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知識創造研究室 by CRM(xRM)

Dynamics CRMレーダーチャートグラフのカスタマイズ

みなさん、こんにちは。
今回は、Dynamics CRMのグラフに関する情報についてふれたいと思います。

定義済みグラフ

Dynamics CRMには標準機能として提供される定義済みグラフがあります。
主なものは、縦棒( 積み上げ、100% 積み上げ)、横棒 (積み上げ、100% 積み上げ)、面 (積み上げ、100% 積み上げ)、折れ線、円、じょうご、等ですね。
定義済みグラフの例示として2種類のテスト成績データを用意してみました。昔ありましたよね、学力の実力テスト・・・
【縦棒グラフで教科ごとの比較】

【縦棒積み上げグラフで合計点数と内訳の比較】

グラフのカスタマイズ

Dynamics CRMの画面右側に見える [グラフ デザイナー]でグラフを構成することが可能になります。この [グラフ デザイナー] を使えばノンプログラミングでグラフを作成することが可能です。ただし先に記述したグラフの種類しか扱えません・・・
実は、先に記述した以外のグラフも作成できることをご存知でしょうか!?
方法は XML ファイルとよばれる定義ファイルを直接的に編集することなんです
少なからずプログラミングの知識が必要になりますが [グラフ デザイナー] では実現できないグラフを実装することが出来ます。

先ほどのテスト成績データを【レーダーチャート】を使用して比較できるよう、Dynamics CRM のグラフ欄にカスタムグラフを作成して表示したいと思います。
1.グラフをカスタマイズするには、元となるグラフを選び、「グラフのエクスポート」を行います

2.XMLファイルを次のように記述を追記・修正します

<visualization>
<visualizationid>{7EF2F9C7-6669-E611-80EF-C4346BC52088}</visualizationid>
<name>レーダーチャート</name>
<primaryentitytypecode>new_test</primaryentitytypecode>
<datadescription>
<datadefinition>
<fetchcollection>
<fetch mapping="logical" aggregate="true">
<entity name="new_test">
<attribute name="new_subject" groupby="true" alias="_CRMAutoGen_groupby_column_Num_0" />
<attribute name="new_testname" groupby="true" alias="_CRMAutoGen_groupby_column_Num_1" />
<attribute name="new_score" aggregate="sum" alias="_CRMAutoGen_aggregate_column_Num_20" />
</entity>
</fetch>
</fetchcollection>
<categorycollection>
<category>
<measurecollection>
<measure alias="_CRMAutoGen_aggregate_column_Num_20" />
</measurecollection>
</category>
</categorycollection>
</datadefinition>
</datadescription>
<presentationdescription>
<Chart Palette="None" PaletteCustomColors="91,151,213; 237,125,49; 160,116,166; 255,192,0; 68,114,196; 112,173,71; 37,94,145; 158,72,14; 117,55,125; 153,115,0; 38,68,120; 67,104,43; 124,175,221; 241,151,90; 186,144,192; 255,205,51; 105,142,208; 140,193,104; 50,125,194; 210,96,18; 150,83,159; 204,154,0; 51,90,161; 90,138,57;">
<Series>
<Series ChartType="Radar" Name="_CRMAutoGen_groupby_column_Num_0" Color="149, 189, 66" IsValueShownAsLabel="True" Font="{0}, 13px" LabelForeColor="59, 59, 59" CustomProperties="PointWidth=0.75, MaxPixelPointWidth=40, RadarDrawingStyle=Line" />
</Series>
<ChartAreas>
<ChartArea BorderColor="White" BorderDashStyle="Solid">
<Area3DStyle Enable3D="false" />
</ChartArea>
</ChartAreas>
<Titles>
<Title Alignment="TopLeft" DockingOffset="-3" Font="{0}, 13px" ForeColor="59, 59, 59" />
</Titles>
<Legends>
<Legend Alignment="Center" LegendStyle="Table" Docking="right" IsEquallySpacedItems="True" Font="{0}, 11px" ShadowColor="0, 0, 0, 0" ForeColor="59, 59, 59" />
</Legends>
</Chart>
</presentationdescription>
<isdefault>false</isdefault>
</visualization>

3.カスタマイズ画面より、「グラフのインポート」を行います
4.エンティティのビューで【レーダーチャート】が表示されました!

このようにレーダーチャートは成績管理、技量・技能管理、人財管理、人事評価管理等で使用することが期待できます。レーダーチャートの他にも【Bubble(バブル)】【Stock(株価)】など様々な種類がありますので、ぜひご活用を検討されてみてはいかがでしょうか。

※ 記事の内容は個人発信の参考情報です。記事内容のご利用は、ご自身の判断でお願いします。

この記事を書いた人
徳本 和也

関電システムソリューションズ、アバナードを経てアーティサン(アーカス・ジャパン)に勤務。
CRM導入コンサルタント、システムエンジニア。昔、尊敬する上司に「4C=奉仕の精神で頑張りなさい。」と教えられました。
その言葉を思い出して、いまは、変化(Change)が機会(Chance)を呼び、創造(Creativity)をもって挑戦(Challenge)する、そのように思いました。
皆さん一人ひとりが変化すれば、必ず将来チャンスを呼び、更なる成長を遂げるはずです。
マイクロソフト認定プロフェッショナル 、情報処理技術者(AP、FE)を持つ。

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