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Dynamics 365・Power Apps モデル駆動型アプリのクラシックデザイナーは非推奨になりましたが、切り替えボタンを表示する方法はあります。

みなさんこんにちは。タイトルが、長いですね。
今回は、アプリデザイナーの「クラシックに切り替える」ボタンが非表示になりましたというお話です。

アプリデザイナーとは

マイクロソフトの製品・サービスは、UIを大幅に変更すると、古いUIに「クラシック〇〇」新しいUIに「モダン〇〇」という名前がつきます。Dynamics 365・Power Apps のモデル駆動型アプリを、カスタマイズをする際に使用するアプリデザイナーは、2021年の春に新しいUI、「モダンデザイナー」が公開されました。

UIが大きく変更されている様子を、同じ取引先企業のフォームを開いた時の画面で比較してみましょう。

【クラシックデザイナーの例(取引先企業のフォーム編集画面)】

【モダンデザイナーの例(取引先企業テーブルのフォーム編集画面)】

モダンデザイナーしか見たことない方は、昔からのUIがクラシックデザイナーと思ってもらって問題ありません。モダンは、プレビュー画面も実際のアプリの画面のデザインに近いので、使いやすいという利点があります。クラシックの方はカスタマイズ作業を効率よくできる利点があり、個人的には「わかりやすさ重視ならモダン、作業効率重視ならクラシック」という使い分けをしています。

クラシックデザイナーの非推奨化

マイクロソフトとしては、モダンデザイナーを推奨しており、編集画面は、モダンデザイナーで表示されます。
ただし、「クラシックに切り替える」ボタンが表示されており、切り替えらる状態でした。

ところが、最近(2023年11月ごろ)に「クラシックに切り替える」は規定で非表示になりました。
従来のアプリ、フォーム、ビューのデザイナーは非推奨になりました

実際に画面を見てみると、コマンドバーの「・・・」を選択しても、下記のメッセージが表示されて切り替えられない状態です。

クラシックに切り替えるボタンを表示する方法

このブログを執筆している時点では、救済策が用意されてます。この方法を実施するには、「システム管理者」などDataverseの設定を変更できるセキュリティロールを付与されたユーザーが操作する必要があります。よくわからない人は、管理者にお問合せください。

  1. Power Platform 管理センター(https://admin.powerplatform.microsoft.com)を開きます。
  2. 【環境】 >  【対象の環境】 >  【設定】 >  【v】製品 > 【動作】の順に選択します。
  3. 「Power Apps に [クラシック に切り替え] ボタンを表示します」を【オン】に変更し、【保存】を選択します。
  4. アプリデザイナーで、コマンドバーの「・・・」を選択すると、「クラシックに切り替える」ボタンが表示されます。

まとめ

クラシックデザイナーは非推奨と明言されてるので、この設定もユーザーの反応を見ながら、廃止されることが考えられます。
ですが、特にカスタマイズを効率よく実施する必要がある方は、いちど、クラシックデザイナーも試してみることをお勧めいたします。

この記事を書いた人
沼上 歩

「つくる事で世の中を変えてみたい」との思いで、IT業界に飛び込む。
Web系・金融系ITを経て、2015年に入社しDynamics CRM 案件を担当。
現在は、Dynamics 365やPower Appsを始めとするPower Platform全般のアドバイザリー・運用保守/定着化支援・トレーニングサポートの講師などを担当しております。
CRMの「人と人と、人と企業と、人と〇〇と」をつなげご縁を生み出す可能性にワクワクしながら、日々の業務に取り組んでいます。
Microsoft 認定資格
Power Platform Solution Architect Expert
Power Platform App Maker Associate
Power BI Data Analyst Associate
など

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