスクがある。
   店長の鈴木さんは数字重視で、
   回転率のデータを見せると動く」
  という情報がピンをクリックするだけでわかる。

ROI試算——「移動効率の改善」と「フェイス数増加」の経済効果

【食品・飲料ルート営業でのEMOROCO ROI試算】

前提:
  営業担当者5名、1日平均訪問件数8店/名
  月間ルート営業日数:20日
  自社商品の平均月間受注単価:150万円/担当者

効果①:移動時間の最適化による訪問件数の増加
  GISマップによる最適ルートで1日移動時間を20分削減:
  20分 × 5名 × 20日 = 2,000分/月 = 約33時間
  
  この時間を追加訪問に充てた場合:
  33時間 ÷ 1時間(移動+訪問) = 月33件の追加訪問が可能
  成約率5%(33件 × 5% = 1.65件の追加発注)
  平均発注単価10万円とすると:
  追加売上 ≒ 16.5万円/月

効果②:欠品防止による機会損失の削減
  欠品1回あたりの機会損失:約5万円(1週間分の販売機会)
  月間欠品発生数が2件から0件になると:
  月10万円の機会損失を防ぐ

効果③:フェイス数維持・拡大による売上増
  棚落ちリスクを1件防いだ場合の効果(年間換算):
  フェイス1面 × 週販500個 × 12ヶ月 = 年間6,000個
  粗利100円として:年間60万円の利益維持

EMOROCOのコスト(5ユーザー):
  月1,500円 × 5ユーザー = 月7,500円

投資対効果(月次・保守的試算):
  効果合計:16.5万円 + 10万円 = 26.5万円/月
  コスト:7,500円/月
  ROI:約35倍

まとめ——食品・飲料ルート営業×EMOROCO設計チェックリスト

フィールド設計:
□ 個店レコードに「住所」フィールドがあるか(GIS連動の基盤)
□ 「感情温度」フィールドが設定されているか
□ 「フェイス数(現在・前回)」フィールドがあるか
□ 「在庫感」フィールドが設定されているか
□ 「棚の状態」フィールドが設定されているか
□ 「今季の提案状況」フィールドがあるか
□ 「次回訪問の目的」フィールドがあるか
□ 「店長の性格・好み」ナラティブフィールドがあるか
□ チェーン本部(第一層)×個店(第二層)の紐付けが設定されているか

GISマップ設計:
□ ピン色が「感情温度×在庫感」で設定されているか
□ 赤ピン条件(欠品リスク・コールド)が設定されているか
□ 緑ピン★条件(ホット・フェア打診チャンス)が設定されているか
□ エリア・担当者フィルタリングが設定されているか

ワークフロー設計:
□ 「在庫感:欠品リスク→当日タスク+LINE通知」が設定されているか
□ 「棚落ちリスク→マネージャーエスカレーション」が設定されているか
□ 「最終訪問日×在庫薄い→週内訪問タスク」が設定されているか
□ 「提案後2週間→フォロータスク」が設定されているか
□ 「季節イベント2ヶ月前→フェア提案タスク」が設定されているか

ダッシュボード設計:
□ 毎朝のGISマップ確認ビューが設定されているか
□ フェイス数の前月比推移が確認できるか
□ 在庫欠品アラートの発生頻度が確認できるか

「経験と勘の訪問」から「データと設計の訪問」へ。

GISマップを開いて赤ピンを確認して・欠品リスクの店に先手で動いて・ホットな店長に今日フェアを提案する——この一連の判断が、毎朝5分のGISマップ確認から始まります。

ベテランの田中さんの頭の中にあった「感覚」が、EMOROCOのGISマップ×感情温度×在庫感フィールドとして「チームの設計」になったとき、山田さんは「引き継ぎ初日からベテランと同じ訪問」ができます。

月1,500円/ユーザーから。今日、まず担当エリアの全得意先の住所をEMOROCOに入力して、地図上に表示するところから始めてください。
EMOROCO CRM Lite 製品ページ


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この記事を書いた人
松原 晋啓

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アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォームドCRM)を世界的に提唱したCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、国内外で多くの賞を受賞している。
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