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知識創造研究室 by CRM(xRM)

Dynamics365(Dataverse) 基本機能編(4)グラフとは

みなさん、こんにちは。
Dynamics365(Dataverse)の中でも、基本的な機能について紹介していく連載の第4回です。

今回は「グラフ」です。
「ビュー」とはまた違った形で、エンティティのデータを見せるための機能です。

グラフの例1 ~棒グラフ~

ここでは営業案件エンティティに備わっている標準のグラフを見てみましょう。

「すべての営業案件」のビューが出ている状態で、「グラフの表示」を押しますと…

ビューの左側に、グラフが現れます。

ここで出たグラフは「上位の営業案件」というグラフです。
「すべての営業案件」に現れたデータの中で、売上見込みの上位10件の案件を、棒グラフで表すものです。
横軸(棒グラフの長さ)は、売上見込の値になっています。

グラフだけを画面全体に表示することもできます。

同じエンティティの中にも、何通りものグラフを用意することができます。
こちらは、「上位の顧客」というもので、営業案件の売上見込を顧客別にまとめたグラフを表示します。

自分たちの会社(部署)において、大きな売り上げをもたらす重要顧客が簡単に把握できますね。

グラフの例2 ~円グラフ~

棒グラフ以外の見た目のグラフも用意されています。こちらは「状態別の営業案件」です。
営業案件のデータを、状態で分類して、各状態のデータの割合を円グラフで表示しています。

また、円グラフの一部をクリックすることで、その種類のデータに絞り込む機能も付いています。
例えば、「受注」状態のデータは17件中4件で、グラフ上はオレンジ色の部分で表されていますが、そのオレンジ色の部分をクリックすると、ビューのほうも「受注」に該当する4件だけ表示されます。

「今月、4件も受注できたんですね! ⇒ じゃあ、その4件って実際どれなの?」
というのが一発で確認できるわけです。

グラフの例3 ~営業パイプライン~

こちらは、じょうご型のグラフで、一般に営業パイプラインと呼ばれるものです。
営業案件の状態と金額をあわせて把握することができるグラフです。


例えば、この例ですと、今ある営業案件が全部確定したら43万円くらいの売り上げになりますが、
「青い部分は「見込ありと評価」の状態なのでまだまだ確定とは言えないから、この青をなるべく早く赤(提案作成)や紫(提案)に変えていかないとな」
あるいは、
「青い部分を新たに積み上げて、確実に目標達成できるようにしていきたいな」
といったことを、このグラフを見ながら考えていくわけです。

おわりに

今回は標準のグラフの一部のみご紹介しましたが、これ以外にも色々な種類のグラフが用意されており、また独自に作成することもできますので、目的に応じたグラフを使用してみてください。

また、過去の記事では、より高度なグラフの編集方法もご紹介しています。

次回も、引き続き、エンティティの基本機能についてお伝えします。

※連載リスト
Dynamics365 基本機能編(1) エンティティとは
Dynamics365 基本機能編(2) ビューとは
Dynamics365 基本機能編(3) フォームとは
Dynamics365 基本機能編(4) グラフとは

この記事を書いた人
s.motokawa

2013年に某大型プロジェクトでDynamics CRMに出会い、2018年よりArtisan(Arcuss Japan)へ。
今後も様々なDynamics案件を通じて、ノウハウをさらに積み上げていきたいです。

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