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Dynamics 365 (モデル駆動型アプリ) の新しい「高度な検索」の落とし穴 その1 ~消えた高度な検索ボタン~

こんにちは。
今回のテーマはDynamics 365 (モデル駆動型アプリ)の「 最新の高度な検索 (modern advanced find)」についての紹介です。

最新の高度な検索とは?

「最新の高度な検索」とは、2022 年10月の 大型アップデート(通称 Wave 2・リース サイクル 2)により追加された機能です。

参考: 高度な検索 - Power Apps | Microsoft Learn

この機能は、数ヶ月のプレビュー後に正式リリースされました。

高度な検索ボタンが消えた?

これまでユーザーが使用していた、「高度な検索」は、画面の上部のナビゲーションバーから、【高度な検索ボタン(じょうごのマーク)】を選択すると、新しいウィンドが使用することができました。ところが、アップデート後の画面からは、ボタン自体が消えてしまいました。
突然、ボタンが消えて、とまどった方もいたのではないでしょうか。

設定により、表示方法が変わる

この高度な検索ボタンですが、環境の設定の組合わせで、表示や機能が変わります。

なお、環境の設定の表示方法は、以下の通りです。

  • Power Platform 管理センターを開く >  【環境】 >【 対象の環境】を選択  >【設定】を選択します。
  • 【製品】を展開し、【機能】を選択します。
  • [Dataverse 検索] の【オン】【オフ】を選択します。
  • [モデル駆動型アプリで使用する最新の高度な検索] の【オン】【オフ】を選択します。
  • 画面下の【保存】を選択します。

設定と結果

設定を変えて検証してみたところ、
「[Dataverse 検索]および [最新の高度な検索]の両方が【オン】の時、高度な検索ボタンが消える」という事がわかりました(表のNo.1)。

アップデート前と同じ動作にするには、両方を【オフ】にする必要があります。(表のNo.4)。
なお、Dataverse検索とは、検索機能の1つで結果を関連性の高い順に一覧表示する機能です。

設定と結果の組合わせを見てみましょう。

【No.1の時の画面】

【No.2の時の画面】

【No.3の時の画面】

【No.4の時の画面】

さいごに

以上が「高度な検索」の落とし穴 その1のご紹介でした。
新機能が増えることは良いのですが、新機能のUIや操作方法の変更がユーザーを困惑させることもありますので、このブログをお役に立てれば幸いです。

次回、その2でお会いしましょう。

 

この記事を書いた人
沼上 歩

「つくる事で世の中を変えてみたい」との思いで、IT業界に飛び込む。
Web系・金融系ITを経て、2015年に入社しDynamics CRM 案件を担当。
現在は、Dynamics 365やPower Appsを始めとするPower Platform全般のアドバイザリー・運用保守/定着化支援・トレーニングサポートの講師などを担当しております。
CRMの「人と人と、人と企業と、人と〇〇と」をつなげご縁を生み出す可能性にワクワクしながら、日々の業務に取り組んでいます。
Microsoft 認定資格
Power Platform Solution Architect Expert
Power Platform App Maker Associate
Power BI Data Analyst Associate
など

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