第1回 Power AutomateとMicrosoft Graphの連携
1.Microsoft Graphとは
Microsoft Graphを簡単にお伝えするとMicrosoft 365関連の製品に対して情報を取得、更新することができ、従来の標準機能では更新、取得できない情報を提供してくれるサービスとなっております。
今回の記事ではPower Automateの標準機能では取得できない他のMicrosoft製品を情報の取得、更新するための入り口としてMicrosoft Graphを利用します。
また、Microsoft Graphを利用してデータの分析を行う記事ではありませんのでご了承ください。
もし、概要について気になった方がいらっしゃれば、下記にMicrosoft Graphの概要に関する記事を張っておりますのでご確認ください。
公式ドキュメント:Microsoft Graphの概要
Microsoft Graphを利用した際のデータ収集の方法としては、APIが公開されており、単一のエンドポイントに対してアクセスすることで、システム間の連携を実現することが可能となり、本記事でご紹介するPower Automate以外でも様々なシステムから情報を取得することが可能になります。
例えば、取得処理としてMicrosoft Planner のプランを一意キーであるplanIdで検索を行うことができたり、更新処理としてPlannerのプランをplanIdをキーにして内容を更新することが可能できます。利用できるAPIの機能については下記の公式ドキュメントをご参考ください。
公式ドキュメント:Microsoft Graph APIを使用する
2.Microsoft GraphとPower Automateを連携させるメリット
私の経験としてPower Automateの標準機能でどうしても実現できない機能が存在しており、たまに手詰まりになることがあります。
(Power Automateには使えば解決するんじゃないかと思う機能がありますが、実は欲しいレスポンスが返ってきていないということがたまに発生します。。。)
そこでMicrosoft GraphとPower Automateを連携させることで標準のPower Automateの機能では取得、更新することのできない範囲のデータに対してアタッチすることが可能になります。
もし、手詰まりになったときにMicrosoft Graphとの連携が実現できると選択肢の幅が圧倒的に広がるため、Power Automateで開発を行う際には当然知っておきたい選択肢の一つとなります。
3.まとめ
・Microsoft GraphはPower Automateの標準機能では実現できない処理を実行してくれる機能
・Power Automateの処理の幅を広げてくれる。
・Power AutomateからMicrosoft Graphを実行するためにはHTTPリクエストを利用する。
Microsoft GraphをPower Automateから処理する時に少し癖あります。ですので、実際に処理を呼び出す際の方法を次回公開いたします。
よかったら次回記事もご確認ください。