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知識創造研究室 by CRM(xRM)

Ribbon Workbenchで陥りがちな罠(その2)

みなさん、こんにちは!
ITコンサルティング部の沖手です。

前回の記事に引き続き、今回もRibbon Workbenchの罠について書きたいと思います。

Ribbon Workbenchについて

まずは、Ribbon Workbenchについてのおさらいです。

Ribbon Workbenchは、Dynamicsのリボン(下図の赤枠部分)を編集するためのツールで、各ボタンの表示/非表示を切り替えたり、並び順を変更したりできます。

XMLを編集するのが面倒くさい、難しい、という方でも、簡単にリボンの表示を変更できるので、エンジニア経験の浅い者にとっては非常にありがたいツールですが、
予想外の動きをしたりすることがあるので注意が必要なツールでもあります。

今回は、以下の3つの罠から、2つ目を紹介させていただきます。
1.XrmToolBoxから、Ribbon Workbenchが開けない
2.コマンドバーの「共有」ボタンの位置が変更できない
3.一度非表示にしたボタンが復活できない

2.コマンドバーの「共有」ボタンの位置が変更できない

2つめは、ピンポイントな内容になります。
フォームの画面で、標準ボタンである「共有」を左側に移動したいと思います。

以下の様に、Ribbon Workbench画面上で「割り当て」(ASSIGN)の左側に移動しましたが、

反映されません・・・

何度も発行・画面を更新しても上手くいかず。。
再度、Ribbon Workbenchの画面を確認すると、
「SHARING」の他に「SHARE」というボタンがありました。

これを移動させると…

無事、「共有」ボタンの場所が移動しました!
SHARINGではなく、SHAREが正解だったようです。

では、SHARINGって何なの?と思い、調べてみました。

SHARINGボタンの右側の展開ボタンをクリックすると、
以下のように2つのボタンが表示されます。

SHARE(共有)と、SHARE SECURED FIELDS(保護フィールドの共有)ボタンです。
「SHARE SECURED FIELDS」は、旧UIのアプリでは存在していましたが、現在は無くなっているボタンでした。
そのため、現在はSHAREボタンしか表示設定できない、ということです。

以上、私がはまってしまったRibbon Workbenchの罠(その2)でした。

Ribbon Workbenchは便利なツールですが、Microsoft公式のツールではないので、
Microsoft側での仕様変更に追い付いていない部分もあるのかもしれません。

本記事が問題解決の助けになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人
沖手 彩香

半導体業界にてハードウェアエンジニアとしての経験を積んだ後、
興味のあったIT業界への転職を考え、
2019年にアーティサン株式会社(現:アーカス・ジャパン株式会社)へと入社。
ソフトとハード両面の知識がつながっていくことを楽しみながらも、
一人前のITエンジニアを目指して日々奮闘中です。

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