第7回|あなたのCRMは本当に機能していますか?― 顧客関係管理の実力を問う「8つのチェックポイント」 ―
「CRMを導入している」と言えますか?
多くの企業がCRMを導入しています。
しかし、
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▶入れている
と -
▷機能している
は、まったく別の話です。
CRMがあるのに成果が出ない企業は少なくありません。
その違いはどこにあるのでしょうか?
今回は、
CRMの実力を測る8つのチェックポイント をご紹介します。
チェック①
「重要な顧客は誰か?」に全員が同じ答えを出せるか
社長、営業、マーケティング、サポート。
それぞれに
「重要な顧客は誰か?」
と質問したとき、同じ名前が挙がるでしょうか。
もし答えがバラバラなら、
顧客理解は共有されていません。
チェック②
商品起点ではなく、顧客起点で考えているか
「どう売るか」よりも先に、
「この顧客は何を求めているのか?」
を議論していますか?
商品中心の発想から抜け出せていない企業では、
CRMは営業管理ツールで終わります。
チェック③
顧客との接点情報がリアルタイムで共有されているか
営業、コールセンター、保守担当。
それぞれが得た顧客情報が、
簡単に共有できる仕組みになっていますか?
個人のメモ帳や頭の中にある情報は、
企業の資産にはなりません。
チェック④
顧客情報を「会社の資産」と認識しているか
営業担当者が、
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▶顧客情報を囲い込んでいないか
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▶退職と同時に情報が消えていないか
顧客情報が個人の所有物になっている企業では、
CRMは形骸化します。
チェック⑤
パートナー企業とも「顧客軸」で会話できるか
代理店、協力会社、物流業者。
「商品軸」だけでなく、
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▷顧客別収益
-
▷顧客別コスト
-
▷顧客別満足度
といった視点で議論できていますか?
顧客軸が共有できていないと、
体験の一貫性は保てません。
チェック⑥
顧客セグメンテーションの基準が明確か
VIP顧客とは誰か?
育成顧客とは誰か?
感覚ではなく、
ルールとして整理され、教育されていますか?
セグメント基準が曖昧だと、
戦略は再現できません。
チェック⑦
顧客別損益がすぐに把握できるか
「売上は伸びているが利益が出ない」
この原因が、
顧客単位で見えていますか?
顧客別のLTVや収益構造を把握できていなければ、
戦略的な意思決定はできません。
チェック⑧
顧客別パフォーマンス指標が可視化されているか
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▶コンタクト回数
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▶問い合わせ対応時間
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▶満足度評価
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▶クレーム履歴
これらを顧客ごとに確認できますか?
顧客体験は、感覚ではなく
可視化してこそ改善できる のです。
いくつ当てはまりましたか?
8項目のうち、
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▷6つ以上 → CRMは成熟段階
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▷3〜5 → 仕組みはあるが活用不足
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▷2以下 → CRMは“導入済み”で止まっている
という可能性があります。
重要なのは、
CRMはツールではなく、
経営の共通言語である
という理解です。
CRMが機能する企業の共通点
成果を出している企業には、共通点があります。
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▶顧客情報が一元化されている
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▶顧客起点で会議が行われる
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▶顧客データが意思決定に使われる
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▶部署を越えて顧客を共有している
つまり、
CRMが“文化”になっている
のです。
次回予告|CRMはどのように進化してきたのか?
次回は、
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▷CRM 1.0
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▷CRM 2.0
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▷CRM 3.0
の進化を整理し、
なぜ多くのCRMが失敗してきたのか
その構造的理由を解説します。
