CRM 市場と Dynamics CRM の評価(2017年版)
昨年事業計画のためのデータ集めの際に収集したCRM市場に関するブログを記載させていただきましたが、昨年アクセスランキングがトップになったことを記念して今年も書きたいと思います。
まず昨年ですが、トータルで見た際にSFDCが圧倒的優位と思われていた年商500億円未満の中小企業レベルでもマイクロソフトのDynamics CRM(現Dynamics 365)がトップシェアに近いという話をさせていただきましたが、1年で大きく様変わりしたようです。
下記がランキングです。(上位5社のみ)
- 1位(12.5%):Microsoft Dynamics CRM(日本マイクロソフト)
- 2位(9.4%):SMILEシリーズ(OSK)
- 3位(8.3%):SAP CRM(SAPジャパン)
- 3位(8.3%):eSales Manager(ソフトブレーン)
- 3位(8.3%):Slaesforce Sales Cloud/Service Cloud(セールスフォース・ドットコム)
※ 以下には日本オラクル、弥生が続きます。
参考:2016年中堅・中小企業における「CRM」の導入社数シェアとユーザ企業の課題/ニーズ(ノークリサーチ社)
なんということでしょう!
プレーヤーが入り乱れている中でも頭一つ飛び抜けて2桁%以上のシェアを持っているのが唯一Dynamics CRMのみなのです。
Dynamics CRMが日本に来る前からずっと我が子のように育てて来た私からすると快挙のようなものです!!
イメージではセールスフォース・ドットコムが今なお優勢と言われていますが、実態を見ると確実にシェアを減らしています。
今はDynamics CRM(Dynamics 365)が1人勝ちと言える状態であることを声を大にして訴えたいと思います(#^.^#)
ちなみに、CRMシステムは市場が細分化されているということがよく言われていますが、こちらに関しても昨年は大きな変化があり、CRMサブシステム(SFAやMA、CTIシステム、アフターサービス等)は正確にはCRMではなく、あくまで基幹システムの一部でしかないという私の訴えを採用する企業やメディアが増えて来た兆しがありました。
CRMはあくまで全体最適化なので、トランザクションをメインで持つわけではなく、関係データと活動データ(非定型データ)の集合体というベースがあってこそ、その上のサブシステムが活きるのです。
従って、サブシステムから導入をしたとしても部分最適化が進むだけで全体最適化に進むことはなく、しっかりと全体最適化から取り組んで、そこで必要な指標をサブシステムに落とし込んでいくことで良質な顧客サービス向上サイクルを実現して効果を出すことが出来ます。
全体最適化が苦手とされる日本ではこの点が大きく間違っていることが多いので、CRM導入の際は十分に気を付けていただきたいと思います。
なお、これらを間違いなく実現するために考え出されたコンセプトが「パーソナライズドCRM」で、これとトップシェアを持つDynamics CRM(Dynamics 365)の全てを組み合せて発展させた製品が「EMOROCO」という製品です。(「EMOROCO」をまだご存知ない方も多いと思いますが、実は昨年ご説明差し上げた方々からかなり高い評価を頂いております♪)
https://www.arcuss-japan.com/first
https://www.arcuss-japan.com/products/base-ai
私のほうも今までは会社の製品を売ることに腐心してきたわけですが、プラットフォーム型CRMのときと同様に私の考えるコンセプトが市場に受け入れられつつあり、メディアからも「社会のためのエバンジェリスト」になるべきだと言われましたので、今年から会社ではなく社会のための”CRMエバンジェリスト”となることにしました!
日本の企業の皆様がCRMによって個客サービスを向上させ、ブランド力を高めることによって、日本全体の国際競争力も高まると考えておりますため、私も少しでも貢献出来るように今年も尽力していきたいと考えております(*^▽^*)