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EMOROCO CRM Lite

EMOROCO CRM LiteとChatGPTを組み合わせて営業提案書・フォローメールを自動生成する方法

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

「ChatGPTで提案書を作ってみたけど、どこか的外れな内容になる」

この悩みを持つ営業担当者に、最初に伝えたいことがあります。

ChatGPTの出力の質は、渡す文脈の質で決まります。

一般的なプロンプト(「〇〇の提案書を作ってください」)では、汎用的な提案書しか生成されません。
でもEMOROCO CRM Liteに蓄積された「この顧客の感情温度」「刺さった言葉」「意思決定者の人柄」「これまでの関係の文脈」を渡すと、ChatGPTの出力が劇的に変わります。

この記事では、EMOROCO CRM LiteとChatGPTを組み合わせて「この顧客だからこそ刺さる提案書・フォローメール」を生成する具体的な方法を解説します。


なぜEMOROCO CRM LiteとChatGPTの組み合わせが強いのか

ChatGPTは「文章生成の能力」を持っています。
でも「あなたの顧客のことを知っている」という文脈は持っていません。

一方、EMOROCO CRM Liteは「文章を生成する能力」はありませんが、「顧客との関係の文脈」を豊富に持っています。

ChatGPT:文章生成能力 ◎  /  顧客文脈 ✕
EMOROCO CRM Lite:文章生成能力 ✕  /  顧客文脈 ◎

組み合わせ:文章生成能力 ◎  ×  顧客文脈 ◎ = 「この顧客だけの提案書」

この組み合わせが、「汎用的なAI文章」を「この顧客への手紙」に変えます。


ChatGPTに渡すべき「5つの文脈要素」

EMOROCO CRM Liteから抽出してChatGPTに渡すべき情報は5つです。

【ChatGPTに渡す5つの文脈要素】

① 感情温度と変化の経緯
 現在:ウォーム
 変化:3ヶ月前まではホットだったが、競合他社の提案が入り
    クールになりかけた後、先月の面談でウォームに回復

② ナラティブメモ(直近の関係の文脈)
 「先月の面談で、コスト削減よりも業務効率化の方が刺さった。
  担当者の田中さんは数字より『現場が楽になるか』を
  重視することがわかった」

③ ICXキャプチャー(刺さった言葉・刺さらなかった言葉)
 刺さった:「現場の負担が減る」「担当者が楽になる」
 刺さらなかった:「コスト削減○○%」「ROI◎◎倍」数字の話

④ 意思決定者と社内推進者の情報
 意思決定者:部長(鈴木部長)——まだ直接面談できていない
 社内推進者:担当者の田中さん
 田中さんから鈴木部長への刺さる言い方:「現場が楽になる」

⑤ 次のアクションの文脈
 来週、鈴木部長が同席する場が設けられる予定。
 この機会が初めての決裁者面談になる。

これら5つをプロンプトに渡すだけで、ChatGPTの出力は一般的な提案書から「田中さんと鈴木部長のための提案書」に変わります。


Before/After比較——文脈なしと文脈ありの違い

Before:文脈なしのプロンプト

プロンプト:
「CRMツール導入の提案書を作ってください。
 対象は製造業の会社です」

ChatGPTの出力(一部):
「御社の業務効率化とコスト削減を実現するために、
 弊社のCRMツールをご提案申し上げます。
 導入により、営業生産性が30%向上し、
 顧客管理コストが20%削減される見込みです……」

読んだ感想:どこにでもある提案書。「うちのための提案書」という感じがしない。

After:EMOROCO CRM Liteの5つの文脈を渡したプロンプト

プロンプト:
「以下の顧客情報をもとに、CRMツール導入の提案書を作成してください。

【顧客情報】
感情温度:ウォーム(3ヶ月前クール化から回復)
担当者:田中さん——数字よりも「現場が楽になるか」を重視
刺さった言葉:「現場の負担が減る」「担当者が楽になる」
刺さらなかった言葉:コスト削減の数字、ROIの話
決裁者:鈴木部長——来週が初めての同席面談
田中さんへの依頼:鈴木部長に「現場が楽になる」という言い方で話してもらいたい
次回の目的:鈴木部長に導入の承認を取り付けること

以上の文脈を踏まえて、『現場目線』を前面に出した提案書を作成してください。
数字よりも『現場の人が毎日どう楽になるか』を中心に構成してください」

ChatGPTの出力(一部):
「現場の担当者が、毎日30分早く帰れるようになる——
 これが私たちの提案の核心です。

 田中様からうかがったように、御社の現場では
 顧客情報の確認・入力・引き継ぎに多くの時間が取られています。
 EMOROCOを導入した後の『ある月曜日の朝』をイメージしてください……」

同じツールの提案書でも、刺さり方がまったく違います。


コピーして使えるプロンプトテンプレート4種類

テンプレート①:営業提案書生成

以下の顧客情報をもとに、[製品・サービス名]の提案書を作成してください。

【顧客基本情報】
会社名:[会社名]
担当者名:[担当者名]・[役職]

【感情温度と経緯】
現在の感情温度:[ホット/ウォーム/クール/コールド]
変化の経緯:[感情温度の変化と理由を1〜3文で]

【刺さった言葉・アプローチ】
[直近の面談で前のめりになった瞬間の言葉・トピックを記載]

【刺さらなかった言葉・アプローチ】
[反応が薄かった話題・説明を記載]

【意思決定者と社内構造】
意思決定者:[役職・人物像]
社内推進者:[担当者との関係]
社内での刺さる言い方:[推進者が決裁者に使うべき言葉]

【次回面談の目的】
[今回の提案書で達成したいこと]

---

以上を踏まえて以下の条件で提案書を作成してください:
・[刺さった言葉]を冒頭と結論に使う
・数字よりも[担当者が重視することを記載]を中心に構成する
・[次回面談の目的]に向けた行動を最後に促す
・A4・2〜3ページ相当の分量

テンプレート②:感情温度別フォローメール(ホット向け)

以下の顧客に、感情温度がホットな状態を維持しながら
次のステップに進む背中を押すフォローメールを作成してください。

顧客名:[担当者名]様
感情温度:ホット([現在のホット化の理由を1文で])
前回の接触:[いつ・何をしたか]
刺さった言葉:[前回面談で効いた言葉]
次のステップとして提案したいこと:[具体的なアクション]

条件:
・冒頭は前回の会話の「刺さった言葉」から始める
・売り込み感を出さない
・次のステップへの自然な誘導を末尾に1行だけ入れる
・200字以内のコンパクトなメール

テンプレート③:感情温度別フォローメール(クール向け)

以下の顧客に、関係の温度を上げることを目的とした
プレッシャーなしのフォローメールを作成してください。

顧客名:[担当者名]様
感情温度:クール([クールになった理由・経緯を1〜2文で])
最後の接触:[いつ・何をしたか]
以前に刺さっていた言葉:[以前効いていたトピック]
今回の目的:関係の再構築。売り込みは一切しない。

条件:
・「お久しぶりです」系ではなく、相手の近況を気にかける書き出しにする
・製品・サービスの話は一切しない
・相手が返信しやすい質問を1つだけ最後に入れる
・温かみのある150字以内のメール

テンプレート④:IS→FS引き継ぎメモの整形

以下のナラティブメモを、フィールドセールスが
初回訪問前に5分で読めるブリーフィングシートに整形してください。

【元のナラティブメモ】
[EMOROCO CRM LiteのナラティブメモをそのままペーストしてOK]

整形の条件:
・「この顧客のWHY(なぜ動いているか)」を1文で
・「絶対に言ってはいけないこと」を箇条書きで
・「初回面談で最初に確認すべきこと」を3つ
・「刺さりやすい言語フレーム」を3つ
・全体をA4半ページ以内に収める

プロンプト資産化の運用設計

ChatGPTとEMOROCO CRM Liteを組み合わせた運用が本格化したら、「プロンプトそのものを資産にする」設計が必要です。

プロンプトライブラリの構築

チームで使うプロンプトテンプレートを共有ドキュメント(Notion・GoogleDocs)に集約します。

【プロンプトライブラリの構成】

フォルダ①:提案書生成
 ・製造業向け提案書テンプレート
 ・士業向け提案書テンプレート
 ・不動産向け提案書テンプレート

フォルダ②:フォローメール
 ・感情温度別(ホット/ウォーム/クール)テンプレート
 ・体験後フォロー(学習塾・訪問介護等)
 ・長期未接触顧客へのウォームアップメール

フォルダ③:引き継ぎ・要約
 ・IS→FS引き継ぎブリーフィングシート
 ・商談後の活動記録サマリー
 ・月次報告書の自動生成

プロンプトの品質管理

出力チェックの3原則:

① 必ず「文脈要素が反映されているか」を確認する
 刺さった言葉が入っているか。担当者の人物像が反映されているか。

② 「どこにでもある文章」が含まれていたら削除する
 「弊社は業界トップクラスの実績を」等の汎用フレーズは全削除。

③ 送信前に「この人がこれを読んだら嬉しいか」を問う
 AIが生成した文章に、自分の感覚でフィルタリングをかける。
 この最後の人間のフィルタリングが品質を決める。

最も重要な教訓——「ナラティブの質がChatGPTの出力の質を決める」

ChatGPTとEMOROCO CRM Liteを組み合わせた運用を続けて気づく、最も重要なことがあります。

EMOROCO CRM Liteに入力されたナラティブメモの質が、ChatGPTの出力の質を決める。

「ウォーム。継続接触中」というナラティブからは、汎用的なフォローメールしか生成されません。
「田中さんは数字よりも現場が楽になるかを重視。先月の面談で『スタッフが帰りやすくなる』という言葉に目が変わった。
競合のA社は価格で攻めているようだが、うちはUXで差別化できる」というナラティブからは、読んだ人が「この人のことを知っている」と感じるメールが生成されます。

つまり、ChatGPTという「使いやすい道具」が生まれたことで、EMOROCO CRM Liteへの丁寧な記録の価値が上がったということです。

CRM4.0の「感情温度を入力する習慣」「ナラティブに刺さった言葉を書き残す習慣」——これらの習慣が、AI時代において最も強力な競争優位を生みます。


まとめ——「AIを使う前に、記録する習慣を作る」

ChatGPTは道具です。道具の力は「使い方」で決まります。

EMOROCO CRM Liteの感情温度・ナラティブ・ICXキャプチャーを丁寧に記録している会社と、記録せずにChatGPTだけを使っている会社では、1年後に生成される提案書・メールの質に圧倒的な差が生まれます。

まず記録する習慣を作る。
次にその記録をChatGPTに渡す設計を作る。
これがEMOROCO CRM LiteとChatGPTを組み合わせた最強の運用です。

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デジタル化・AI導入補助金2026 対応ツール番号:DL07-0022934
製品情報:https://www.emoroco.com/


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この記事を書いた人
松原 晋啓

アーカス・ジャパン代表取締役/CRMコンサルタント
詳細プロフィールはこちら
アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォーム型CRM)を提唱して世界的に広めてWWで表彰を受けたCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、The Wall Street Journal、Newsweek、TIME、WORLDCOM、毎日新聞(週刊エコノミスト)、文化放送等、国内外で多くの賞を受賞し、「経済界」にて4年連続で関西財界を代表する企業として選出されている。
著書:バーサタイリスト - 35歳までに「1万人に1人」の実力者になる方法

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