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「完工=終わり」は最大の機会損失 — 工務店・リフォーム会社がEMOROCO CRM Liteで5年先までOB客フォローを自動設計する方法
こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。
「完工後のフォローは大事とわかっているが、忙しくてできていない」
工務店・リフォーム会社の経営者から、最も多く聞かれる言葉です。
しかしこの「できていない」状態は、実は取り返しのつかない機会損失を生み続けています。
新規顧客の獲得には、既存顧客への再受注の約5倍のコストがかかる(1:5の法則)と言われています。つまり、OB客一人を大切にすることは、新規客5人を獲得するのと同じ価値があります。
さらに見落とされがちなのが、OB顧客がリフォームを考えた時に、お客さまの脳内検索で1番になれるかがカギという視点です。「住宅のかかりつけ医」として、住まいに関するあらゆる相談が来る存在になれれば、広告費ゼロで安定した受注が続きます。
問題は、このフォローが「担当者まかせ・気が向いたとき」になっていることです。この記事では、EMOROCO CRM Liteのタスク管理とワークフロー自動化機能を使って、OB客フォローを5年先まで自動設計する具体的な方法をお伝えします。
なぜOB客フォローは「いつも後回し」になるのか
工務店・リフォーム会社のOB客フォローが機能しない理由は、構造的な問題にあります。
原因① 完工すると「顧客情報がどこにあるか」がわからなくなる
施工中は担当者が顧客情報を把握しています。しかし完工した瞬間に「案件終了」となり、顧客情報は見積書・工事書類の中に埋もれます。半年後に「そういえばあのお客さん、フォローしたっけ?」と思い出したときには、連絡先を探すところから始めることになります。
原因② フォローのタイミングが「感覚」に依存している
最初は1ヶ月後に点検へ行き、その後は半年後、その後は1年おきに点検するのが良いという業界の知見はあります。しかし「いつ誰に連絡するか」を担当者の記憶と感覚に頼っている限り、必ずフォロー漏れが起きます。特に施工件数が増えるほど、管理は困難になります。
原因③ 担当者が変わると関係がリセットされる
施工当時の担当者が退職・異動すると、そのお客様との関係は実質的にゼロになります。引渡しが完了したら用事がなくなりますから接触頻度は落ちていきます。すると契約を頂いた当時どんなに仲が良くても、どんどん関係性は冷えていきます——その上に担当者まで変われば、関係の断絶は決定的です。
OB客フォローが生み出す「3つの価値」
フォローの仕組みを作ることで得られる価値は、単なるリピート受注だけではありません。
価値① リピート受注——最小コストで最大の利益
工事点検を起点としたリピート受注の仕組みは、非常に効率の良い営業戦略です。すでに信頼関係がある顧客からの受注は、提案コスト・商談コスト・説明コストが大幅に低く、利益率が高くなります。
実際に、毎年1回のペースで定期点検を続けると、塗装リフォームのリピート受注が増えるという成功事例は業界に多数あります。年1回の接触を続けているだけで、「次の工事も当然あの会社に」という状態が維持されます。
価値② 紹介受注——広告費ゼロの新規獲得
OB顧客との緊密なコミュニケーションを保ち続けることは、紹介受注やリピート受注にもつながっている——これは業界で繰り返し確認されている事実です。
フォローを続けているOB客は「この会社に頼んでよかった」という記憶が鮮明なまま維持されます。知人に住宅の話が出たとき、自然に「あの工務店がよかったよ」と口から出るのは、関係が温かく保たれているからです。
価値③ 潜在ニーズの早期発見——競合に取られる前に動く
プロの視点で点検を行うことで、お客様自身が気づいていない住まいの劣化や不具合の兆候を早期に発見できます。大きなトラブルに発展する前に提案できる点が、点検ならではの強みです。
また、メンテナンスが必要なタイミングでお声がけをしないと、お客様に費用がなくて先延ばしになり、雨漏りしてからようやくどこかに依頼して、そのときには工務店の評価が落ちてしまうというリスクもあります。先手を打つフォローが、自社への信頼と次の受注を守ります。
EMOROCO CRM Liteで設計する「5年間フォローロードマップ」
では具体的に、EMOROCO CRM Liteを使ってどのようにOB客フォローを設計するのか。完工日を入力するだけで5年先までのタスクが自動生成される仕組みを構築します。
ステップ① OB客レコードの設計——管理すべき情報を決める
まず、顧客レコードに以下のカスタムフィールドを追加します。これがフォローの「素材」になります。
【OB客レコードの必須フィールド】
基本情報:
・完工日(ワークフローのトリガーになる最重要フィールド)
・工事種別(外壁塗装 / 屋根工事 / 水回りリフォーム / 新築 / 増改築)
・施工金額
・使用した塗料・素材の種類と耐用年数
・保証期間・保証内容
住宅情報:
・建築年(築年数の自動計算に使用)
・構造(木造・RC・鉄骨)
・延床面積
・次回メンテナンス推奨時期
顧客情報:
・家族構成(子どもの年齢→将来の部屋需要の予測に使用)
・紹介元(誰から紹介してもらったか)
・紹介意向(高・中・低)
・OB客満足度(完工後アンケートの結果)
・担当者メモ(顧客の性格・好み・注意点)
これらが一つの顧客レコードに蓄積されることで、担当者が変わっても「このお客様の家の状態・関係の文脈」が即座に把握できます。
ステップ② ワークフロー設計——完工日から5年間のタスクを自動生成する
EMOROCO CRM Liteのワークフロー自動化機能で、「完工日」フィールドが入力されたことをトリガーとして、以下のタスクを順次自動生成します。
【外壁塗装・屋根工事向け 5年間フォローフロー】
完工日から1ヶ月後
タスク名:「完工1ヶ月点検・満足度確認」
内容:仕上がりの確認・小さな不具合の早期対応・満足度ヒアリング
ポイント:「何か気になることはありませんか?」が信頼を深める最初の接点
完工日から6ヶ月後
タスク名:「半年点検・季節メンテナンスのご案内」
内容:雨漏り・結露・コーキングの確認・冬前のメンテナンス提案
ポイント:季節に合わせた提案で「気にかけてくれている」を実感させる
完工日から1年後
タスク名:「1年点検・アフターフォロー診断書の作成」
内容:完工時の写真と現状を比較した診断書を持参・次の提案フックを探る
ポイント:診断書を持参することで「プロとして信頼できる」印象を強化
完工日から2年後
タスク名:「2年経過・住まいの近況確認」
内容:近況確認の挨拶・コーキングや付帯部の状態確認・紹介のお願い
ポイント:紹介依頼の最適タイミング。「知人にもぜひ」を伝える
完工日から3年後
タスク名:「3年点検・屋根・外壁の詳細診断」
内容:外壁・屋根の劣化状況を詳細確認・次回塗装の必要性を説明
ポイント:「次の塗装はまだ先でいいですが、確認しておきましょう」の姿勢
完工日から5年後
タスク名:「5年点検・次回工事の本格提案」
内容:シリコン塗料の場合は本格的な再塗装の提案・火災保険活用の説明
ポイント:5年後の提案が「押し売り」ではなく「アドバイス」に見える信頼を、
1ヶ月・半年・1年・2年・3年の積み重ねで作っておく
【新築・増改築向け 5年間フォローフロー】
完工日から1ヶ月後
タスク名:「引越し後の生活確認・ご挨拶」
内容:新生活の状況確認・小さな要望への即対応
完工日から6ヶ月後
タスク名:「半年点検・建具・設備の調整」
内容:建具の反り・設備の不具合確認・梅雨前の防水確認
完工日から1年後
タスク名:「1年点検・有償・無償の線引き説明」
内容:保証範囲の再説明・潜在的なニーズのヒアリング
完工日から2年後
タスク名:「2年経過・お子さんの成長に合わせた提案」
内容:子ども部屋の仕切り・収納増設など家族構成の変化に合わせた提案
(子どもの年齢フィールドから逆算して提案内容をパーソナライズ)
完工日から3年後
タスク名:「3年点検・外構・庭まわりの提案」
内容:築10年以内のお客様はカーポートを付けたい・庭を作りたい・書斎用の小屋が欲しいなど暮らしの質の向上という要望が増えるタイミング
完工日から5年後
タスク名:「5年点検・大規模リフォームの種まき」
内容:水回り・外壁・屋根の状態確認。「10年後の大規模リフォームに向けた積立」のアドバイス
ステップ③ タスク実施時の「文脈メモ」を残す習慣を作る
タスクを完了した際に、必ず次の3点を履歴として記録します。
【タスク完了時の記録テンプレート】
・今日話した内容(住まいの状況・顧客の関心事)
・顧客の感情状態(前向き・普通・不満あり)
・次回連絡で使えるフック(子どもが高校生になる・ローン完済が近い・屋根が気になっていた)
この記録が蓄積されることで、次のタスクが届いたときに「前回の文脈から会話を始められる」状態になります。「そういえば前回、お子さんが受験とおっしゃっていましたね。その後いかがでしたか?」——この一言が、「この会社はいつも自分のことを覚えてくれている」という信頼を作ります。
ステップ④ ダッシュボードで「今月動くべきOB客」を5分で把握する
EMOROCO CRM Liteのダッシュボードに、以下のビューを設定します。
【OB客フォロー管理ダッシュボード】
今週のフォロータスク一覧
→ 完工後の各タイミングに来た顧客への連絡リスト
紹介意向「高」×最終接触から90日以上経過
→ 紹介を依頼できるのに放置しているOB客リスト(最重要)
完工から5年以上経過 × 未フォロー
→ 大規模リフォーム提案の優先ターゲット
満足度「高」× 紹介実績ゼロ
→ 満足しているのにまだ紹介が来ていない顧客。フォローで紹介連鎖を生む
今月完工予定
→ 1ヶ月後にフォロータスクが届く顧客。完工後の初回連絡を意識する
このダッシュボードを毎朝5分確認するだけで、「今週誰に・何のために連絡するか」が一目でわかります。
ステップ⑤ 紹介の連鎖をワークフローで設計する
OB客フォローの最終的なゴールは「リピート受注」と「紹介受注」の両輪を回すことです。
紹介連鎖のワークフロー設定:
紹介経由の新規顧客が成約したとき
→ 「紹介元OB客への御礼連絡」タスクを翌日に自動生成
→ 「工事状況のご報告」タスクを完工後14日後に自動生成
→ 「紹介してくれたお礼のご挨拶訪問」タスクを完工1ヶ月後に自動生成
信頼関係が構築できているOB顧客は頼ると、逆に喜んでくれる傾向があります。紹介してくれたOB客に「あのご紹介のお客様、先日完工しました。おかげさまで大変喜んでいただけました」と報告することで、「次も紹介したい」という気持ちが自然に育ちます。
「住宅のかかりつけ医」になるための仕組み
業界で長年OB客フォローに成功している会社に共通しているのは、一つの考え方です。
「次の工事を受注するための営業」ではなく、「住まいのパートナーとしての関係性を築くこと」が大切
1ヶ月後の点検も、1年後の診断書も、3年後の確認訪問も——すべては「売りたいから来た」ではなく「住まいのことを気にかけているから来た」という体験として顧客に届くことが重要です。
その積み重ねが、5年後に「外壁塗装はどこに頼もうか」と考えたとき、競合他社の広告より先に「あの工務店に連絡しよう」と思わせる力になります。
EMOROCO CRM Liteは、この「住まいのパートナーとしての関係」を感覚ではなく仕組みとして設計するためのツールです。完工日を入力するだけで、5年間のフォロースケジュールが自動で動き始めます。
月1,500円からのスモールスタートで、まずは過去のOB客リストをCSVでインポートするところから始めてみてください。眠っていたOB客が、今日から「つながり続ける資産」に変わります。
https://www.emoroco.com/
まとめ——5年間フォローロードマップ早見表
| タイミング | フォロー内容 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 完工1ヶ月後 | 満足度確認・小さな不具合対応 | 信頼の初期構築 |
| 完工6ヶ月後 | 季節メンテナンスのご案内 | 「気にかけている」の実感 |
| 完工1年後 | 診断書持参の1年点検 | プロとしての信頼強化 |
| 完工2年後 | 近況確認・紹介のお願い | 紹介連鎖の種まき |
| 完工3年後 | 詳細点検・潜在ニーズの発掘 | 次工事の布石 |
| 完工5年後 | 本格的な次回工事の提案 | リピート受注の収穫 |
EMOROCO CRM Liteで実践すること:
- OB客レコードに「完工日・工事種別・家族情報・紹介意向」を設定する
- 完工日をトリガーにした5年間のタスク自動生成ワークフローを設定する
- タスク完了のたびに「文脈メモ」を3行残す習慣を作る
- ダッシュボードで「今週動くべきOB客」を毎朝5分で把握する
- 紹介成約時の「御礼連絡・報告」タスクをワークフローで自動生成する
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