第3回|IT投資の本丸は「知識創造」にある ― なぜDXは“システム刷新”で終わってしまうのか ―
データはあるのに、なぜ意思決定が変わらないのか?
多くの企業には、すでに膨大なデータがあります。
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▷売上データ
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▷顧客リスト
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▷購買履歴
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▷問い合わせ履歴
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▷Webアクセスログ
それにも関わらず、現場ではこんな声が聞こえてきます。
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▶「結局、何をすればいいかわからない」
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▶「判断はいつも経験と勘」
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▶「データは見るけど、行動は変わらない」
これは珍しい話ではありません。
むしろ DXに取り組む企業の大半が直面する壁 です。
業務データと「価値データ」は別物
ここで、多くの企業が混同している重要なポイントがあります。
それは、
業務を回すためのデータ と
価値を生み出すためのデータ は別物だということ。
業務データとは、
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▷処理件数
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▷作業時間
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▷在庫数
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▷コスト
といった 効率を測るための情報 です。
一方で、価値データとは、
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▶顧客はなぜ選んだのか
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▶どこで迷い、どこで納得したのか
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▶何に満足し、何に不満を持ったのか
といった 意思決定の理由に関わる情報 です。
多くのIT投資は前者に偏り、
後者がほとんど扱われていません。
DXが「業務改善」で止まる理由
日本企業のDXが成果につながりにくい理由は明確です。
IT投資の対象が、
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▷業務プロセス
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▷社内効率
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▷コスト構造
に集中しすぎているからです。
これでは、
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▶業務は楽になる
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▶しかし、顧客体験は変わらない
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▶結果として、売上も差別化も生まれない
という状態に陥ります。
DXは業務改革では終わりません。
本来のDXとは、
「意思決定の質を変えること」
なのです。
知識創造とは何か?
ここで重要になるのが、
「知識創造」 という考え方です。
知識創造とは、
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▷データを集めること
ではありません。
データを解釈し、意味を与え、
次の行動につなげるプロセス
そのものを指します。
つまり、
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▶情報 → 気づき
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▶気づき → 仮説
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▶仮説 → 行動
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▶行動 → 検証
このサイクルを回し続けることが、
知識創造です。
知識創造の主役は「顧客」
では、何を中心に知識を創るべきなのでしょうか。
答えは明確です。
顧客を中心に知識を創る
商品でも、組織でもなく、
顧客の体験・感情・行動 を起点に考える必要があります。
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▷なぜ問い合わせが増えたのか
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▷なぜこの顧客は離脱したのか
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▷なぜ価格ではなく自社を選んだのか
これらは、
業務データだけを見ていても決して分かりません。
知識創造を支えるIT基盤がCRM
ここで初めて、
CRM(顧客関係管理) の本質的な役割が見えてきます。
CRMは、
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▶顧客情報を一元管理するツール
ではありません。
顧客に関する知識を創り続けるための基盤
です。
顧客との接点で生まれる、
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▷会話
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▷行動
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▷感情
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▷文脈
これらを蓄積し、組み合わせ、
企業全体で共有できる状態を作る。
それによって、
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▶営業
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▶マーケティング
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▶サービス
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▶経営
すべての意思決定が、
顧客起点 で行えるようになります。
IT投資の重心をどこに置くか
これからのIT投資で問われるのは、
どの業務を効率化したか
ではなく
どれだけ顧客理解が深まったか
です。
知識創造に投資できない企業は、
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▷データが増えるほど迷い
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▷システムが増えるほど動けなくなる
という悪循環に陥ります。
次回予告|なぜ「今」CRMなのか?
次回は、
市場・消費者・価値観の変化という視点から、
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▶なぜCRMが今、経営に不可欠なのか
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▶顧客中心が「当たり前」になった理由
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▶CRMが“選択肢”ではなく“前提”になった背景
を解説します。
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