Dynamics 365 for Field Serviceの第1回では、以下の内容についてご説明いたします。

• フィールドサービスとは何か、具体的にどのような業務があるか
• 各業務に対してDynamics 365上ではどういった機能が用意されているか

フィールドサービスとは

社内業務ではなく、実際に現場へ訪問し実行するサービス全般を指します。
例えば、設備の導入・点検・修理等がフィールドサービスにあたります。

Dynamics 365 for Field Serviceによって、作業者の管理・実際の作業指示・各お客様の資産や過去のサービス履歴等はもちろん、IoT機器の稼働状況も管理する事でお客様にとってより良いサービスを提供する事が可能となります。

実際の業務フローの一例としては、下図のような業務フローがございます。

Dynamics 365 for Field Serviceの機能概要

Dynamics 365 for Field Serviceの機能概要をご紹介いたします。
それぞれの詳細や関連する機能については、これからの連載の中で説明いたします。

作業指示書

フィールドサービスのメインとなる機能で、例えば以下を管理する事ができます。

• お客様が誰なのか
• どんな作業（点検・修理・パーツ交換等）を実施する必要があるのか
• どの場所で実施する作業なのか
• 各作業に必要なスキルは何か
• 各作業にかかる見込み時間はどの程度なのか

リソース管理

各作業を実施するための人員や、設備・施設等を管理します。
人員や設備のスキル・住所を管理する事で、作業指示書に対して適したリソースを割り当てる事が可能になります。

スケジュールボード

作業に利用できるリソースの候補と空き時間を一目で分かるように表示します。
また、スケジュールアシスタントという機能を使う事で、必要なスキルや空き時間・移動時間を考慮した予定がシステムから提案されます。

サポート案件

お客様からのクレームや製品の不具合が判明した時に、課題を起票するために利用できる機能です。
課題を確認していった結果、現場作業が必要となった時、このサポート案件から、各作業指示書を作成する事が可能となります。
この機能によって、お客様の一次対応からその後の実施作業まで一気通貫で管理できます。

最後に

今回は、フィールドサービスの業務フローやDynamics 365上の機能概要についてご紹介いたしました。
次回以降は、各機能を実際どのように使っていくかをご紹介していく予定です。