トピックス

知識創造研究室 by CRM(xRM)

Microsoftの人工知能関連製品はこう選ぶ!EMOROCO開発者によるMicrosoft Cognitive Servicesの概要紹介

みなさん、こんにちは。
今回は、Microsoftの人工知能関連製品とMicrosoft Cognitive Servicesの概要を紹介したいと思います。
弊社の戦略的次世代CRM製品「EMOROCO」では、人工知能エンジンの一部にAzure Machine Learning、Cognitive Servicesが使われています。
バラシちゃった( ;∀;)…

https://www.arcuss-japan.com/products/base-ai

if文も広義の意味では人工知能。Microsoft の人工知能関連製品とは

プログラムをご存知の方は必ずしや知っている制御プログラム「if文」。if文は人工知能のレベル1である制御型に分類されます。C#やJavaなどのプログラミングで対応可能なため、幅広く活用されていることは既知の通りと思います。例えば、温度が28℃に変化したらエアコンの風量アップを機能するなど。広義の意味でif文も人工知能と言えます。

次に、「りんな」「Cortana」「Bot Framework」。Cortana はWindows 10ですっかりお馴染みになりましたね。りんなは過去に私のブログでも紹介をしましたが、自然言語処理や知識をベースに推論や対話が可能な人工知能になります。これらはレベル2である対話型に分類されます。

続いては、「Azure Machine Learning」。AzureMLとも呼ばれます。ビックデータを分析して得られる特徴を基に将来を予測するモデルです。これはレベル3である予測型に分類されます。例えば、各顧客の映画の嗜好を学習し顧客が興味を持ちそうな映画を推薦するなど。

最後に、「Microsoft Cognitive Services」。いわゆるディープラーニングが該当します。予測型の人工知能は特徴量を外部から与える必要があります。しかし、ディープラーニングは自らで学習に使う特徴量をも獲得するものになります。これはレベル4である認知型に分類されます。例えば、画像認識で、人が写っている写真からその人の年齢や性別を推定するなど。

Microsoft の人工知能関連製品は、上記4つの分類軸で選んでいきましょう。

Microsoft Cognitive Services の概要

続けては、レベル4の認知型に分類されるMicrosoft の人工知能関連製品「Microsoft Cognitive Services」の概要を紹介します。
Microsoft Cognitive Servicesは大きく5つのサービス群とそれぞれ特徴を持った21の個別サービスで構成されます。

  • Vision:見る+認知機能
    • Computer Vison:画像情報の読み取り
    • Face:画像内の顔認識&分析
    • Emotion:感情の推測
    • Video:動画の補正、顔や動きの検出
  • Speech:聞く/話す+認知機能
    • Bing Speech:文章⇔音声
    • Speaker Recognition:話し手の認識
    • Custom Recognition:文章認識の精度をあげるカスタマイズ
  • Language:言語+認知機能
    • Bing Spell Check:スペルチェック、校正
    • Linguistic Analysis:自然言語の文章構造解析
    • Language Understanding:自然言語からの文意、キーワード抽出
    • Text Analytics:キーフレーズ/トピック抽出、ポジネガ分析、言語判定
    • Web Language Model:関連性の高いキーワードの抽出、ある単語に続く言葉の推測
  • Knowledge:情報+認知機能
    • Academic Knowledge:学術論文/記事/著者の検索および統計情報
    • Knowledge Exploration:データの構造化&検索支援
    • Entity Linking:文章中のキーワード解析、補填
    • Recommendations:関連性の高い/ユーザー履歴によるアイテムの推定
  • Search:検索+認知機能
    • Bing Web Search:Web検索
    • Bing Image Search:画像(+情報)検索
    • Bing Video Search:動画(+情報)検索
    • Bing News Search:ニュース検索
    • Bing Autosuggest:検索時の入力支援&関連ワード推定

まとめ

このようにMicrosoft の人工知能関連製品といっても既に数十種類のサービスが登場しており、かつ、手軽に利用できるクラウドサービスが提供されています。やみくもに手をつけるのではなく、どのサービスで何ができるのかを把握し、実現したい要件を実装するアーキテクチャを検討することが肝要になります。小さく初めて大きく育てる、人工知能を使った何かを始める際には必要なテクニックだと思います!

アーカス・ジャパンへご興味・ご関心ありましたら下記からCRM事業本部へお問い合わせください

お問い合わせ

※ 記事の内容は個人発信の参考情報です。記事内容のご利用は、ご自身の判断でお願いします。

この記事を書いた人
徳本 和也

関電システムソリューションズ、アバナードを経てアーティサン(アーカス・ジャパン)に勤務。
CRM導入コンサルタント、システムエンジニア。昔、尊敬する上司に「4C=奉仕の精神で頑張りなさい。」と教えられました。
その言葉を思い出して、いまは、変化(Change)が機会(Chance)を呼び、創造(Creativity)をもって挑戦(Challenge)する、そのように思いました。
皆さん一人ひとりが変化すれば、必ず将来チャンスを呼び、更なる成長を遂げるはずです。
マイクロソフト認定プロフェッショナル 、情報処理技術者(AP、FE)を持つ。

同じカテゴリの記事

Translate »