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知識創造研究室 by CRM(xRM)

エンタープライズでも使えるのに、なぜ中小企業から始めるのか — EMOROCO CRM Liteの戦略的な理由

こんにちは、CRMエバンジェリストの松原です。

「なぜ、エンタープライズでも通用する機能を持ちながら、月1,500円で中小企業向けに出すのか?」

EMOROCO CRM Liteに触れた方から、こんな疑問をよく受けます。

確かに、取引先・案件管理・ルート営業の地図連携・ワークフロー自動化・セキュリティロール管理・オンプレミス対応まで備えたこのCRMを見れば、「なぜ中小企業向けなのか」と思うのは当然かもしれません。

この記事では、その問いに正面からお答えします。それは戦略的な「あえて」であり、CRMの本質に根ざした意思決定です。


前提として——EMOROCO CRM Liteは「削った」ツールではない

まず、誤解を解いておく必要があります。

EMOROCO CRM Liteは、エンタープライズCRMから機能を削って「廉価版」にしたツールではありません。

開発元のアーカス・ジャパンは、CRM領域で20年以上の実績を持ち、大企業向けのCRM構築・コンサルティングを手がけてきたCRMリーディングカンパニーです。
その実績とノウハウを凝縮し、「現場で使い続けられることを最優先に設計した」のがEMOROCO CRM Liteです。

  • ノーコードでの業務フロー完全対応
  • ルート営業の地図連携(フィールドセールス向け機能が標準搭載
  • ワークフロー自動化
  • ダッシュボード&グラフ分析
  • セキュリティロール管理
  • ビックデータでも耐え得るインフラプラットフォーム
  • クラウド・オンプレミス両対応

これらは、エンタープライズでも十分に通用する機能群です。それをなぜ、月1,500円で中小企業向けに提供するのか——ここに、深い戦略的意図があります。


理由①「CRMが届いていない市場」こそ、最も変革が必要な場所だから

日本には約330万社の中小企業があります。しかしその大多数で、顧客管理はいまだにExcelや担当者の記憶に依存しています。

なぜか。理由は単純です。

使えるCRMがなかったからです。

Salesforceは月額数万円〜でIT担当者が必須。kintoneは構築工数がかかる。その他のCRMは機能が足りないか、使い勝手が悪い。こうした状況の中で、中小企業の経営者は「CRMは大企業のもの」という思い込みを持たざるを得なかったのです。

アーカス・ジャパンが20年間、大企業のCRM支援を手がけながら見てきたのは、「CRMの恩恵が届かないまま、顧客との関係構築を属人的な努力に頼っている中小企業が無数に存在する」という現実でした。

CRM4.0(クリエイティブCRM)が示す「顧客を共創パートナーとして捉え、関係性を企業の競争優位にする」という思想を実現するために最も支援が必要なのは、エンタープライズではなく、中堅・中小企業なのです。


理由②「現場で使われないCRM問題」を解決するには、ここから始めるしかなかったから

エンタープライズCRMが抱える最大の矛盾があります。

高機能であればあるほど、現場で使われなくなるのです。

国内のCRM導入企業の多くが「システムはあるが現場が入力しない」問題を抱えています。なぜか。ツールが現場の業務フローに合っておらず、入力の手間が大きく、使いこなすのに研修が必要だからです。

結果として、高額なCRMを導入しながら、データは入力されず、活用されず、最終的にExcelに戻る——これが多くの企業で繰り返されてきた失敗のパターンです。

EMOROCO CRM Liteが中小企業をターゲットにした理由の一つは、「現場が使いたくなる設計」を純粋に追求できるからです。

大企業向けのCRMは、組織の複雑な階層・権限・承認フローに対応することが優先されます。しかし中小企業向けの設計では、「いかにシンプルで、いかに現場の業務フローに合わせられるか」を第一に置けます。

ノーコードで業務に合わせて育てる——このコンセプトは、現場の使いやすさを最優先にした設計から生まれています。


理由③ 中小企業こそ、CRM4.0の「共創」を最も実現しやすい規模だから

CRM4.0が示す「顧客を共創パートナーとして向き合う」という姿勢は、実は中小企業のほうが構造的に実現しやすいのです。

大企業は顧客数が膨大で、一人ひとりと深く向き合うことが難しい。施策はどうしてもマス向けになり、個との関係設計は後回しになります。

一方、中小企業では:

  • 担当者が顧客の顔・課題・価値観を知っている
  • 意思決定が速く、顧客ごとに柔軟な対応ができる
  • 顧客との距離が近く、共創の土台が自然に育ちやすい

これらはすべて、CRM4.0が目指す「顧客との共鳴・共創」に直結する強みです。

しかしこの強みは今、担当者個人の頭の中にしか存在していません。それを組織の「仕組み」として設計・蓄積・共有できるようにすること——それがEMOROCO CRM Liteが中小企業にもたらす本質的な価値です。


理由④ スモールスタートから始まる「日本のCRM底上げ」という使命

アーカス・ジャパンには、20年以上CRMの普及に携わってきた企業として、一つの使命意識があります。

日本のCRMリテラシーを底上げすること。

大企業のCRM支援を続ける中で見えてきたのは、CRMを「使いこなす文化」がないと、どれだけ高機能なツールを導入しても意味がないという現実でした。

CRMを使いこなす文化は、どこから生まれるのか。それは、現場の一人ひとりが「CRMを使うと仕事が楽になる」「顧客との関係が深まる」という体験を積み重ねるところから始まります。

中堅・中小企業でEMOROCO CRM Liteを使い始めた担当者が、その体験を持ったまま転職する。あるいは事業が成長してエンタープライズCRMへ移行する。——こうした「CRM文化の連鎖」を日本全体に広げることが、アーカス・ジャパンの長期的な戦略でもあります。

月1,500円という価格は、「届けられる人を最大化する」という意思決定の結果です。


エンタープライズへの道は、ここから続いている

もう一つ、正直に伝えておきたいことがあります。

EMOROCO CRM Liteは、中小企業向けのゴールではなく、スタートラインとして設計されています。

事業が成長し、顧客数が増え、組織が拡大した先には、EMOROCO CRM Liteを使い続けることも可能ですが、EMOROCO CRMへのシームレスなアップグレードパスがあります。EMOROCO DWH(データウェアハウス)やEMOROCO AIとの連携によって、エンタープライズレベルのCRM活用へと段階的に移行できます。

中小企業から始めて、共に成長する——この「育てるCRM」という発想は、製品設計だけでなく、アーカス・ジャパンとユーザーとの関係にも貫かれています。


まとめ——「あえて中小企業から」の本質

EMOROCO CRM Liteがエンタープライズでも通用する機能を持ちながら、中堅・中小企業からスタートする理由は4つです。

  1. CRMが届いていない市場こそ、最も変革が必要な場所だから
  2. **「現場で使われないCRM問題」**を解決するには、シンプルさを最優先にした設計が必要だから
  3. 中小企業こそ、CRM4.0の「顧客との共創」を最も実現しやすい規模だから
  4. 日本のCRMリテラシーを底上げするという使命があるから

「安いから中小企業向け」ではありません。「中小企業のCRMこそ、最も本質的な課題に向き合える場所だから」という確信から始まっています。

エンタープライズでも使える設計を、中小企業が使える価格で。その「あえて」の中に、EMOROCO CRM Liteの戦略と思想が凝縮されています。

まずは30日間の無料トライアルで、その設計哲学を体験してみてください。
https://www.emoroco.com/


関連記事:[CRM4.0時代にEMOROCO CRM Liteが中小企業の勝ちパターンになる理由]

関連記事:[月1,500円で何ができる?EMOROCO CRM Liteで実現できる業務効率化の全貌]

この記事を書いた人
松原 晋啓

詳細プロフィールはこちら
アクセンチュア等でSE、アーキテクト、コンサルタント、インフラジスティックスでエバンジェリスト(Microsoft MVP for Dynamics CRM(現 Microsoft MVP for Business Solutions))、マイクロソフトでソリューションスペシャリスト(Dynamics CRM製品担当)を経て、現在はCRMを専門に扱うサービスチームを率いて大小様々の企業のCRM導入や事業立上げを支援、その傍らでCRMエバンジェリストとしてイベントや記事寄稿を通じて"真の"CRMの理念の普及に努めている。
アクセンチュアでCRMを学び、マイクロソフトでCRM2.0(プラットフォームドCRM)を世界的に提唱したCRMの正統後継者にして現役最長のCRM専門家(CRM診断士/CRMドクター)
その後もCRM3.0(パーソナライズドCRM)、CRM4.0(クリエイティブCRM)を提唱するCRMの第一人者としてインタビューを受けたり、国内外で多くの賞を受賞している。
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