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知識創造研究室 by CRM(xRM)

サポートについて – ERP製品の違いを整理してみる(2)

みなさん、こんにちは。

ERPの違いについて整理してみる第2回です。

前回は製品がターゲットとする企業規模について、見解を示してみました。今回はユーザーが導入製品を選定する場合の判断材料、製品利用に関連する要素、、一旦「サポート」と表現しますが、それについて触れていきたいと思います。
なお、文中意見に渡る部分については、本稿執筆者の私見を含むことをお断りします。

「サポート」と言われると、製品導入後の保守を頭に浮かべる方が多いかと思います。例えば、、

  • バグの対応スピード
  • 法・制度改正の対応
  • QA窓口の受付時間や日本語、英語、中国語といった窓口で対応する言語
  • 問い合わせ回数の制限                    などなど

これら保守サポートと言われるものだけでなく、製品の導入作業についても「サポート」と言えるかと思います。導入サポートについては、製品開発ベンダー自らが実施するものと、製品の開発ベンダーから製品の取扱いパートナーとして認められたパートナー企業が実施するものと大きく2つに分類されます。

取扱いパートナーの多寡とサポート

前回と同様、Microsoft社のDynamicsを例に掲げます。

Microsoft社では、ホームページ上で製品のナレッジや実績があり、ライセンスの再販が可能なIT企業を製品の取扱いパートナーとし、掲載しております。各パートナーの得意な業種や業務領域、ソリューションの情報も掲載されておりますので、Dynamicsの導入を検討されている企業にとっては有用なものであると思います。このページで取扱いパートナーを確認すると、Dynamics NAV とDynamics 365 for Operations (ERP) でパートナー数が異なることが分かると思います。

パートナー数:Dynamics 365 for Operations (ERP) > Dynamics NAV

取扱いパートナーの多寡で製品の優劣をつけることは出来ませんが、数が多い方が「サポート」のバリエーションが豊富である、ということは言えるかと思います。数在るパートナーの中で各社差別化の為に試行錯誤されていると思いますので、「サポート」の内容についてもかなりよいものになっていると思われます。 (重複したものも出てくるかもわかりませんが)

一方で、パートナーが少ない方は、その分だけパートナーが実績を上げやすい為、洗練された「サポート」が確立されているのではと考えられます。 (画一的になりやすいのかもわかりませんが)

機能性や費用が製品選定において重要な判断材料になると思いますが、取扱パートナーの多寡についても、ポイントとしてみては如何でしょうか。

この記事を書いた人
杉原 義彦

SIer、パッケージベンダー、システム開発会社を渡り歩き、あらゆる角度からERPビジネスに携わる。
グローバルでのビジネスキャリアが長く、アジア圏、特に東南アジアに精通しておりローカライゼーションを得意としている。

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