Dynamics 365 以前のバージョンからの廃止機能
みなさん、ごんばんは。
そろそろネタ切れと時間に追われていてブログに手こずりました(まず、言い訳から入りましたw)
今日はふとDynamics 365 SDKがリリースされているのを見つけたのでSDKについて書いてみようと思います。
今回のリリースはDynamics 365 2017年3月アップデートに伴うものだと思うのですが、あまり大きな変更があったわけではないようです。
SDKをダウンロードした事ある人は日本語版と英語版のどちらをダウンロードしようか悩んだことありませんか?答えは簡単です。
英語版を使いましょう!
理由は日本語版は少し古めになってしまいます。例えば今現在、英語版がver 8.2.1 に対して日本語版はver 8.2.0 です。3月の中旬までは英語版がver 8.2.0 に対して日本語版は8.0.0 でした。これが意味することはMSDN上では可能なことがSDKのバージョンによっては不可能となるのです。開発を進める際は最新の安定版を使うのが通説だと思うので、もし今日本語版で開発をしているのであれば英語版に変更してもらった方がいいかもしれません。
ただ、英語に拒否反応がある方は、日本語版をダウンロードし、ヘルプファイル(APIリファレンスなど)を参照するのはいいかもしれません。すべてが日本語化されているわけではないので結局、MSDNを見たほうが賢いという結論になるのですが・・・・(笑)
さて、前置きはこのくらいにして今日はDynamics 365 で廃止された機能、廃止されることが決定している機能について書こうと思います。("機能"ってくくりでいいのかわからないですが・・・)
Dynamics 365 以前のバージョンからの廃止機能
アーキテクチャーの変更などにより廃止されている機能がいくつかあります。それについて記載します。どんなものがあるかというと下記の通りです。
- Microsoft Dynamics 365の SDK拡張機能
- Microsoft Dynamics CRM 2011 エンドポイント
- 一部のナレッジ マネージメント エンティティ
- レガシ フォームのレンダリング オプションの削除
- エンティティー タイプのコードを参照するリボン パラメーター
自分で書いといてなんですが・・・・なんのこっちゃわからないです(笑)ひとつずつ見ていきます。
Microsoft Dynamics 365の SDK拡張機能
2017年2月現在、Microsoft Dynamics 365のSDK拡張機能は廃止され、今後のDynamics 365 バージョン9.0以降のリリースではサポートされなくなります。これらの SDK拡張機能は、Dynamics CRM 2013 で追加され、単純な接続クラス、ソリューションの強力なタイプ生成、およびWebポータル機能を提供していました。これらは新しい機能に置き換えられました。代わりに、XRM Tooling アセンブリを使用して、Dynamics 365用のWindowsアプリケーションを構築する必要があります。
つまり、Microsoft.Xrm.Client、Microsoft.Xrm.Portalなどのアセンブリが提供されなくなります。現状使用している場合はXRM Toolingとして提供されているアセンブリへの置き換えが必要ということです。
Microsoft Dynamics CRM 2011 エンドポイント
Microsoft Dynamics CRM 2011 エンドポイントとは組織データサービス(SOAP)です。Microsoft Dynamics CRM Online 2016 更新プログラム 1 と Microsoft Dynamics CRM 2016 Service Pack 1 (8.1.0) のリリースの時点で、CRM 2011 エンドポイントは非推奨とされました。 2011 エンドポイントは Dynamics 365 バージョン 9 のリリース後のどこかの時点で削除される予定です。 2011 エンドポイントの代わりに Web API を使用するよう変更するために、今後のいくつかのマイナー リリースにわたり Dynamics 365 SDK のアセンブリとツールの更新プログラムが提供される予定です。
一部のナレッジ マネージメント エンティティ
Dynamics 365 のナレッジ マネージメントに使用される一部のエンティティ(KbArticle、KbArticleComment、KbArticleTemplate)は廃止されました。
レガシ フォームのレンダリング オプションの削除
Microsoft Dynamics CRM Online 2015 更新プログラム 1では、パフォーマンスを向上させるためフォームのレンダリング エンジン(ターボ フォームとも呼ばれる)を新たに導入しました。それ以前までのフォームをターボ フォームに対してレガシ フォームと呼んでいます。
ターボ フォーム の導入に際してクライアントサイドスクリプトの動作が変わるためオプションとしてレガシ フォームとして動作させるオプションが[システム設定]-[レガシ フォームのレンダリングを使用する]が用意されていましたが、次のメジャーバージョンアップで削除されることが明言されています。よって現在も非推奨の機能となっています。
ちなみに、レガシ フォームとターボ フォームでの違いはJavascriptのネイティブな関数にアクセスできなくなります。もっとも使用されているであろうdocument.getElementById が使用できなくなっています。
エンティティー タイプのコードを参照するリボン パラメーター
CrmParameter(RibbonDiffXml) 要素はコマンドやルールによって評価におけるコンテキスト情報を提供する複数のプロパティを含むカスタム リボン コマンドおよびルールを作成するのに使用されます。エンティティ タイプ コードはエンティティが組織で作成されると、ユーザー定義エンティティのエンティティ タイプ コード値が割り当てられます。 値は 10,000 から始まり、組織で作成された各エンティティに対して 1 つずつ増加します これは組織ごとに値が異なることを意味するので、この信頼性の低い値ではなく、エンティティの論理名(LogicalName)を代わりに使用します。
廃止された CrmParameter プロパティは下記です:
- PrimaryEntityTypeCode
- SelectedEntityTypeCode
- EntityReference.TypeCode
タイプコードは組織(インスタンス)により変わるためエンティティ名を使います
最後に・・・
Dynamics 365 は随時機能追加されるところがいいところでもあり、新たな機能が追加されたことにより廃止される機能もあるので、運用する上ではこういった情報にアンテナを張っておく必要があります。アーカス・ジャパンはこういった情報にアンテナを張り、最適な機能をご提供できるとおもいます。Dynamics 365を導入されようと思ってる方、現在運用中の方など一度弊社に問い合わせてみてはいかがでしょうか!
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