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D365カスタマイズの壁と突破法:ohyaの実践記【#005】 〜列一覧を一瞬でExcel化!〜

こんにちは、ohyaです。

今回は、Dynamics 365(Dataverse)のテーブル列一覧を一瞬でExcel化できる便利ツールをご紹介します。
仕様書作成やカスタマイズ時の棚卸しに、めちゃくちゃ役立ちます!

今回の壁『テーブルの列一覧をExcelにまとめたいけど、手作業は地獄…』

カスタマイズや仕様書作成をしていると、

  • 「このテーブルにどんな列があるか、全部知りたい」
  • 「列名・スキーマ名・データ型をExcelに一覧化して共有したい」
  • 「カスタマイズ前後の列の差分を比較したい」

という場面、よくありますよね。

でも、管理画面を見ながらExcelに打ち込むのは超面倒…💦
列数が多いと、時間もかかるしミスも増えます。

解決策:XrmToolBoxの「Metadata Document Generator」

XrmToolBoxには、テーブルや列の情報を一括でExcelに出力できる神プラグインがあります。
それが 「Metadata Document Generator」 です。

このツールを使えば、1クリックで列一覧(表示名・スキーマ名・データ型など)をExcel化できます。
しかも、複数テーブルをまとめて出力することも可能です。

使い方の手順をご紹介いたします。

手順

  1. XrmToolBoxをダウンロード&接続
    ・公式サイト(https://www.xrmtoolbox.com/)からXrmToolBoxをダウンロード
  2. 初回起動
    ・XrmToolBox.exeをダブルクリック
  3. Dataverse環境への接続
    ①メニューの 「Connect」「New connection」 を選択

    ②接続方法で「Connection Wizard」を選び、環境URLを入力(例:https://org0343b476.crm7.dynamics.com)

    ③Microsoftアカウントでサインイン

    ④接続成功後、画面下部に接続先の名前が表示されます
    ポイント
    ・権限はシステムカスタマイザー以上が必要
    ・一度接続を作れば、次回からワンクリックで利用可能
  4. プラグインの起動
    ・「Plugins Store」で Metadata Document Generator を検索してインストール
    ・インストール後、「Tools」から起動
  5. 出力対象を選択
    ①「Entities」タブから対象テーブルをチェック
    ②必要に応じて「Attributes」(列情報)や「Relationships」(関連情報)にもチェック
    ③複数テーブルをまとめて出力することも可能
  6. 保存先を指定する(重要)⚠ ここを忘れるとエラーが出ます!
    ・上部の 「File path」欄右側の ボタン をクリック
    ・保存先(例:デスクトップ)とファイル名を指定して「保存」
    ・この設定をせずに「Generate document」を押すと、今回のスクショのように「Please select a destination file」と警告が出ます
  7. Excelに出力
    ・「Generate document」をクリック
    ・数秒で列一覧のExcelが完成!
  8. 出力結果の確認
  9. 出力されたExcelには以下の情報が含まれます:
    ・列の表示名
    ・スキーマ名
    ・データ型
    ・必須/任意
    ・説明(設定されていれば)

まとめ

「Metadata Document Generator」を使えば、列一覧のExcel化はたった数分。
保存先指定だけ忘れずに行えば、もう手作業とはサヨナラです。

効率化は、カスタマイズの質を高める第一歩!
ぜひ試してみてください✨

この記事を書いた人
ohya

はじめまして! 2025年3月にIT業界に飛び込んだ、まだまだ勉強中の新人です。 プログラミングもITもまったくの未経験からのスタートですが、 「日々勉強・日々成長・日々感謝」を大切にしながら、毎日コツコツ頑張っています。 わからないことだらけですが、その分、学ぶ楽しさもたくさん! 少しずつでも前に進んで、誰かの役に立てるエンジニアを目指しています。 どうぞよろしくお願いします!

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