第4回|時代背景から見る「CRM」が不可欠になった理由 ― 商品の時代から、関係性の時代へ ―
なぜ、良い商品を作っても売れなくなったのか?
かつては、
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▷良い商品を作れば売れる
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▷安くすれば選ばれる
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▷機能が多ければ優位に立てる
そんな時代が確かに存在しました。
しかし今、多くの企業が直面している現実はこうです。
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▶商品の差が分かりにくい
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▶価格競争に巻き込まれる
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▶新商品を出しても一時的にしか売れない
これは企業努力が足りないからではありません。
市場そのものが成熟した結果です。
市場は「モノ余り」の時代に入った
現代の多くの市場では、
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▷必要なモノはすでに揃っている
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▷似た商品・サービスがあふれている
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▷機能や品質だけでは差がつかない
という状態が当たり前になっています。
つまり顧客は、
「どれを買っても大きな失敗はしない」
という前提で選択をしています。
この環境では、
商品そのものが競争軸になりにくい のです。
顧客は「何を買うか」より「誰から買うか」を選んでいる
成熟市場において、顧客の判断基準は変化しています。
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▶この会社は信頼できるか
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▶自分のことを分かってくれているか
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▶価値観に共感できるか
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▶困ったときに頼れるか
つまり顧客は、
商品ではなく「関係性」を選んでいる のです。
これはBtoCだけでなく、
BtoBでも同様に起きています。
「顧客中心」という言葉が空回りする理由
多くの企業が
「顧客中心経営」「顧客第一」を掲げています。
しかし現場では、
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▷部署ごとに顧客の見え方が違う
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▷顧客情報が分断されている
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▷顧客像が人によってバラバラ
という状態が少なくありません。
結果として、
「顧客中心と言いながら、
実際は“自社都合”で動いている」
という矛盾が生まれます。
顧客理解は“部分最適”では成立しない
顧客は、
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▶営業
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▶マーケティング
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▶サポート
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▶サービス
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▶経営判断
これらを分けて体験していません。
顧客から見れば、
すべてが「その会社との体験」
です。
にもかかわらず、
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▷営業は営業の顧客像
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▷マーケはマーケの顧客像
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▷サポートはサポートの顧客像
をそれぞれ持っていると、
一貫した体験は絶対に生まれません。
ここで初めてCRMが意味を持つ
この問題を解決するために必要なのが、
CRM(顧客関係管理) です。
CRMとは、
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▶顧客情報を集める仕組み
ではなく -
▶顧客との関係性を企業全体で共有する仕組み
です。
顧客に関する情報を、
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▷部署を越えて
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▷時間を越えて
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▷人を越えて
一貫した「顧客像」として扱える状態を作る。
これによって初めて、
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▶本当の意味での顧客中心
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▶部分最適ではない全体最適
が可能になります。
CRMは「売るため」の仕組みではない
よくある誤解として、
CRM=営業支援ツール
という認識があります。
しかし本質は違います。
CRMは、
顧客との関係性を育てるための経営基盤
です。
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▷売るために管理する
のではなく -
▷選ばれ続ける関係をつくる
ための仕組みなのです。
時代がCRMを「前提条件」にした
いまやCRMは、
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▶先進的な企業だけのもの
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▶余裕のある企業の取り組み
ではありません。
市場が成熟し、
顧客が関係性で選ぶ時代において、
CRMを持たない企業は、
顧客を理解できない企業
になってしまいます。
これは競争以前の問題です。
次回予告|マーケティング4.0が示した転換点
次回は、
マーケティングの視点から、
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▷なぜ「売る」より「共感」が重要になったのか
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▷消費者の欲求はどう変わったのか
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▷CRMがマーケティングの中核になった理由
をマーケティング4.0 を切り口に解説します。
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